「自分に合っているからここにいる」日々の生活を楽しむために決めた、24歳の移住。
みなさんこんにちは。
Earth Friends Camp.inc(以下 EFC)取締役の志水陽平です。
旭川市生まれ旭川市育ちの31歳。
EFCの仕事の傍ら、夏と秋は上川町で層雲峡ホステルというゲストハウスを経営しています。オフシーズンの冬は旭川で学校の先生の助っ人をやりながら布団でぬくぬくしています。好きな食べ物は煮卵。納豆が嫌い。天然パーマです。
EFCとの出会いは代表の 絹張蝦夷丸(以下絹張)とゲストハウスを通じて知り合ってから。
イベントを手伝わせてもらったり、うちに遊びに来てくれたりしていた、言わば友達。
そして彼らが拠点を移して、ゲストハウスのある上川町に来てくれることに。
そこからは自分たちの豊かな暮らしとはなんなのか、それに対して自分たちができることはどんなことかを一緒に考えつづけ、自分もEFCでできることがありそうだと思い、一員にならせてもらいました。
友達という関係は変わらずに、『誰もが暮らしと地続きの自然を楽しみながら生活し、人生を豊かに生きられる社会の実現』を目指してEFCという会社のメンバーとして活動しています。
昨年11月。そんなEFCに初の正社員が入社しました!
埼玉県から北海道上川町へ。そしてEFCの正社員に。
海をまたいだ移住と転職。
人生の転機でどんなことがあり、どう決断したのか。
今回は、層雲峡ホステルとEFC、どちらでも一緒に働いている志水が、なぜ移住したの?ということはもちろん、こちらに来てからの心情や移住と転職のリアルを聞いてみました!
志水:それではインタビューよろしくお願いします!
梶:よろしくお願いします(笑)
志水:日菜子とはいまEFCで一緒なのはもちろん、層雲峡ホステルのヘルパーとしても一緒に働いてもらってたこともあってなんか変な感じだね(笑)
EFCとのつながりは絹張と知り合ったからって言ってたけど、どうやって知り合ったの?
梶:大学生の時、アーティストもやってる先生に、道南の白老町で行われている『飛生芸術祭』で作品を作るから手伝わないかって誘われて参加したんです。それが初めての北海道だったんですけど…
志水:初めての北海道で白老の飛生芸術祭って結構レアだね…
梶:その芸術祭のお手伝いが終わった後に、ちょうど同じタイミングでやっていた札幌国際芸術祭を見たくて、札幌にも行ったんですけど、そのときに泊まったゲストハウスのスタッフが絹張さんだったんです。
志水:出会いはゲストハウスだったんだ!そのときはどんな話したの?
梶:その時はもちろんただの店員さんとお客さんで、アートやデザインの話で盛り上がったのを覚えています。
志水:初めての北海道、北の大地の印象はどうだった?
梶:簡単に来れないところに来たなと感じましたし、本当に美味しいものが多いなと思いました!
志水:美味しい食べ物は道民の自慢です!(笑)
自分に合った土地と出会う
志水:それからはどう北海道に関わっていったの?他の県に行ったりはしなかったの?
梶:他の県に行くとかは考えもしなかったですね。その後も何度も観光で北海道に来ていて、来る度に他の県には感じないような、好きというか、自分に合っているなっていう感覚が強くなっていきました。自分が暑さに弱いというところも含めて(笑)
志水:20代前半でそう感じられるってすごいなあ。北海道に来る度に絹張の働くゲストハウスに泊まっていたの?
