友達と疎遠になるお話
中学生の頃からずっと仲が良かった友達と疎遠になっている気がする、というのはここ最近思うことではある。
でも仕方ないと思うんだ。置かれた環境が変われば関わる人間も変わっていくものだと。
最初は悩んだ。
考え方が合わなくて話が合わないと思うことが増えた。たまにお互いの近況報告をする。なんでもっと楽観的に考えないんだろう?って思っちゃったりする。口に出して言わないけどね、もちろん。中学・高校と一緒の道を歩んできたけど、大学から日本を出て海外で進学した私に対して日本で大学生をしていた友達、卒業してまた別の国に来た私に対して地元に戻って就職した友達。そりゃ置かれた環境、周りの環境も全然違うよねって話。どっちが良い悪いとかじゃなくて。
昔の私に比べたらだいぶ価値観が変わったなと自分でも思うくらいだから、齟齬が生じるのも仕方のないことだと思う。逆に向こうに私が変わってしまったって思わせてる可能性だってあるしね。
でも、出会ってきたたくさんの大人にこれは普通のことだからって言われた。むしろ変わっていく方がいいって。そうだよね、交友関係も自分の成長と共に変わっていくものだよね。
そうか、大人になるってこういうことか。
──ちょっぴり寂しいかも。