2023年冬 ベルギー アントワープ 年越しの旅(6)
アントワープ王立美術館
アントワープ王立美術館には、様々な年代の美術館が時代を問わず展示されており、ルーベンスは勿論、教科書などで見たことがあるような有名な絵画まで所蔵されていた。
不満点といえば、現代美術とルネサンス絵画などが分類分けされていないところがあり、少し混乱したことだろうか。
プランタンモレトュス博物館
大印刷業を営んだプランタンが、印刷出版のための施設として、また同時に博物館としても運営していた場所である。
ルーベンスとも親交のあった彼の成果は、博物館を一つ建てるに値するだけの一生を過ごし、またこの博物館は博物館でありながら世界遺産に登録された稀有な例にもなった。
個人の収集物、膨大な蔵書、そして印刷機そのものが収蔵展示されている。
プランタンは印刷技術を学ぶと、一代で印刷業の最大手にまで上り詰めた傑物だったとか。
そんな彼の当時使っていたとされるグーテンベルク印刷機の実際の稼働する様を見ることができたのだが、ここに強烈な既視感を感じた。
長崎の資料館に展示されていた当時の印刷機だと思い出し、写真を探してみた。
後から調べて知ったが、どうやらこのプランタン博物館は、日本の大学と提携してグーテンベルク印刷機の復元を行ったりと、かなり直接的に、研究で縁を繋いでいるらしい。
同じ形、ではなくまさしく同型だったようだ
不思議なところで縁を感じることも旅の醍醐味だと常に思わせてくれる。
アントワープのピクトグラム
王立美術館のトイレのピクトグラム。
「座るタイプだけがあるトイレ」「立って用を足すタイプのトイレもある」という分け方は、性別でなく機能の違いを表示している。これはヨーロッパらしいなと感じた。