梶:そうですそうです。知っている人がいる宿って安心するので。
志水:わかる〜!一回スタッフとか宿の人と仲良くなると何回も泊まりにいきたくなるよね。
梶:ですよね!それで、泊まりに行く度に絹張さんが当時やっていた活動を話してくれたんです。その後もSNSを通して活動を見ていたら、上川町に移住することを知って、そこから上川町にも注目するようになりました。
志水:絹張はSNS中毒だからね〜いつも呼吸をするように投稿してるよね。
梶:たしかに(笑)絹張さんたちが上川町に移住してから、札幌で上川町のイベントが開催されるのを知って、仕事を休んで札幌に行きました!日帰りで!(笑)
志水:日帰りで!?自治体のイベントに参加するために東京と北海道を日帰りするってすごいね!(笑)
梶:行けたので行っちゃいました!(笑)
志水:そのフットワークの軽さが日菜子の持ち味だよね!移住するまでに、北海道には結局何回くらい来てたの?
梶:もう何度来たか覚えてないです(笑) 思い出せば北海道に来ることにほとんどのお金と休みを使っていましたね〜
(ちゃんと数えてみたらなんと4年間で14回でした!めっちゃ来てる…!)
志水:数えられないってそれはもう普通の旅行とは違う移動だよね(笑)
梶:それでも別に変なことをしているっていう自覚はなかったですね。
住みたい気持ちに応える「仕事と住む場所」
梶:上川町で会った同世代の人たちと話せたのもすごく楽しくて、何度目かに来た時から絹張さんにいつか北海道に住みたいという話もしていました。
志水:確かに現地に友達ができると俄然自分の場所になっていくよね。
そして2021年夏にEFCが株式会社になって、秋にEFCのスタッフを募集することになったこともあって日菜子に声をかけさせてもらったんだよね。
梶:そうですね。やっぱりどれだけ住みたい気持ちがあっても、仕事や住む家を見つけるハードルはあるので、EFCが仕事と住む家の両方を用意してくれたのはとてもありがたかったです!
志水:デザインとかSNSのお仕事は移住前からお願いしてたけど、PORTOの運営とか、Bröllop(アウトドアウェディング)の事業を今後さらに本格的に一緒にやってほしくてダメもとでオファーしたら、あっさりOKしてくれてびっくりした!承諾してくれた時にはもう覚悟はあったの?
梶:それがないんですよ(笑)
30歳までに関東を離れようと思っていたし、遅かれ早かれだし、北海道に行くチャンスがあるなら今しかない!って思って決めました。親にもいよいよ行くんだね〜みたいな感じで特別驚かれたりはしませんでしたね。
志水:それまでにたくさん北海道に行っているからご両親も心の準備ができていたのかもしれないね。
環境だけでなく、暮らしのペースが合うことも重要
志水:そうしてあっという間に上川町にきて2ヶ月が経ったけど、ぶっちゃどう?
来る前の想像と違ったこととかあったりする?
梶:んーそれもないですね(笑) もちろん住んでいた関東とは環境が違いますけど、物欲がそんなにないこともあって不便に感じることも今のところないです。
むしろ都会にいた頃みたいに広告や情報で目が疲れたりすることがなくなりました!
志水:なんだか拍子抜けしちゃうなあ(笑)
「色々苦戦するけど楽しいです!」っていうのが移住して数ヵ月の人の勝手なイメージだったから。でも楽しんでくれているようでよかった!
志水:そうだ、EFCの仕事が休みの日にはラーメン屋さんでアルバイトもしてるよね?それはどういう経緯ではじめたの?(上川町の食といえばラーメンなのです)
梶:PORTOに出勤していた時に、そのラーメン屋さんで働いている方から、人が足りなくて昼だけでも人がいたら助かると聞いて、自分ができることがあるならやろうと思って次の週からはじめました!
志水:ゆるい!そしてはやい!(笑) 仕事が休みの日は休みたいとか、自分のスケジュールが合う合わないとか、時給はいくらとか考えるものじゃない?
梶:なかったですね(笑) むしろよくある週休2日とかで働いたこともなくて、隙間で色々やる方が自分のペースに合っているんです。でも休む時はしっかり休みたいので、そこは自分の中でしっかり決めていこうと思ってます。
志水:上川町での生活を楽しんでいて、安心したというよりも、心配なんていらなかったのね!なんだかずっと前から住んでいるみたい。もっと言うと日菜子はどこにでも住めちゃいそうな感じだね。
梶:それ言われたことあります!でもどこでもというわけではなくて海より山があるところが良いです!
