自分の恋愛対象、100%で答えられますか？

先日、居酒屋で
女性カップルと席が隣になり、おしゃべりをしました。

二人ともお綺麗で、友人関係かと思ったら
恋愛のパートナーということでした。

ひとりは、女性が好き。
もうひとりは、どっちも好き。


「どっちも好き」って、
単純に考えて、恋愛対象が2倍になるってこと？
「楽しそ〜」って思わず口から出たら
「楽しいです」と返ってきました。

もしかしたら、
「私もその扉を開く可能性がゼロではない？」
なんて思ったりなんかして。

その数日後にたまたま
「キャロル」という
女性同士の恋愛を描いた映画を観ました。

これまた二人とも美しくて、
こんな魅力的なお姉さんが現れたら
好きになっちゃいそう〜なんて考えていました。

そんなある日、
マッチングアプリで
とある"女性"、Mさんとマッチングが成立しました。

私のアプリの設定は
恋愛対象は"男性"なのだけれど
候補として表示される相手は"オールOK！"みたいにしているので
「面白いことしてそうで気になるな〜」と
性別問わずに「Like」していると
たまに女性とマッチして、やり取りをすることになるんです。

でも、だいたい少しやり取りしたら、
フェードアウト。。。して
その後の発展は無し。

それが、今回のMさんは少し違いました。

連絡をマメにくれて、
家も近かったということで
「ランチしませんか？」と
誘ってくれたのです。

「結構グイグイ来るけど、勧誘とかじゃない？
　ま、そうだったとしてもその後連絡やめればいいか。」
と少し警戒しながらも、会ってみることに。

お店に着くと、
すでにMさんは席に座っていました。
髪はショートカットで、結構小柄そうな方。
サーフィンが趣味のようで、
健康的にこんがりと焼けたお肌。
「九州出身」と聞いて、なるほど！と
納得するようなハッキリとした
お顔立ちが印象的でした。

パスタランチを食べながら
仕事の話とか、趣味の話とか、
色々な話をしていたら
Mさんの視線や雰囲気が
今まで男性から受けてきたものに近いかも？
と感じ、なんとなく恋愛の話には
触れられずにいました。


するとMさんの方から
「アプリって、恋人探しでやってるんですか？たえこさんも恋愛対象は女性？」
と質問が。

わたし「恋人もだけど、気の合う友だちができてもいいな〜と思ってやってます。恋愛対象は"男性"かな。」

Mさん「そうなんですね。女性を好きになる可能性はまったくないんですか？」

わたし「うーん。経験が無いから可能性が0%！って言い切るのは難しいけど。今のところは無いかな〜」（正直な気持ちだったんだけど、ちょっと思わせぶりだったか？と後から反省）

Mさん「可能性、0%ではないんですね！じゃあ、またお茶しましょうってお誘いしたら、会ってくれますか？」

わたし「…はい。」

気がついたら
次回の会う約束をしていました。

人として魅力的な人だったから、
もっと仕事の話とか色々聞きたいな〜という気持ちから。。と自分に言い聞かせて。

ところが、この日からずっとモヤモヤ。

Mさんから異性として意識をされているかもしれない…
と感じたときの、あの違和感。
"ワクワク"とかポジティブなものではなかったんですよね。。。
"ゾワゾワ"、"ムズムズ"っていう感じ。


結局、耐えられずに
自分の気持ちをはっきりと伝えました。

「Mさんに恋愛感情が芽生えるってことが全くなさそうで、
　それでもよければ、また会ってもいいかと思っています。」と。

それで、Mさんも理解してくれて
会うことはなくなりました。

最後に、Mさんから
「好きなタイプを聞いたときに、
　ストレートな方なんだろうな〜と思いました。」
とも言われました。

ちなみに、好きなタイプは
人並みだけど、「優しくて、価値観の会う人。」
あとは、「男性ホルモン出ちゃってる」みたいな人だったら
なお嬉し。です。

他人から言われたことで
やっぱりストレートかな。と
自分の恋愛対象が少し明確になったような気がしました。

でも、でも、
もしかしたら、もしかして、
ある日突然〜…なんてこと
あったりするのかな？？って頭の片隅にはまだ
そんな考えが残っていたのだけど、

ちょうど今読んでいる
村上春樹の「スプートニクの恋人」に、

「レズビアンの女性は生まれつき、耳の中のある骨のかたちが
　普通の女性のそれとは決定的に違っているんだって。
　つまりレズビアンというのは後天的な傾向ではなく、
　遺伝的な資質ということよね。アメリカの医者がそれを発見したの。」

と書いてありました。
（人に勧められて読んでみたら、これまた、同性愛のお話）

ちょっと、耳の中に意識を集中させてみたんだけど。。。

私の恋愛対象が
2倍になる扉が開かれる可能性は
限りなく低そうです。