UFOと宇宙人の謎に最終結論?:遠い空の向こうは夢か現実か?(9496文字)
あなたは信じる?UFOの目撃談
UFO目撃情報や政府の発表など、宇宙人の存在を示唆する出来事は後を絶ちません。果たして、UFOや宇宙人は本当に存在するのでしょうか?
【私の結論】
地球に来ている宇宙人はいません
UFOとは宇宙人の乗り物ではない
空を見上げることは忘れちゃいけないよ
ちょ、ちょっと待ってください!
何の面白味も無い結論ですが、ここで大きな謎が生まれていますよ!
⇒「それなら、世界中で報告されているUFOや宇宙人とは何なのか?」
幼少の頃に、UFO特番や児童向け雑誌のミステリー特集をワクワクしながら見ていた昭和のオヤジが、宇宙人とUFOの謎にコテコテソースで迫ります。
UFO目撃談の歴史と現状
UFO目撃談は、古くから世界中で報告されてきました。古代の壁画や文献にも、奇妙な飛行物体の描写が見られることがあります。
昭和の時代、日本テレビの人気特集番組「矢追純一UFOスペシャル」が世間で大ブームとなりました。特に、1947年のUFO墜落ーロズウェル事件が有名です。
アメリカ軍が墜落したUFOと宇宙人回収したという情報に、宇宙人の痕跡を追って海外現地ロケを敢行したり、当事者へのインタビュー映像を用いた番組は、映画「ET」の大ヒットと共に、私を含めた当時のちびっ子達の心を鷲掴みにしました。
現代では、高性能カメラによる映像やレーダーデータなど、より詳細な映像が撮られています。また、インターネットの発達により、UFOに関する情報が瞬く間に拡散されるようになりました。
宇宙人やUFOの存在は、いまだ多くの人々の関心を集めています。
UFOについての見解
ここでは、UFOと宇宙人は別途で説明していきます。
UFOの定義
UFOとは【unidentified flying object】の略で、未確認飛行物体を示します。
多くの方が誤解されているかもしれませんが、UFOは未確認飛行物体の総称であり、”他の惑星から来た宇宙人の乗り物”と定義されているわけではありません。
他の惑星から飛来した宇宙人の乗り物であると証明できれば、それはUFOではなく「異星人の宇宙船」となります。
UFO(未確認飛行物体)の正体とは?
UFOの正体については、自然現象、凧、隕石、旅客機、ドローン、雲、衛星の見間違い。カメラの故障やゴースト現象等様々な原因が考えらます。
UFO映像は魑魅魍魎とした世界です。正体不明の光源が飛び回ったりする画像もあれば、明らかに捏造であるCGや模型の円盤が浮かんでいる画像もあります。
UFO=異星人の乗り物を証明するには
UFOが「異星人の宇宙船」であることを証明するには、単なる自然現象や捏造を証明することよりも、はるかに難しいことなのです。
拿捕したUFOの中に宇宙人が乗っていた
UFOが着陸して、そこから宇宙人が出てきた
UFOの残骸や部品等の物的証拠があり、飛行原理や素材、エネルギー源などを解明した結果、地球外の技術と認められた
以上の証拠があればよいのですが、そんな映像も物理的証拠も見たことがありません。つまり、現段階ではUFOが異星人の乗り物であると証明するのは不可能なのです。
<しかし、まだ希望は失われていません>
UFOを「異星人の宇宙船」と証明するのは困難ですが、先に宇宙人がいる決定的証拠があれば、UFOが「異星人の宇宙船」であることは容易に証明できます。
⇒それでは、宇宙人を考えていきましょう!
宇宙人についての見解
TVの年末年始や特番で家族と一緒に「衝撃のスクープ映像」で宇宙人遭遇映像をよく見ていましたが、疑問しか湧いてきませんでした。
※以下の考察では映像のみで、体験談等は省きます
(1)宇宙人は何故か吉本新喜劇
ー第三種接近遭遇とは、人類に希望や絶望を与える特異な事象ではなく、単なる”喜劇”であるー
<宇宙人の行動>
窓を覗いた、屋根で音を立てた
庭でキィーキィー音を立てた、光を放った
物陰から手を握った、肩に手を置いた
草むら、下水道からでてくる
キャンプ中にカメラ目線で後ろを横切る
高度な知的生命体にも関わらず、行動原理が良くわかりません。やっていることが小学生のピンポンダッシュ、もしくは怪しいおっさんのレベルです。
⇒イタズラしてビデオで撮られる
⇒見つかったらスタコラ逃げる
宇宙憲法というものが仮にあって、地球人に発見されたら処罰されるので必死になのでしょうか?
