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エガタマのまいにち

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日記帳のような、そうではないような。 こころにうつりゆく よしなしごとを そこはかとなく かきつくれば
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2023年3月の記事一覧

小さな私と脳サンゴ

 我が家の机の上にずっと居座り続けているものといえば、真っ白な脳サンゴのかけらである。

 ちょうど、卵のサイズぐらいだろうか。ひんやりと、心地よい丸みを帯びて、手のひらにすっぽりと収まってくれる。

 私がまだ独身で、しがない芸能記者をしていたある時は、原稿やカフェのレシートを溜めておくためのペーパーウエイト代わりとなり、ある時は赤ちゃんだった息子のおもちゃとなり、またある時は、埃をかぶって部屋

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