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# 植物図鑑 『有毒編』

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身の回りにある植物の有毒情報を紹介
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ルイコフイチゲ 極寒の地に咲く花

ルイコフイチゲ 極寒の地に咲く花

類古府一華 (ルイコフイチゲ)

キンポウゲ目、キンポウゲ科、オキナグサ属

ユーラシア大陸の東方、オホーツク海南の西部に
位置する島、樺太(カラフト)を原産の高山植物。

翁草(オキナグサ)とは、日本国内で見られる植物
であるが、樺太では数種類のオキナグサの仲間を
見る事が出来ると云われる。本種はそのひとつ。

北部の類古府(ルイコフ)に自生していることから
ルイコフイチゲの名がつく。極寒の地に

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スノードロップ 命を奪う?命を救う?

スノードロップ 命を奪う?命を救う?

スノードロップ(SNOW DROP)


キジカクシ目、ヒガンバナ科、ガランサス属

スノードロップは1〜3月と、まだ寒い季節に
花を咲かせる春告花。

清楚で美しい白い花は、大きな花弁の外花被が
3枚あり、小さな花弁の内花被も3枚備わる。

花は吊り下がった釣鐘式のものであるが内花被
には緑色の斑紋があり、その形が耳飾りの様で
特に女性からも人気が高い花である。

まだ他の植物には厳しい状況下を

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紫華鬘

紫華鬘

紫華鬘 (ムラサキケマン)

ケシ科、キケマン属、ムラサキケマン種

日本の固有種のケマンソウであり、外来種の
ものより生息域は狭いもの。

その名にある華鬘(ケマン)とは仏具の事で
花の形が似ているからとこの名がついた。

この独特な形状の花だが、斜めに傾斜してる
距(キョ)と呼ばれる先端部に蜜が蓄えられて
おり、それを求めて小型のハチが潜り込むと
ハチの体の重みにより花弁が下がると同時に
雄蕊

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鈴蘭水仙

鈴蘭水仙

鈴蘭水仙 (スズランスイセン)

ヒガンバナ目、キジカクシ科、リウジコウム属

白花が緑葉に鮮やかに映えるスズランスイセン。

雨の中でも、陽光の下でも爽やかな印象を保つ。

日本では、あちこちに定着してる感があるが
原産地のひとつであるドイツでは絶滅危惧種に
指定されているという。

和名 鈴蘭水仙 (スズランスイセン)
   大待雪草 (オオマツユキソウ)
洋名  スノウフレーク (SNOW

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走野老

走野老

走野老 (ハシリドコロ)

ナス目、ナス科、ハシリドコロ属の植物

紫色のナスの様な釣鐘型の花がとても可愛い
猛毒植物。

ハシリドコロのトコロとは、野老(トコロ)
と呼ばれる食用植物に茎根が似ているとの事
でついたもので、頭についているハシリとは
これを食した者が、幻覚症状を引き起こされ
錯乱状態のまま、辺りを走り回る症状からの
命名となる。

学名のスコーポリアは、オーストラリア出身
の18世

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