煽り運転をした後で威勢よく車から降りてきたが、ドライブレコーダーに撮られているのに気付いたら、そそくさ車に戻るヤンキー兄ちゃんの様なものなのか?
兄ちゃんでも最後には「バカヤロー」と捨て台詞を吐きますが、慌てて逃げる哀れな後ろ姿はむしろ、駅で痴漢と叫ばれてホームを脱兎のごとく逃げ回る哀れなサラリーマンの様です。
※最近の流行りは「いきなり余命宣告」、「異世界転生」ですが、令和の宇宙人の流行りは、「既にお亡くなり」もしくは「いきなりミイラ」です。
とても残念なことです。
「改めて見に行くと消えていた」
「黒ずくめの男達に回収された」
「人間ではない(宇宙人とは言っていない)」
「研究所に持っていかれた」
⇒サイドストーリーが後日談として語られますが、続報はありません。
(2)宇宙人は何故かひとりぼっち
どうして宇宙人は単独行動を好むのでしょうか?
他の惑星で行動する際に、単独行動という事はありえません。隠密に行動するなら少人数もあると思いますが、それでも危険回避のために最低でも二人で行動するはずです。
映像の宇宙人は徒歩もしくはゆる~く浮いた状態で、推定の時速は4km程度であり、高速の移動手段を持ち合わせていません。
それならば、緊急時には、すぐに母船に戻れるように、周囲400メートル以内に宇宙船が待機しているのが一般的な考えです。
<つまり、宇宙人遭遇映像では>
①宇宙人が地球人に見つかる
①宇宙人がスタコラ逃げる
③宇宙船に乗り込む
④宇宙船が去っていく(地球人と交戦する)
以上の①~④までがセットになるはずですが、そこまでの映像は今まで見たことがありません。大概は宇宙人とUFOは別なのです
(3)宇宙人は何故かフルチン
私はこれが一番疑問なのです。
全裸が宇宙で今流行りのファッションというのであれば、とやかく言う必要はありません。
しかし、他の惑星を訪問する際は、未知のウィルス、細菌への感染予防の為に防護服を着たり、緊急時の通信手段や武器携帯はあって当然だろうと思うのです。
①度胸試しの説
学生のノリなのか?誰も喜ばない。
誰もいないエレベーターで全裸になって、スリルを楽しむ変態がいるらしいが、その類の趣味なのであろうか
②宇宙人のペットが逃げた説
・宇宙旅行にペットは連れて行かない
・そんなに可愛いのなら服も着せてあげて
④偵察用のロボット、もしくは思念体の説
思念体、母船からの遠隔操作にしては行動原理が不可解です。おそらく、自立型自己学習ロボットで環境学習をさせているものと思われますが、未だチンパンジーレベルの知能しかありません。
⇒3万年後ぐらいには役に立つのでしょうか
⑤実は着ぐるみ説
背中にジッパーがありません
⑥犯罪行為の見せしめ、カツアゲに遭った説
⇒可能性としては一番高い
他の宇宙人にカツアゲに遭い、身ぐるみはがされて放置された。又は宇宙船でルールを守れない、空気が読めない奴が見せしめで放り出された。
⇒これなら謎の行動も理解できます
しかし、この説では放置された宇宙人が行き倒れで発見されているか、もしくはネットカフェやマクドナルドの常連になっているはずです。
(4)宇宙人は何故か体育会系
家畜を襲ったり追いかけまわしてる宇宙人もいますが、全てフルチンでの肉弾戦で行なわれます。
特にメキシでメジャーな宇宙人「チュパカブラ」は牛やヤギと戦って血を吸うことを生業としています。
宇宙船を飛ばす等の知的生命体なら、まずは双方向のコミュニケ―ジョンが成り立つ方法を模索するのではないのでしょうか。また、遠方から攻撃できる武器をあえて使わないのは何故でしょうか?
