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【毎週ショートショートnote】お題:「ジンジャークッキーイブ」②
全国神社仏閣が年末に集会を開催した。
「我々はクリスマスとは無縁ですな」
「年末年始にはイベントはあるが、神社仏閣にもクリスマスに匹敵するイベントを作れないだろうか」
「このままクリスマスにしてやられたのでは、惜しい気がするのう」
「キリスト教ではクリスマスイブには、ジンジャークッキーを焼いて食べる風習があるみたいだ。なら、『神社クッキー』を流行らせてはどうだろうか」
「それ、モロ被ってますやん。藁人形クッキーとか洒落になりませんって」
「形は板がいいな。いたわりの心ってことで」
「小麦粉にするんですか?」
「いや、日本だから米粉にしよう」
「クッキーじゃなくて、せんべいですやん!」
「薬味もショウガでなく、茗荷(ミョウガ)にしたら年忘れのせんべ・・クッキーってことになる」
「どこまで卑屈になるんですか」
<こうして神社クッキーなるモノが、全国の神社仏閣でイブに販売された>
「これで坊主丸儲けだな」
ー3年後、奈良で鹿の餌には困らなくなったー
お題【ジンジャークッキーイブ】
なに言ってるのたらはさん。ジンジャークッキーを主人公にするなんてちょっとマニアっくすぎませんか。そもそもクリスマス時期にクリスマスのお話を書くだなんて仏教の私には耐えられません!
そんな皆様はこちら
【デンジャー縞ほっけ部】
|д゚)チラッ
解説
◇茗荷(ミョウガ)
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茗荷は、その爽やかな香りやシャキシャキとした食感が特徴で、日本の夏野菜として親しまれています。薬味としてだけでなく、様々な料理に活用できる万能な食材です。
茗荷を食べると物忘れをするという話は、昔からある面白い言い伝えですね。しかし、これは科学的な根拠はなく、単なる俗説に過ぎません。
なぜそんな噂が生まれたの?
この噂のルーツは、お釈迦様の弟子の一人である周利槃特(しゅりはんどく)という人物にまで遡ります。周利槃特は、物忘れがひどく自分の名前すら覚えられなかったことから、茗荷と結び付けられ、この俗説が生まれたと言われています。
<茗荷は様々な栄養を含み、体に良い食べ物です>
ビタミン類、抗酸化作用、消化促進等、栄養素も高く食欲増進や消化を助ける働きも期待できます。
集中力アップ: 茗荷に含まれるαピネンという成分には、集中力を高める効果があると言われています。
◇鹿せんべい
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奈良公園のシンボル的存在である鹿に与えるために作られた、せんべい状のおやつです。鹿せんべいは、奈良を訪れる人々にとって、鹿との触れ合いをより一層楽しめるアイテムとして人気があります。