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赤矢地黄


赤矢地黄 (アカヤジオウ)



ゴマノハグサ科、アカヤジオウ属の植物。



その花の美しさから、佐保姫(サオヒメ)と
『春の女神』を表す名前でも呼ばれたもの。



日本には平安時代に中国より生薬目的に渡来
したもので、この植物の根を指し生薬名では
地黄 (ジオウ)と呼ばれる。



主成分は、イリドイド配糖体カタルポール。
根を天日干したものを乾地黄(カンジオウ)
と呼び、これ単体での利用ではなく、調剤用
生薬として、複合して使われる事が多い。



内服薬としては、補血、止血、強壮に使われ
外用薬では、腫れた患部への解熱用途に使用。



渡来当初は、左乎比米(サオヒメ)の名称にて
北海道と奈良県で、今も栽培されているらしい。


生薬に加工したものは服用出来るが、勝手な
判断での服用は禁物です。全草、ちゃんとした
処置を施さない上においては、毒草になるので
ご注意を。






和名 赤矢地黄 (アカヤジオウ)
   佐保姫 (サオヒメ)
   左乎比米 (サオヒメ)
洋名 スティッキー レフマニア
   (STICKY REHMANNIA)
学名 レフマニア グルチノサ
   (REHMANNIA GLUTINOSA)
分類 ゴマノハグサ目、ゴマノハグサ科、
   アカヤジオウ属、アカヤジオウ種
種類 多年生植物
草丈 30〜100cm
開花 春〜秋
花色 桃、紫
原産 中国
言葉 先導
撮影 武田薬品工業の京都薬用植物園

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