「こまけぇことはいいんだよ。拳で語り合おうぜ」
宇宙人は体育会系が多すぎます。
(5)宇宙人は何故か草の根活動が好き
宇宙人とテレパシーで交信できる人は「コンタクティ」と呼ばれています。宇宙人のメッセージはおおむね以下になります。
「核戦争で地球を壊さない様に人類に警告」
2000年迄はこれが多かった
「環境汚染に心を痛めて、人類に綺麗な地球を守るよう唱える」
⇒2000年以降は環境問題が多い
世論を色濃く反映しています。このままいけば、2025年以降は、LGBT、SDGsになりそうです。
これらの宇宙人からの高尚なメッセージは政府の高官に向けられることは無く、怪しいUFO専門家や純粋な村の少女の元に届けられます。
TOPダウン方式ではなく、草の根的なボトムアップ方式でメッセージを届けるのは効率が悪くは無いのだろうか。宇宙空間を飛翔するUFOの費用対効果に合わない気がします・・
ここまでは百歩譲って理解はできますが
髭ズラの怪しいオッサンがUFOを呼ぶと言って踊りながら呪文を唱えると、上空を飛んでくる?
そこは勇気を出して断ろうよ。そこまでサービスすることないよ。
(6)宇宙人の宇宙船は何故か退化している?
宇宙船にも流行り廃りがあるのか、頻繁にモデルチェンジを行っています。そもそもUFO=「円盤型」になったのは、アメリカでの歴史があるのです。
近年のUFO目撃映像における物体デザインは、メカニックな要素が強調され、SF映画に登場するような複雑な構造を持つものが増加しています。
一般に、工学分野では、製品の高度化に伴い、デザインはシンプル化の方向へと進む傾向にあります。これは、機能性と効率性を追求する結果であるといえます。(例:新幹線、戦闘機、ロケット)
しかし、現代のUFOデザインは、この原則に反し、ゴチャゴチャと装飾過多で機能との整合性が疑わしいものが多い。
初期の「flying saucer(空飛ぶ円盤」が備えていたシンプルな機能美とは対照的に、現代のUFOは、視覚的なアピールを優先して、技術的には退化していると言えるでしょう。
(7)宇宙人の定義とは何か?
目撃者は何をもって「宇宙人」であると確信したのでしょうか?
妖怪、幽霊、雪男、狼男、妖精、精霊、悪魔、神様、超能力者、動物、怪人コスプレマニア、変なおっさん、天然アイドル、ロボットとは何が違うのでしょうか。
宇宙船から出てくれば別なのですが、どこにも宇宙船は写っていません。
宇宙人のカテゴリーに入るための、必要不可欠な要素か明確に定義されていません。現状、宇宙人である根拠は「目撃者がそう思ったから」「宇宙人が自己紹介した」でしかないのです。
①宇宙人の姿の移り変わり
昭和時代はタコの火星人、ロボット型、金髪美女の頭に角が生えてる金星人、怪人等と宇宙人の種類もバラエティーに富んでいました。
1900年~1970年代は多様な宇宙人が登場する劇的な時代になりましたが、1990年代以降、宇宙人の姿は全てヒューマノイド型の「グレイ」と呼ばれるシンプルな姿に収束してきました。※(下図 右端がグレイ)
2025年 現在では「グレイ」=「宇宙人」のイメージが定着しましたが、過去の宇宙人はどこに行ってしまったのでしょうか?
②宇宙人の出身地の移り変わり
宇宙人の姿と同時に出身地も様変わりしてきました。
昭和時代は金星、木星、火星と地球のご近所さんが多かったのですが、現代ではレクチル星団、ウンモ星雲、コリン星等、何万光年もはなれた遠距離となりました。
それぞれの惑星は異なる環境を持っています。出身地が違えば形態が違うのは当然で、過去の宇宙人がいなくなったことは説明が付きます。
しかし、惑星天文学や宇宙開発が進むにつれて、生物が生存できる星ではないことが判明した金星、木星、火星人の姿は消え、近年存在が判明した未知の天体から宇宙人が来るようになるのは、都合が良すぎるのではないでしょうか?
また、日本のYouTubeで投稿されるのはUFO画像だけで、「日本の宇宙人」の遭遇画像は存在しません。
⇒これらは何を意味しているのしょうか?