地域の入り口になってくれる「場所や人」を見つける
志水:そうして日菜子は移住の先輩となったわけだけど、これから地方へ移住、転職したいなと漠然と思っている人に対して伝えたいこととかある?
梶:人それぞれだとは思うんですけど、観光だけじゃなくて、生活を見に行ってみると良いと思います。実際に行ってそこの人と話すと、その地の暮らしや風景が鮮明になるし、何より友達になれるし。特に層雲峡ホステルやポルトみたいに、地域の外と中とつなぐ場所に行くと色々話しやすい気がしますね。
志水:確かに。移住においては、色々見て条件が良いところに住むというウィンドウショッピングみたいなものじゃなくて、そこで話した人との関係性が移住につながってるって人の方が多いんじゃないかな。
梶:あとは時間と心に余裕があるタイミングに地方に行くと、色んなことが自分の中に落ちていく気がしますね。1年単位で人生設計しないのであれば、数年単位でふらふらして考えるのもいいと思います。
志水:そうだね。そのぐらい余裕があると純粋な気持ちで知らないものと接することができそう。やっぱ余裕がないとその地を評価しているみたいになりそうだし。
梶:都市に住んでいても地方の暮らしの方が合っている人はたくさんいると思うんです。誰かと一緒ではなくても行動できる人とか、流行を追わない人とか、人からの評価から抜け出したい人とか、日々の生活を楽しめる人とか。
志水:自分に合うまちの前に、自分が都市が合うか地方が合うかを知ることも大事だよね。移住には家族・仕事の他にも色んなパターンがあるんだと改めて感じるな。
志水:最後に、日菜子はこれからどういうことをやってみたいの?
梶:何かをつくることが好きなので、小さな販促物や広報デザインなどの“ものづくり”をし続けていきながら、みんなでひとつの物事を創り上げていきたいです。それがPORTOやBröllopでもなんでも。そして何かをサポートするのが好きなので、バイト先のラーメン屋さんのように自分が出来る範囲で色々なところのお手伝いもしたいですね!
志:もはやEFCから発信するものはほぼ日菜子のデザインだよね。そして支えること、チームで創ることを意識しているのは日菜子らしいな〜
梶:あとは、ソフトクリームめぐりをしていきたいです!
志水:急にソフトクリーム!(笑) 好きだもんねえ。この間も大盛りのアイスをニコニコしながらサラッと食べてたのを思い出した。
梶:あとは、ラーメン屋さんめぐりもしたいです!!
志水:美味しいものを食べるって最高!
——
地方へ移住。
いつかはこんな生活がしたい、でも今じゃない。
環境を変えた先が自分と合わなかったらどうしよう。
不安に思って一歩踏み出せない人も多いのではないかと思う。
そんな中、「自分に合っているからここにいる」
迷いなくそう言える日菜子はすごい。
5年後10年後の彼女は何を思っているのだろう。どこで何をしていても、きっと今のつながりをたぐっているに違いない。
考えを巡らせるのもいいけど、行動して見えてくるものもある。
素直に動かなきゃ。
こちらがそう教えられた気がしました。
当たり前ですが、色んな人が色んな暮らしをしています。
たぶん私たちの身の回りには意識せずに同じような暮らしの人が集まっているから、まだ知らない暮らしが他にもたくさんあると思います。
くらすように遊ぶマガジンはこれからも続いていきます。
色んな暮らしをちょっと覗き見して、これからの生き方や「豊かなくらし」について考え、アクションを起こすきっかけにしていただけたら嬉しいです。
もし、EFCの話をもっと聞いてみたい、一緒に何かしたいという方は以下までご連絡ください!(正直人が足りていません!あなたと協創したい!)
Being outdoor makes our lives better.
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