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タロウカジャ 狂言の名のつく椿


太郎冠者 (タロウカジャ)


ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属の常緑樹


椿の中でも特に早咲きで新春に開花するのが
こちらの『有楽』(ウラク)である。


そんな早咲椿である特性を、狂言に掛け合わせ
最初に口上を述べる登場人物である『太郎冠者』
(タロウカジャ)の名前で呼んだのが関東地方。


一方の関西地方での名称には『有楽』(ウラク)
の名がついているが、織田信長(オダノブナガ)
の弟の織田長益(オダナガマス)に由来する。
この長益は、茶人とし千利休(センノリキユウ)
に茶道を学び、利休十哲のひとりでもある。
この有楽のツバキに魅せられ惚れ込んだ事から
自身の名を織田有楽斎(オダウラクサイ)とし
創始した茶道の流派にも有楽流(ウラクリュウ)
としたとされる。


宗旦木槿(ソウタンムクゲ)でのエピソードに
ついて過去にここで記事を書いたがひとつの花
にとことん惚れ込むのはロマンチックでとても
良いことだと思う。自分がひとつだけの花を
選ぶとしたら何になるのだろうか。

西の『有楽』、東の『太郎冠者』、どちらも粋な
名がついたツバキである。また、淡い桃色花弁
の侘助系という事で『淡侘助』(ウスワビスケ)
の名でも呼ばれている。


現在、世にある総ての侘助(ワビスケ)の産みの
親と云われているのが、このツバキであり侘助
の総本山的な存在の、古典椿のひとつである。


そんな歴史あるツバキながら、丈夫で比較的に
育成しやすいもので、人気の高い品種となる。
私がもし、ツバキを10本育てるとするならば
これは間違いなくその中の筆頭としてセレクト
する一本である。





和名 椿 (ツバキ)
洋名 ジャパニーズ カメリア
   (JAPANESE CAMELLIA)
学名 カメリア ジャポニカ
   (CAMELLIA JAPONICA)
品種 有楽 (ウラク)
   太郎冠者 (タロウカジャ)
   淡侘助 (ウスワビスケ)
分類 ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属
種類 常緑低木
樹高 5〜10m 
開花 1〜4月
花色 淡桃
花径 3〜5cm 小輪
花弁 5枚
咲型 一重咲、ラッパ咲
蕊型 侘芯
原産 日本
言葉 誇り
   控えめな優しさ
撮影 服部緑地都市緑化植物園

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