見出し画像

夜明け前がいちばん暗い



今日はハンバーグを作った。

先週も作ったけど、もっと美味しく作りたくて
ネットで調べて研究して、もう一度作った。

すると前回よりも柔らかくて美味しいハンバーグが作れて嬉しくなった。
あと前回は洋風のソースだったけど、今回はポン酢をメインにした和風ソースにしてみた。
好きな味だと思った。

それなのに何でだろう。
美味しくご飯を食べている幸せな時間のはずなのに、勝手に涙が出てくるのだ。

特に理由はない。こういう、理由のない涙が突然出るときがある。
全てが虚しくなって、こうして頑張ってご飯作って食べていることさえも急に無意味に思えて悲しくなって。
誰にも話してなかったけど、私にはこういうのが、たまにある。

心って、ほんと天気みたいだなぁと思う。
昨日は晴れてたのに、今日は土砂降りの雨だったり。

人生はなんて面白いんだろう〜これからのことを考えるとワクワクするし楽しみだなぁと思うときもあれば
なんかもう、このまま消えてもいいかも、
って本気で思っちゃうときもある。

言いようのない無力感、無価値感、虚しさ、孤独感。
周りがどんどん進んで行って、自分だけ置き去りにされているような感覚。
そういうものが台風みたいに突然やってくるのでびっくりすることがある。

でもこういう台風を何度か経験していると、
「あ、この感じ、、、またきたな」とちょっと冷静に見れたりもする。

対処法は、天気と同じ。ただ台風が過ぎ去るのを待つしかない。

最近思うのが、感情に良い悪いもない
ということ。
楽しいとかポジティブな感情が良いわけでも
悲しいとかネガディブな感情が悪いわけでもない。

どんな感情も等しく尊い。だって生きてるからこそ感じられるものだから。
それならその時々の感情を大切にしようとするようになった。
ネガティブな感情も、できる限り寄り添ってあげようと思うようになった。

泣きながらハンバーグを食べた後、映画を観ることにした。

「夜明けのすべて」


空気感、物語がゆっくり進んでいく感じ、登場人物の不器用ながらも健気に生きてる姿。
不思議なくらい今の自分の気持ちに寄り添ってくれる感じがした。

映画を観てる間も、相変わらず涙は出ていたのだけれど、最後の方には不思議と心が落ち着いて
温かいお茶も飲んだりして。

気付いたら涙が止まっていた。
雨が止んだらしい。

映画の中で、こんな言葉が出てきた。

今、ここにしかない闇と光。
すべては移り変わっていく。
一つの科学的な真実。

喜びに満ちた日も、悲しみに沈んだ日も、
地球が動きつづける限り、必ず終わる。

そして、新しい夜明けがやってくる。

映画「夜明けのすべて」

全てを愛せたらいいなと思う。
闇を愛するからこそ、光がより一層輝きを増す。
自分の中にある闇も光も、
楽しい日も辛い日も、

全部が私だから
私の人生の全てだから

丸ごと愛したいなぁと思う。
てか、愛してやる。
難しいけれど、そういう気持ちでいたいなと、
思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?