スクールカウンセラーさんが教えてくれたこと
小学校1年生の娘が、今年の初夏〜秋にかけて学校に行けなくなってしまい、
その相談をするために月に1回スクールカウンセラーさんと面談をしていた。
そのスクールカウンセラーさんが本当に素晴らしい人で、お話しする度に気付きと学びがあったので、ここに綴っておきたいと思う。
1. 「不安」でいっぱいになってしまった娘
4月に小学校に入学してから、
娘は5月までは「楽しい楽しい」と言いながら毎日をきらきらと過ごし、
6月の初めに風邪を引いたのをきっかけに、ガラガラと崖が崩れるように学校に行けなくなり、校舎を見るだけで泣きじゃくるようになってしまった。
本人曰く、とにかく「不安」でいっぱいになってしまったとのことである。
2. 私は慢性の黄色信号だった
そんな経緯を話していたら、カウンセラーさんに
「娘さんの黄色信号のサインって、何でしょう?」と聞かれた。
赤信号のサインが、学校に行けなくなることだとすると、
その前に黄色信号のサインが何かあるはずで、
そのサインを見過ごさずに、そこでケアを出来ると赤信号にならなくて済むことがあるというのだ。
答えに詰まっていたら、今度は
「ではお母さんの黄色信号のサインは、何でしょう?」と聞かれた。
また答えに詰まっていると、
「僕の場合は、例えば、夜中にチョコレートを一袋食べちゃったり、インスタを普段より見過ぎていたり、お風呂に入るのが面倒くさいなぁと思って入らなかったり、そういうことが黄色信号のサインですねぇ」
と優しく教えてくれた。
私は思わず、
「それはまさに私です!」と答えてしまった。
そういう状態のことなら、身に覚えがありすぎた。
それを黄色信号と呼ぶなら、私は慢性の黄色信号だ。
3. どうしたら青信号へ戻るんだろう
すると、カウンセラーさんが再び私に聞いた。
「そういうとき、お母さんはどうやって黄色信号を青信号に戻しますか?
ママの黄色信号の状態はどんな時か、それをママはどんな風に青信号に戻しているのか。ぜひ娘さんにお話してみてください。
そうすると、娘さんは、『大人だって黄色信号の時があるんだ。その時はこんな風に治せばいいんだ。私の黄色信号のサインはなんだろう。その時はどうすればいいんだろう』と考えることができます。」
目から鱗だった。
下の息子がうまれてから、いつもいっぱいいっぱいで、
「ママ疲れてるから、今遊べないの」などと不機嫌に言い放ってしまうこともあった。自分のケアの仕方を知らないのは私の方だったのだ。
確かに、そういうお母さんを日頃見ていたら、疲れもストレスも抱え込んで、頑張れるところまで頑張って、自分の限界を越えた時、糸が切れたようにプツンと学校に行けなくなるのも当然かもしれない。
子供は、一番近くにいる大人の真似をするものだ。
その日から私は、自分と娘の黄色信号のサイン、そして青信号への戻し方について考えたり、そしてそれを娘の前で実践したり、言葉にして伝えるということを意識するようになった。
4. 青信号への戻し方=セルフケア
カウンセラーさん曰く、子どもの前で「ママは疲れているの」と言ってしまう時、それは既に赤信号になっているとのこと。
2人目の子どもが産まれてから、睡眠不足と抱っこで身体がボロボロになり、月に1回は整体に行くようにしていのだが、それはどうやら、赤信号を黄色信号にどうにかして戻すという段階になってしまっているようだ。
黄色信号から青信号に戻すためには、月に1回の特別なケアということではなく、毎日の生活の中で自分の心と身体の状態を感じて、自分で自分をケアしていくこと、つまりセルフケアが大切なのだ。
娘のためにカウンセリングに行ったけれど、思いがけず自分のためのカウンセリングとなった1日であった。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
皆さまもどうぞ自分自身を大切にして、お過ごしくださいね。