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「やりがい搾取」にも「好きの搾取」にも負けずにやっていけますように

「それはやりがいの搾取です」ってみくりさんの台詞を思い出す夜でした。みくりさんって、逃げ恥の。

ドラマのなかで、「ただで仕事を手伝ってよ!」っていう人たちにみくりさんは、「優しさにつけこんでタダで労働してもらおうとするのはやりがいの搾取です」ってきっぱり言ってて。

やりがい以外に好きも、搾取されてしまいがちだよなぁって思うんです。どうでしょう。


思い出す言葉があって。

「明日大阪で握手会、明後日仙台で握手会。来てね」って言って、飛んできてくれる男なんておれへん。彼氏だって旦那だって、そんな男いない。
ファンだけや、そんなわがままについてきてくれるのは。

明石家さんまさんの言葉なのだそうですが。

惚れたら負けとはよく言ったもので。「してよ」って言われてしまったら、ちょっと、いやだいぶムリしてでも可能な限りがんばろうと思っちゃうじゃないですか。

いや、ちょっとわがまま言われるくらいの方が愛だと思うしうれしいから、いいんですけど。いいんですけど、ねぇ。

搾取って、そういう気持ちをうまいこと使われちゃってる気がしません?

これが複数回だったり、長ーく続いてたりすると、自分が気づかない間にHP奪われて弱ってることもあるなぁって思うんです。


たとえば仕事なら、みくりさんみたいなボランティアという名の搾取。

友達だから、ちょっとだから、と、なんだかんだ使われちゃって疲れている人よく見るよなぁって感じる今日この頃で。


たとえばプライベートなら、CDの売り方とか。

CD出すよー!ってお知らせは、すごくうれしい。

でも、A・B・Cの3パターンあって、特典がそれぞれ違うよ って言われたら。

そんなの(全部ほしい人は、3種類ぜんぶ買ってね★)って暗に言ってるのと同じだし、それってファンのためってよりは枚数たくさん売りたい欲が買っちゃってますよね。枚数売れれば中身は何でもいいんでしょうか。

売り上げに貢献したい!って思いで、よろこんで買いたい人はもちろんいるし、ついてこられない人は買える分だけ買えばいいじゃんって話なんだけど。

何が悲しいって、愛の量を、出せるお金の量で量られている気がすることかなぁ。

こういう売り方ならもはや当たり前になっているから想定内ではあるけれど、ここからさらに追加で「じつは、それとは別に、今しか買えない限定でスペシャルバージョンも出すんだよ」って言うこともあるじゃない?

なんか、そういうのにちょっとだけ、疲れてるのかもしれないね。



こんなときいつも思い出すのは、Endless SHOCKのライバルの台詞。

「止まった奴は! 止まった奴は、切り捨てられるんだろ?」

心のなかで、ヤラが叫んでくるんですよね……(わたしのなかのライバルは、きっと永遠にヤラくんです)



自分で頑張りたい!って思うときは、すきなだけ頑張ればいいけれど。

頑張らないといけない関係は、どちらにしてもきっと長続きはしないから。

場合によってはみくりさんみたいに「それは搾取です!」っていうことが必要かもしれない。

搾取に負けないいろんな力を身に付けられたら、みくりさんみたいに言えるのかも。

SHOCKでライバルが「俺もう疲れたんだよ…」って全部壊してしたくなる気持ちになってしまう前に、解決法をお守りみたいにもっておきたい。

「それはやりがいの搾取です!」も、みんなで言えばたぶん怖くない。



搾取されてしまう側は、いつも立場が弱いものなので。

為になるよ、実績になるよ、だって好きでしょ?

そういう見えない圧力に負けないで、長く続けていける持続可能なやりかたで、「やりがい」も「好き」も気持ちよく注いでいけますように。

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