キンカチャ 『幻の黄色い椿』と呼ばれしもの
金花茶 (キンカチャ)
中国で1965年に中国で発見された当時は
話題騒然となり、『幻の黄色い椿』とも称され
現地である中国では天然記念物となり、国外
への持ち出しが禁止されたツバキとなる。
その後、1978年には種子が日本には入り
1983年より樹木そのものも入り市販開始
となったもの。
このツバキが特別であるのは黄色い花にあり
日本に古来より自生しているツバキにはこの
黄色い色素が存在していない点にある。
日本に入ってはきたものの、このキンカチャ
という品種は、原種が育った環境は熱帯及び
亜熱帯地域であり、日本の殆どの地域の寒さ
に耐えられず、地植えでは枯れてしまう。
特に新芽が育つのは秋となる為、霜に当たる
とダメになるツバキとなる。
そんな理由もあり、温室環境や室内の鉢植え
にしないと育たぬツバキゆえ、日本国内での
普及率は非常に低いものとなっている事から
一般には見る機会の少ないツバキである。
金運や幸運を呼ぶツバキとも呼ばれているが
5℃以下でダメになるものであり、枯れた時
に受ける精神的ダメージもやはり大きいもの。
名称に『茶』がつくが、葉を茶にするのでは
なく、この貴重な黄色い花のエキスに薬効を
持つもので高価な飲料としても利用される。
この事から、中国では『植物界のパンダ』や
『茶の女王』の異名をもっている。
金色で、金運UPで、実際に金を生むツバキ
と三拍子揃った金尽くしのツバキと言えよう。
和名 椿 (ツバキ)
洋名 ゴールデン カメリア
(GOLDEN CAMELLIA)
イエロー カメリア
(YELLOW CAMELLIA)
学名 カメリア キサンサ
(CAMELLIA CHYSANTHA)
品種 金花茶
(キンカチャ)
分類 ツバキ目、ツバキ科、ツバキ属
種類 常緑低木
樹高 50〜500cm
開花 10〜2月
花色 花弁 黄
雄蕊 橙
花径 5〜7cm 小輪
花弁 9〜11枚
歴史 1965 原種が中国で発見される
1978 種子が日本上陸
1983 樹木が日本で販売開始
原産 中国、ベトナム
言葉 円満
撮影 2024年3月10日
場所 椿寿庵
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