「気づく力」と「訊く力」
先日ある社長と久しぶりに再会した時に、名刺が新しくなったということで、改めて名刺をいただきました。
名刺を刷新したきっかけは、新しい社屋を建てることになり、様々なものを心機一転したとのことでした。
そのいただいた名刺をよく見ると、私の記憶では過去の名刺にはないキャラクターが載っていました。
ここで「気づく力」がないとその先の選択肢は生まれてきませんが、気づいただけでは未来は変わりません。
未来を変えるためには「気づく力」を、何かのアクション(行動)に変える必要があるのです。
そこに載っているキャラクターが新しいものであれば、そこには前向きな背景があるはずであり、そのことを話したいと思っていることが多いのです。
そう思ったら、今度は訊き方の問題です。
例えば・・・
①このキャラクターは、可愛いですね。
②このキャラクターは、どうやって生まれたんですか!?
③このキャラクターは、前からありましたっけ!?
この時は、もしかしたら以前の名刺にもこのキャラクターがあったかもしれないというリスクを踏まえて、③の訊き方を選択しました。
すると、相手の社長は次のように話してくれました。
いや〜それに気づいてくれましたか。
ありがとうございます。
実はこのキャラクターのきっかけは、私ではなく社員なんです。
正直私は最初どうかなと思ったんですが、社員が主体的に積極的に動いてくれたので、そこを尊重しようかなと思ったのです。
そして決め手となったのは、社員が自分たちで費用対効果を計算してくれ・・・
結論から言うと、この社長はキャラクター自体よりも、社員が主体的に動いて採用したというストーリーを含めて、このキャラクターが気に入っているのです。
そして「そんな社員がいる会社は羨ましいですね〜」と問いかけると、当然社長は嬉しいですし、さらに「どんな社員教育をされているんですか?」と問いかけるとさらに話が弾んでいきます。
このように「気づく力」と「訊き方(Ask)」がきっかけとなり、コミュニケーションが活発になっていくことは、よくあることなのです。