萩の寺、東光院
東光院(トウコウイン)
阪急電車の宝塚線、曽根(ソネ)駅を下車して
徒歩で5分の距離にあるのがこの『東光院』。
此処は本当に駅から近い場所であっという間に
辿り着ける場所にあるのが嬉しい。
北山都市緑化植物園にて出会った女性お二人と
組んだユニット『かぐわしかい』。毎月一回の
集会の場をこの東光院にしたのだった。
今年は猛暑続きだった事から、萩の開花時期が
少し遅れ気味となっており、来週末迄は萩の花
が見頃なのだと、東光院の方に電話で確認して
からの今回の訪問である。
このお寺の萩は、奈良時代から続くものであり
1300年の歴史をもつものであり、その境内
の中は、宮城ノ萩(ミヤギノハギ)を始めとし
錦ノ萩(ニシキノハギ)、山萩(ヤマハギ)、
白花萩(シロバナハギ)、丸葉萩(マルバハギ)
など、萩の複数の樹種が植っているもの。
その景観の美しさから『大阪みどりの百選』に
選ばれ、北大路魯山人(キタオオジロサンジン)
が命名した庭園『萩露園』(ハギツユエン)が
萩の花より出来たトンネルの中をくぐり抜ける
世界は見事である。
魯山人(ロサンジン)は、日本の芸術家であり
陶芸家、書家として知られ、料理、茶道、書画
にも造詣が深い多才な人物である。彼の美学や
感性が、この『萩露園』という名前の中にも
表現されている。
魯山人は、日本の伝統的な美意識の根幹にある
『自然との調和』『侘び寂び』の世界を重要視
しており、庭園や建築の命名においても自然の
美しさを反映させる言葉を選んでいる。
『萩露園』という名は、秋の七草の一つである
『萩』と、朝露の意味の『露』、そして『園』
を組み合わせたもの。
萩の花は秋に咲く控えめな花であり、その姿は
日本人にとって古くから風情を感じさせるもの。
朝露は一時的な美しさや儚さを象徴するもので
萩と露が調和する景観は、秋の自然の中にある
繊細な美しさを表しているもので、魯山人の中
の美意識が深く反映されている。彼は一貫して
日本の自然美を称賛しており、庭園の名前にも
自然の一瞬の美しさ、物事の儚さを表す要素を
取り入れているものである。
境内には3000本にもなる萩の花が咲いてて
このお寺を訪れる女性たちの目を楽しませる。
『カグワシカイ』の女性のお二人ともスマホを
構えては萩の花の撮影を楽しそうにされていた
のである。
多めに写真を撮っているが、これでも間引いて
ここに掲載をしておこうと思う。
あとは、曽根駅からの道のりと、東光院の境内
の様子も載せておこう。駅からは案内板に暖簾
が並んでいて迷わずに行ける。
『かぐわしかい』のおひとりが
名称 東光院(トウコウイン)
萩ノ寺(ハギノテラ)
所在 大阪府豊中市南桜塚1-12-7
山号 仏日山(ブツニチザン)
宗派 曹洞宗
本尊 薬師如来
創建 伝・天平7年(735年)
開山 伝・行基
札所 新西国三十三箇所第12番
西国七福神(毘沙門天)
文財 木造釈迦如来坐像(重要文化財)
旧川崎東照宮本地堂(市指定有形文化財)
備考 萩露園 北大路魯山人命名の庭園
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