カタカナ英語でも世界を魅了:俳優 浅野忠信に学ぶグローバル時代の突破力
こんにちは、広瀬です。
今日は俳優 浅野忠信さんの「第82回ゴールデン・グローブ賞にて『SHOGUN 将軍』がテレビドラマ部門の作品賞を受賞」の英語スピーチの話をヒントに、現役世代の皆さんに私の思いをお伝えしたいと思います。
俳優 浅野忠信さんのスピーチが話題になりました。彼の英語スピーチは、決してネイティブのような流暢なものではありませんでした。いわゆる「カタカナ英語」で、文法も完璧ではありませんでした。しかし、世界中から絶賛されたのです。
なぜでしょうか? それは、彼のスピーチから、受賞の喜びと感謝の気持ちが溢れ、彼の誠実な人柄が伝わってきたからです。完璧な英語を話すことよりも、自分の言葉で、自分の想いを伝えることの方がはるかに重要なのです。
多くの日本人は、「ネイティブと同じ発音じゃないと通じない」「三単現を厳守しないとバカにされる」といった固定観念にとらわれ、英語を話すことに臆してしまいがちです。
実は、私自身もそうでした。中学時代から英語の読み書きは得意でしたが、会話となると全く自信がありませんでした。街なかで外国人に道を聞かれても、頭の中は真っ白。言いたいことは分かるのに、完璧な英文が出てこず、「う~、あ~」と口ごもるばかり。悔しい思いを何度も経験しました。
しかし、社会人になって外資系IT企業に就職し、世界中の社員と交流する中で、考え方が変わりました。当時のSNSの前身のようなシステムで、海外の社員と活発に意見交換をするうちに、英語はコミュニケーションのためのツールなのだと実感したのです。相手も完璧な英語を話しているわけではありません。むしろ、スペルミスや文法ミスなんて日常茶飯事です。それでも、彼らは臆することなく、自分の意見を主張し、議論を交わしています。
それから40年以上、私は英語に触れ続けてきました。それでも、海外で突然指名されてコメントを求められたら、おそらく浅野忠信さんと同レベル+アルファ程度でしょう。しかし、今では、完璧な英語を話すことは諦めました。相手に通じればそれでいい。そう思えるようになったことで、英語に対するプレッシャーから解放され、コミュニケーションを楽しむことができるようになったのです。
皆さんも、完璧主義を捨て、失敗を恐れず、まずは「伝える」ことに集中しましょう。浅野忠信さんのように、情熱と誠意を持って相手に語りかければ、言葉の壁を越えて、必ず想いは伝わります。彼のグローバルな視点は、私たち日本人にとっても、大きな刺激になります。
皆さんも、浅野忠信さんのスピーチを参考に、臆することなく海外に目を向け、日本企業を発展させてください!
グローバル社会を生き抜くための行動指針
趣味やスポーツの世界の、外国人中心のSNSグループに参加する
日本語だったら知らない人とも会話できるような、自分の興味のある分野(好きな海外サッカーチームのファンサイトや海外ドラマのファンコミュニティなど)の外国人コミュニティに参加してみましょう。いきなりビジネスや政治中心のSNSに参加することはお勧めできません。日本語でもまともに議論できない内容は、英語でも当然できませんし、会話の内容も理解できないので、よけい英語に対する苦手意識が高まります。「一言リプライ」から徐々に会話に参加する
最初から完璧な英語を話そうとせず、「Wow!」「Great!」「Amazing!」といった簡単な言葉から会話に参加し、徐々に慣れていきましょう。欧米人は、黙っている人には意見を求めてきませんし、相手にもしてくれません。まずは、会話に参加することが大事な「はじめの一歩」です。オンライン英会話などで外国人と話す機会を作る
ある程度英語に慣れてきたら、外国人と話す機会を作り、実践的な英会話力を磨きましょう。外国人の友人を作り、積極的に交流する
可能であれば、SNSで知り合った日本在住の人と友だちになり、異文化理解を深め、グローバルな視点を養いましょう。LinkedInでは、日本在住の外人の方がネットワーキング・パーティーを時々開催しているので、そこに参加するのもいいでしょう。海外のニュースや映画に触れる
生の英語に触れることで、語彙力や表現力を高めましょう。BBCやCNNなどのニュースの英語はアナウンサーの正しい発音の英語ですので、良いヒアリングの教材になります。NHKの海外向け日本のニュースの英語版であれば、日本で起きたニュース内容なので、ヒアリングした内容も理解しやすいと思います。なお、映画で使用される英語は「日常英語」なので、ちょっと難易度は高いですが、Amazon Prime VideoやNetflixで、英語の字幕で英語を聞くことができれば、良い勉強の機会となります。英語学習を継続する
焦らず気負わず、英会話に関するサイトを毎日必ず1回は見たり、メールマガジンを見たり、学習は継続的にしましょう。完璧主義を捨て、英語を使うことを恐れない
接続詞や関係代名詞などを使えば、話すときも一気にかっこいい英語が話せるかもしれません。しかし、一気に話す内容を、3~4の文章に途切れた中学生のカタカナ英語になったとしても、話は通じます。
まずは、完璧主義を捨て、英語を使うことに慣れ、自信をつけましょう。
おまけ
皆さんは、日本に来ている日本語を話せない外国人に「Do you speak Japanese?」と質問したことはありますか?
たいてい、「Yes, of course I can!」と自信満々に答えて、「sushi, soba, tempura, ramen…」といった単語を並べ立てるのではないでしょうか。
実は、外国人の一般的な外国語レベルも、私たち日本人と大差ないのかもしれません。彼らも、私たちと同じように、外国語の習得に苦労し、完璧には話せないながらも、コミュニケーションを取ろうと努力しているのです。
ですから、あまり気負わずに、自信を持って英語で話しかけてみましょう。案外、通じるものです。そして、言葉が通じ合ったときの喜びは、何ものにも代えがたいものです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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