創作はしょせんテクニックなの?
どーも、小説の書き方をマンガから学ぶ作家の谷田です。
最近学びがあったのはこちら。
底辺高校の生徒が東大を目指す話です。
こいつにからめて、小説にテクニックって必要なの?
という話をします。
テクは必要です。ただし...
自分のジャンルに必要なテクを自力で思いつけないならテク教わっても意味なくね?
と思いました。
何故か?
ドラゴン桜には大学受験のさまざまなテクニックが書かれています。
僕は難関大学受験の経験者なので、概ね理にかなっているなぁ、という感じでした。
でもその大半は自分で考えついたことや無意識に身につけたことでした。
中学からずっと勉強をしていたタイプなので、「え、これテクニックって言うほど?」
という話が多かったです。
仕事なり勉強なり趣味なり、一つのことに熱心に取り組んだ人は似たような経験あるんじゃないでしょうか?
つまり、世の中でテクニックと称されるのはプロにとって"教わるまでもない事"なんです。(だいたい)
このマンガは高三まで全く勉強をしてこなかった生徒がいきなり東大を目指す話なので、有能な講師陣が受験テクを手取り足取り教えてくれます。
時間の制約がある以上、理にかなった指導プランですね。
でも作家になるのって東大受かるより難しいことだし、テクニックだけ効率的に学んでもあまり意味ないと思ってます。
"テクをテクと自覚せず使っていた"という地力が必要、それを最近痛感してます。
自分に足らないものを見極めるには
商売にしたいなら、そのジャンルのヒット作の魅力を分析してみるのがいいんじゃないでしょうか。
コツは世界観やテーマに興味が湧かない作品をチョイスすることです。
僕はストーリー展開とキャッチーさに弱みを感じているので、少年ジャンプの人気作品を片っ端から呼んでます。
趣味に合うかというと、イマイチです。
おじさんなので、少年少女の話ってやっぱり興味が湧きません。
大事なのは
好みをいったん脇におくこと
です。
ストーリーのつくり方を自力で学ぶため、どのタイミングで読者の予想を裏切るか、そのためにどんな伏線と、どんな性格のキャラを出すべきか、なんてことを考えています。
それでいうと「約束のネバーランド」コレ秀逸です。
理由は、
キャラ萌え、ギャグ、恋愛要素、すべて無視してストーリー展開のみで読者を惹きつけてることです。
これ少年誌マンガとしてかなり珍しいんじゃないでしょうか?
むしろ小説的だと思います。
ちなファンタジーの世界観はまったく趣味に合いません。おじさんだからです。
でも、それがこの作品のスゴいところ。
趣味の異なる読者を最後まで読ませるストーリー展開って、かなりの高等テクニックです。
自分好みでない、しかし売れてる作品がなぜ売れているのか。
必ず理由があって、しかもそれは自分に足らないものである可能性大です。
テクニックを息を吸うように無意識に使える地力。
プロを目指す人はこれが必須ですよね?
約ネバの原作者は息を吸うようにできてる感じがします。
そのために、好みじゃないけどヒットしている作品を読むことをおすすめします。
次は「推しの子」を読もうと思っています。
一緒に頑張りましょう。
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