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あなたの「やる気」が日本を変える:Effectuationが導く未来

皆さん、こんにちは、広瀬です。

今回は、前回投稿した「やる気スイッチ:好奇心、新たな学び、価値共創」を、起業家精神溢れる考え方、Effectuation(エフェクチュエーション)の5原則の観点から解説したいと思います。

Effectuationとは、羅針盤や海図に頼らず、風や波、星を読み解きながら航路を切り開く航海士のように、未来を予測するのではなく、今ある自分の強みや周囲の資源を活かし、失敗を恐れずに、主体的に未来を創造していく考え方です。 詳しくは、私が書いた以下のNoteをご参照ください。

「やる気」は、目標達成や自己実現に向けた原動力となりますが、その持続は容易ではありません。しかし、「やる気スイッチ」とEffectuationを組み合わせることで、私たちは「やる気」を継続的に維持し、変化の激しい時代を生き抜き、明るい未来を自らの手で切り開くことができるのではないでしょうか。今回は、「やる気スイッチ」の3つの要素である「好奇心」「新たな学び」「価値共創」が、Effectuationの5原則とどのように関連しているのかを紐解いていきます。

「やる気」と「Effectuation」という一見異なる概念が、実は深く結びついていることを発見し、あなたの「やる気」をさらに活性化させるヒントを見つけて、日本を、そしてあなた自身の未来を、より良いものへと導く第一歩を踏み出してみませんか?


やる気スイッチと5原則の対応

1.Bird-in-Hand(手中の鳥の原則)

好奇心・新たな学び
Bird-in-Handとは、「今、自分が持っているもの」を最大限に活かす原則です。自分のスキル、知識、人脈、経験、情熱、そして「好き」や「得意」なこと。これら全てが、あなたの価値創造の出発点となります。
好奇心は、あなたの「好き」や「得意」を育み、未知の扉を開く「やる気」の源泉となります。そして、そこから生まれる新たな学びへの意欲は、「やる気」を高め、あなたの可能性を広げてくれます。まるで、手の中にある鳥を大切に育て、その鳥が成長して大空へ羽ばたくように、あなたの「好き」や「得意」もまた、新たな価値を生み出す力へと進化していくのです。

2.Affordable Loss(許容可能な損失の原則)

新たな学び
Affordable Lossとは、「許容できる範囲の損失」を意識し、リスクを最小限に抑えながら挑戦する原則です。新しいことに挑戦する時、私たちは常に成功を期待しますが、同時に失敗の可能性も考慮しなければなりません。
しかし、失敗を恐れるあまり、挑戦そのものを諦めてしまっては、成長の機会を失ってしまいます。だからこそ、事前に「これくらいなら失敗しても大丈夫」というラインを明確にしておくことが重要です。
万が一、挑戦が失敗に終わったとしても、許容範囲内であれば、そこから貴重な学びを得ることができます。その学びは、あなたの知識や経験となり、新たな「手中の鳥」として、次のステップへと繋がるでしょう。

3.Crazy Quilt(クレイジーキルトの原則)

Crazy Quiltとは、多様な人々との繋がりを大切にする原則です。異なる価値観やスキルを持つ人々と協力することで、思いもよらないアイデアやイノベーションが生まれる可能性を秘めています。まるで色とりどりの布を縫い合わせて美しいキルトを作るように、様々な個性が集まることで、より大きな価値を創造することができるのです。

好奇心は、そんな多様な人々との繋がりを築くための原動力となります。 相手への興味や関心、そして「この人と一緒に何か面白いことができないか?」というワクワク感が、良好なコミュニケーションを促し、信頼関係を育む土台となるでしょう。 例えば、異業種交流会で出会った人の話を興味深く聞き、その人の専門知識や経験から新たな視点を得ることで、自分の視野を広げることができます。

価値共創は、Crazy Quiltの真髄です。 異なるバックグラウンドを持つ人々が協力し、それぞれの強みを活かし合うことで、個々の力だけでは到達できない成果を生み出すことができます。 例えば、デザイナー、エンジニア、マーケターがチームを組んで新しいプロダクトを開発したり、地域住民と企業が連携して街の活性化に取り組んだりすることで、より大きなインパクトを与えることができます。

Crazy Quiltの原則を活かすためには、「どんな人と繋がりたいか?」「どんな価値を共に創造したいか?」を具体的にイメージすることが大切です。 あなたの興味や関心、そして目標に合った人々との繋がりを積極的に探求し、共に新たな価値を生み出す喜びを体験してみてください。

4.Lemonade(レモネードの原則)

新たな学び
Lemonadeとは、「人生がレモンをくれたら、レモネードを作ればいい」 という言葉通り、予期せぬ出来事や失敗を、新たなチャンスに変えることを意味します。
人生には、計画通りに進まないことや、思いがけない困難がつきものです。しかし、そんな時こそ、あなたの「新たな学び」への意欲が試されます。
失敗や困難を、ただネガティブに捉えるのではなく、そこから何が学べるのか、どうすればそれをプラスに変えられるのかを積極的に考えることで、あなたはさらに成長し、新たな価値を生み出すことができるでしょう。
例えば、顧客からのクレームは、あなたのサービスや商品に対する貴重なフィードバックと捉えることができます。真摯に耳を傾け、改善点を見つけることで、顧客満足度を高め、さらなるファンを獲得できるかもしれません。
また、競合の登場は、市場が拡大しているサインと捉えることもできます。競合との差別化を図るための新たな戦略を練ることで、あなたのビジネスはさらに成長する可能性を秘めています。
Lemonadeの原則を活かすためには、「ピンチをチャンスに変える思考力」を育むことが大切です。困難に直面した時こそ、あなたの「新たな学び」への意欲が、あなた自身を、そしてあなたのビジネスを、さらに強く、大きく成長させるでしょう。