宇宙人はアメリカ文化である
宇宙人の議論はアメリカ合衆国で盛んに行われ、市民権を得たように一般に馴染んで世界に広がっていきました。
宇宙人の背景にはソ連との冷戦構造における核戦争の不安、アポロ計画、政府の陰謀論があり、国民は見えない不安に恐怖を覚えていました。
⇒アメリカ人の思念を具質化したものが「宇宙人」なのです
かっての宇宙人のイメージは”侵略者”であり、怪人の様に描かれていました。最近の宇宙人がヒューマノイド型で描かれるのは、”宇宙人は古代に訪れて、人類を創造し、文明を与えた神の様な存在”として扱われることが多くなったからだと推測されます。
※キリスト教の「人間は神に似せて作られた」という思想が影響している可能性が高い
アメリカ合衆国が独立宣言を出したのは1776年であり、日本や多くのヨーロッパ諸国に比べると文化的な歴史が浅い国です。また、アメリカは様々な国から来た人々が暮らしています。
特定の宗教や国、肌色、地域の風習に偏らない、誰でも共有できる近代的な怪異の象徴として、宇宙人が最適だったのでしょう。
⇒つまり、日本人が昔から妖怪と呼ぶ怪異を、アメリカでは「宇宙人」と呼んでいるのだけなのです。
まとめ:
宇宙人の崇拝は、アメリカが移民の土地で、近年に社会が形成がされたことによるアメリカ文化の創造であり、これからも宇宙人やUFOは時代背景や世論によって移り変わっていくでしょう。
戦争が迫ったUFOの転換期
2020年以降、UFOに転換期が訪れます。
経緯を追って説明していきます
2020年:米軍公式のUFO映像
2020年、米軍戦闘機が撮ったUFO映像が「本物」であると米海軍が公式に認めたとのニュースが話題になりました。
機密解除された政府文書を公開する「ザ・ブラック・ボルト」というサイトが入手した。「FLIR1」、「Gimbal」と「Go Fast」と題された3本のYouTube動画が公開されたのです
米国防総省は未確認飛行物体を探査、分析するためのタスクフォースを新設すると明らかにした。
UFO愛好家にとっては凄いニュースらしく、国防総省がUFOの存在を正式に認めたと話題になりました。
疑問に感じるのは、この映像についての国防総省のコメントです。
一番注目すべき点は、これまでのUFO(未確認飛行物体)をUAP(未確認空中現象)と言い換えている点です。次にこれは機密情報ではなく、既に公開されたものだと強調しています。
”今後、国家の安全保障にとって脅威となり得る未確認空中現象をUAPと名付け「探知、分析、分類」を行い、未許可の飛行体が侵入した場合、いかなる事例も深刻に受け止めて警戒する”
⇒そのために、新たにUAP(未確認空中現象)という言葉を使用し、UFOとカテゴリーを区別したと解釈できます。
つまり、米軍が脅威を感じているのはUFOではなく、敵対国からの未確認空中現象(UAP)であり、ドローンを使ったその他の飛翔体でのスパイ活動や破壊活動を行う可能性を不安視しているのです。
※UFO画像の中でもパイロットが「これは何のドローンか?」と叫んでいるシーンがありました。
2023年2月4日 中国偵察気球を撃墜、米軍は残骸を回収し分析へ
2023年2月、アメリカ本土に浮遊していた「謎の白い球体」を米軍が「中国偵察気球」と断定、撃墜したとのニュースがありました。
このことより、過去に2020年7月に仙台上空を浮遊してた「謎の白い球体」の正体も、中国偵察気球だった可能性が極めて高い。
次に再び日本に浮遊した時は、政府はどのような処置を取るのか難しい判断を迫られるでしょう。
宇宙人はニセモノの宝石箱
過去のUFOと宇宙人の事件。近年では、ネッシーと同様に、でっち上げの嘘であったことが暴露されています。
①宇宙人捕獲写真
⇒昭和のちびっこなら誰でも知ってるあの写真。海外雑誌でエイプリルフールのネタ企画として合成された写真でした。
☆彡小学館の〇年生の雑誌には「捕らえられた宇宙人!」として必ず紹介されてましたよね。
②1947年のUFO墜落ーロズウェル事件
⇒矢追純一UFOスペシャルで有名な事件。放射能を測定する気象観測用の気球とダミー人形が落下したもの(当時は軍事機密のため公表できなかった)
③宇宙人解剖フィルム
⇒平成初期フジテレビで放映された衝撃の解剖映像。のちにイギリスでテレビの特殊美術を担当していた人物が映像を作ったと暴露。
④2023年 メキシコ 宇宙人ミイラ
昔の宇宙人・UFO事件は大衆の好奇心を刺激する目的で制作した「憎めない悪ふざけ=娯楽」でしたが、近年では、宇宙人やUFOは、特定のイデオロギーを推奨したり、軍事的な情報操作に利用される様になりました。
2023年NHKニュースでも紹介。メキシコ議会で発表された宇宙人のミイラですが、2024年1月に人間と動物を組み合わせた偽物であるとの見解がでました。
日本にも妖怪?人魚?のミイラがありますが、多くは江戸時代~外国人観光客へのお土産の為に商業用に作られ、魚や猿等の動物の体部を繋ぎ合わせたものです。しかし、このミイラは人と動物を組み合わせており、”明確な悪意”を感じます。
攻撃型ドローンUAP(未確認空中現象)を、一般的に知られている『UFO』と関連付けることで、その危険性や深刻さを過小評価させようとする意図が見受けられます。
※ウクライナでは攻撃型ドローンが実戦で導入されています
※NHKはこの後のインチキであったことを報道したのでしょうか?
