神等去出 (カラサデ) 出雲大社に由来する椿
神等去出 (カラサデ)
ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属の常緑低木
このツバキに付く名の由来がとても面白い。
日本の聖地と呼ばれる出雲大社(イズモタイシヤ)。
この地へと日本全国の各地より集まってきた八百万
(ヤオヨロズ)の神々。これらの神々がそれぞれの国
へと縁や福を持ち帰り去っていく事を『神等去出』
(カラサデ)と呼ばれており、これら神々をお見送り
する祭が『神等去出祭』 (カラサデサイ)となる。
そんな由緒ある名がそのまま付いた椿が、こちらの
『神等去出』 (カラサデ)、その名付けの由来とは
それら神々をお見送りする時期に合わせて開花する
からと云われている。
出雲大社のある島根県、その松江市が原産となる椿
であり、唐子咲の可愛らしい花であり、その開花の
時期は11月となる。これは神在月(カンナヅキ)の
終わりを告げる祭りの頃と時期が重なるのである。
(※現11月中旬は、旧暦での10月中旬)
神等去出の花は、外弁が赤に対して、唐子弁は白と
云う印象があるものだが、今回目にしたものでは
いずれもが赤であり、これはこれで珍しいものだと
納得。このツバキは縁起の良い花とされているもの
でもあり、紅白のものもいずれ撮影して載せたいと
思っている。
さて、八百万の神々が、何故出雲大社に集まるのか
についてであるが、こちらには諸説ある。
①日本の最高位に君臨する神、『大国主大神』の元と
日本全国の神々が集まり、会議を開くためという説
②10月は極陰の月で、畿内から極陰の方角にある
出雲へ陽の神々が集結する事で世界が再生する説
③総ての神の母神である伊邪那美命(イザナミ)の
亡くなった10月、埋葬された出雲の墓参りの説
と、そんなことをこの花を眺めながら考えてみるの
もまた面白いのである。
和名 椿 (ツバキ)
洋名 ジャパニーズ カメリア
(JAPANESE CAMELLIA)
学名 カメリア ジャポニカ
(CAMELLIA JAPONICA)
品種 神等去出 (カラサデ)
分類 ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属
種類 常緑低木
草丈 1〜2m
開花 11〜3月
花色 外弁 赤
唐子弁 白
花径 5〜10cm 中輪〜大輪
咲型 唐子咲
蕊型 蕊はない(唐子咲ゆえ)
原産 日本、出雲
言葉 誇り
控えめな優しさ
撮影 2025年1月13日
場所 椿寿庵
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