5.Pilot-in-the-Plain(パイロットの原則)

好奇心
Pilot-in-the-Planeとは、「未来を予測するのではなく、自ら未来を創り出す」という原則です。まるでパイロットが、刻々と変化する天候や状況に合わせて、柔軟に航路を調整するように、私たちもまた、自分の力で未来を切り開いていくことができます。
この原則において、好奇心はまさに羅針盤のような役割を果たします。
新しい技術やトレンド、異なる文化、未知の分野...。
好奇心は、私たちをワクワクする冒険へと誘い、現状を打破する原動力となるでしょう。
例えば、新しい技術やトレンドに興味を持ち、積極的に情報を収集することで、未来のビジネスチャンスを見つけることができるかもしれません。
市場の変化を敏感に察知し、事業戦略に反映させることで、競合との差別化を図り、新たな市場を開拓できるかもしれません。
常にアンテナを張り巡らせ、変化に対応していくことで、あなたはパイロットのように、自らの手で未来を切り開いていくことができるのです。

やる気スイッチとEffectuationが生み出す未来

やる気スイッチとEffectuationの原則が組み合わさると、私たちの未来は着実に、そして力強く、変化していくでしょう。特に、起業、独立、新規事業立ち上げといった、自らの手で未来を切り開く挑戦において、その相乗効果はより明確に現れるはずです。

個人レベル

  • 起業家精神の開花
    好奇心に基づいた新たな学びと、失敗を恐れずに挑戦する姿勢は、あなたの中に眠る起業家精神を呼び覚まします。アイデアが次々と湧き出し、情熱があなたを突き動かすでしょう。

  • 独自の価値創造と独立への道
    あなたの「好き」や「得意」を活かし、価値共創を通じて社会に貢献することで、経済的自立だけでなく、精神的な充足感も得られるでしょう。

  • 変化をチャンスに変える力
    変化の激しい現代社会において、Effectuationの原則と「やる気スイッチ」は、あなたをどんな荒波にも立ち向かうことのできる、たくましい起業家へと成長させます。 ピンチをチャンスに変え、成功へと導く羅針盤となるでしょう。

組織レベル

  • 新規事業の創出と成長
    組織内の多様な才能とアイデアが、自由な発想と協力によって、革新的な新規事業を生み出し、組織の成長を加速させます。それは、未来への希望に満ちた、持続可能な成長の道筋となるでしょう。

  • 社内起業家精神の醸成
    やる気に満ちた従業員たちは、自発的に新しいアイデアを提案し、組織全体の活性化に貢献するでしょう。一人ひとりの「やる気」が連鎖反応を起こし、組織全体がイノベーションを起こす土壌を育みます。

  • 起業家精神を育む組織文化
    互いを尊重し、共に成長していく文化は、従業員のエンゲージメントを高め、組織への愛着と帰属意識を育みます。それは、社員一人ひとりが主役となり、組織と共に成長していく、理想的な未来へと繋がります。

社会レベル

  • 新たな産業や雇用の創出
    既存の枠組みにとらわれない自由な発想と行動は、社会に新たな価値を提供するビジネスを生み出し、雇用を創出し、経済を活性化させるでしょう。それは、社会全体を明るく照らし、未来への希望を与える光となるでしょう。

  • 社会課題への挑戦
    起業家精神を持った人々が、社会課題に対して積極的に取り組み、革新的な解決策を提示することで、より良い社会の実現に貢献します。それは、より多くの人々が笑顔で暮らせる、希望に満ちた未来へと繋がります。

  • 持続可能な社会への貢献
    環境問題や貧困問題など、地球規模の課題にも、起業家精神と創造的なアイデアで立ち向かい、持続可能な社会の実現を目指します。それは、未来の世代に誇れる、美しい地球を残すための大切な一歩となるでしょう。

「好奇心」「新たな学び」「価値共創」という3つのやる気スイッチをオンにし、Effectuationの原則を実践することで、私たちは自らの手で未来を創造し、日本を活性化させることができるでしょう。それは、一人ひとりが持つ起業家精神を刺激し、内に秘めた情熱と才能を解き放つための鍵となります。
さあ、あなたも「やる気スイッチ」をオンにし、Effectuationの力で、あなたらしさが輝く、希望に満ちた日本の未来を、共に切り開いていきましょう!

まとめ

「やる気」と「Effectuation」という、一見すると異なる二つの概念が、実は私たちの未来を明るく照らすために、素晴らしい相乗効果を生み出すことを、ご理解いただけたでしょうか?

私たちは、自分の「好き」や「得意」を起点に、好奇心を燃料として新たな学びを深め、周囲の人々と共に価値を創造していくことができます。そして、この「やる気スイッチ」をオンにすることで、Effectuationの原則を自然と実践し、不確実な未来を自らの手で切り開くことができるのです。

それは、個人レベルでの自己実現やキャリアアップ、組織レベルでのイノベーションや成長、そして社会レベルでの新たな価値創造や社会課題の解決へと繋がります。つまり、「やる気スイッチ」と「Effectuation」は、私たち一人ひとりが持つ可能性を最大限に引き出し、より良い未来を創造するための鍵となるのです。

「やる気」と「Effectuation」の関係性、そしてそれらがもたらす未来の可能性について、今回の解説が少しでもあなたの参考となれば幸いです。


今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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広瀬 潔(HBR Advisory Council Member)
いつも読んでいただき、ありがとうございます。この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。ご支援は、より良い記事作成のために活用させていただきます。