【毎週ショートショートnote】お題「唐揚げ死なず」&解説(528文字)
賞味期限まじかの食材、捨てられる食材を大切に使い切る『食品ロス削減』
今回は、流行語大賞にもなりました【闇唐揚げ】をレポートします。
それでは、闇唐揚げで有名なお店「矢らせ屋」さんに入ってみましょう!
「いらっじゃーい」
「どうして唐揚げなんでしょうか?」
「揚げたら食中毒はないやろ。知らんけど」
「なんと!食べる人にもやさしい。それでは、最初の唐揚げを食べてみましょう。・・おっとこれは花でしょうか?」
「お刺身のパックに乗ってる菊です」
「食用の菊があるのを初めて知りました。まさに食材を無駄にしない」
「次は、やけに小さいですね。海鮮でしょうか?」
「ちりめんじゃこに混じっている、小さいタコやカニです」
「あれ、探すの好きなんですよ~」
「おっと、この唐揚げはパサパサしてます」
「大相撲の断髪式の大イチョウです」
「確かにあの後どうするのか気になりますが、あれって食べ物ですか?っていうか流通するほど量ある?」
「 ・・次の唐揚げは固いですね」
「今年の不甲斐ない成績に、阪神ファンが甲子園に投げ捨てたメガホンです」
「もはや食べ物ではありません!闇唐揚げとは食のアドベンチャーです。捨てられないのは固定概念の方なのか!」
「これを皆さん食べているのでしょうか?」
「いえ、アンタだけです」
「ふてほど!」
解説:流行語大賞が流行語ではない話
「ふてほど」とは
TBSの金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』の略称として使われた言葉で、2024年のユーキャン新語・流行語大賞に選ばれた言葉です。
⇒私は全く知りませんでした。
「俺は知らないし、聞いたこともない」妻に文句を言うと「あなたは、YouTubeで河童とかツチノコの動画ばかり見てるから、知らないのよ。少しはTVの情報番組でも見たら?」
「ツチノコや河童は、男のロマンなんだよ!」
男のロマンをけなされて憤慨した私。
同僚に聞いてみると、流行語の「ふてほど」は誰も知らなかった。ネットで調べると私と同じ感想を持っている人が多く、少し安心しました。
「流行語大賞はメディアで作られて、操作されているんだなぁ」と感じた出来事です。
生涯に1回は使ってみたく、今回のショートショートのオチにしました。使い方・・?合ってる?