「UFOと宇宙人」とは訣別する時代
攻撃型ドローンの出現により、幼い頃に空を見て「あれUFOじゃない?」「宇宙人がいるのかな?」とドキドキする時代は終わりを迎えました。
UFOとは宇宙人の乗り物ではありません
UFOと聞いて宇宙のロマンや夢をイメージしてはいけません
ーそこに銀色の肌をした目の大きい宇宙人なんていないのですー
絶対に
ーもし、本当に宇宙人がいるのなら、全世界の子供達の為に平和のメッセージを伝えてほしいー
絶対にお願いします。
遠い空の向こうに
<2024年12月14日(土)7:00>
朝、和歌山県串本町で日本初の民間ロケット・カイロス打ち上げのニュースを長男と何気なく見ていた。
カイロスロケットの初号機は2023年3月13日に打ち上げ直後に爆発し失敗しており、今回は満を持してカイロス2号機を本日11:00に打ち上げるとのことだった。
私:「今度は成功してほしいな」と思わず口に出した。
横を見ると、高校生の長男がキラキラした目でニュースを観ていた。
ー私と同じ目をしているー
長男:「ロケット打ち上げ見に行こうよ!」
私もエンジニアの端くれだ。ロケットは全てのエンジニアの憧れである。ムクムクと沸き上がる感情を抑えらなくなった。
私 :「よし、みんなで行くか!」
私は寝ていた娘2人と妻を起こして、愛車プレマシーで家族5人を乗せて和歌山県串本町に向かった。大阪市内から車で3時間14分。打ち上げ時刻の11:00までにはギリギリ行ける距離だ。
<2024年12月14日(土)9:30>
和歌山県の入り口の高速道路で渋滞に掴まる。週末なのに車が多い。途中のサービスエリアには「ロケット渋滞発生中」との看板が出ていた。
串本町まで、あと49km 高速道路の車の中で発車時刻の11:00時を迎えた。家族でガッカリしていると、ラジオのニュースが飛び込んできた。
「本日の打ち上げは明日に延期になりました」
明日になった!今日はどこかに泊まって明日見に行こう!私達は、和歌山の観光も兼ねて、白良浜近くの大江戸温泉に泊まることにした。
翌朝、再び串本町へ向こうとしたが、ハプニング発生!
温泉に入ってリラックスして、深夜にカラオケで騒いでしまったので、家族全員で寝坊してしまったのだ。
<2024年12月15日(日)10:45>
11:00打ち上げ予定の串本町まであと20分のところで間に合わない。
和歌山に住んでいた両親に電話すると、近くにロケットの見える穴場スポットがあるとの情報を仕入れて、串本町手前のすさみ町にある、展望台でロケット打ち上げを見ることにした。
天気も良く空も綺麗だった。これなら良く見えるだろう。10分前に待機していると、地元の人達もゾロゾロ集まってきた。
地元の人達とワイワイしながら、穴場スポットで打ち上げを待っていると・・
打ち上げ5分前、またも延期! みんなでずっこけました。
しかたがないので「エビとカニの水族館」と「アドベンチャーワールド」を観光して帰りました。家族も喜んでおり、これはこれで良かったかな?
<2024年12月18日>
この日は仕事があって行けなかった。休憩時間のスマホニュースで結果を見た。打ち上げ自体は成功したが、衛星軌道には乗れなかったようだ。
家に帰って長男に「残念だったな」と声を掛けると
長男:「途中で諦めたら失敗になるけど、諦めなかったら挑戦中だよ」
私 :「かっこ良い事、言うじゃないか」
長男:「先生の受け売りだけどね~」
その言葉を長男から聞けただけで、無理して行った甲斐がありました。
「次のロケット打ち上げも見に行こう!」
遠い空の向こうには、まだまだ夢が詰まっていた。