Sculley’s マスターピース Hermes Short Boots 《ネオ》
皆さん、おはこんばんにちわ。スカリーです。
今回もマスターピースアイテム紹介をしてゆこうと思います。
コンセプトはスタイリングの主役になるまさしく
「マスターピース」
を現在のコレクションか過去のアイテムなど洋服に限らず様々なアイテムをえでぃの独断と偏見でチョイス。
雑誌の装飾された言葉では伝わらないリアルなこだわり・使い心地、使い方をえでぃなりに辛口に詳細までご紹介。
No,5 Hermes Short Boots 《ネオ》
今回はあえてエルメスよりバッグ…ではなく体に身につけ愛用できるシューズラインナップからショートブーツ《ネオ》(以下ネオ)をご紹介。
男性用のモデルもラインナップにはありますが今回はレディースを中心に造りを見てゆきます。
実際エルメスの靴はどのような造りでどこに改善点があるのか?
そんな部分を少し辛口に解説。
Hermesのシンボリックディティールであるバーキンの金具を使った王道boots
このエルメスのネオは女性の憧れとも言えるエルメスのバッグの代表であるバーキンのクロワ(ベルト)と金具のモチーフを採用した王道のショートブーツである。
高級馬具メーカーらしい皮質・造りなどを沢山味わえる魅力的なブーツである。
Hermes Short Boots 《ネオ》の魅力
このブーツの魅力は何よりもその使い心地とコーディネイトの幅、上品でラグジュアリーな雰囲気がバランス良くミックスされたその佇まいである。
そして、金具やパターンもシンプルながらもアクセントが効いており足下にしっかりと目線を集める事の出来る作り込みは流石エルメスといった所である。
同型でヒールが高く、ブーツ丈も長くなったサンジェルマンというモデルもあるがこのネオを選んだ理由は多くの日本人でもなじみやすい丈感と運動性能。
金具を使った開閉がメインで耐久性が強いといった観点からである。
サンジェルマンはジップ開閉な為、長期の使用を考えると心許ない。
もちろん魅力的なモデルなので合わせて見てみてほしい。
木型・パターンから読み取る魅力
このエルメスのブーツの魅力を最も理解するために必要なのはこのブーツの木型とパターンを読み解いてゆくとよりこのアイテムの凄さを感じることができる。
まずはフロントのアッパーは滑らかに一枚側で作られ、別パーツで取られたサイドパーツとの縫いあわせがちょうどいいアクセントと立体感を生み出している。
もちろんサイドの負荷がかかる部分の始末も強化ステッチが起用されているのが馬具メーカーらしい。
靴とクロワの一体感を出す為に、滑らかに金具の細さまで持ち込むパターンはコストを度外視した造りである。
ヒールは低めの2cm弱でもちろん張り替え可能で末永く使ってゆけるアイテムとなっており、トゥの反りがちょうど良い歩きやすさ作り出している。
木型自体はヨーロッパ型に近い為、トゥは若干細めに作られているがヒールが低い為履きやすいのもこのモデルを選んだ理由である。
元々ヒールからトゥまでの長さは少し長めなので日本人ならではの上半身とのバランスを取りやすい面も優秀。
選ぶなら必ずぴったりのサイズを選んで欲しい。
インソールや中張りも柔らかく滑らかなレザーを起用してて滑りが心地よいが、若干滑りすぎてしまう傾向があるため人によっては滑り止めを入れたり、薄いインソールを追加するのもアリだろう。
エレガントでありながら伝統的な良い造りを再現する優秀なモデルである。
ディティール・マテリアルの魅力
ディティールとしてはやはりその特徴的なバーキンのクロワと金具を使った開閉機構で、金具を外して足の出し入れをする造りとなっておりサイドジップに比べて圧倒的な耐久性を誇っている。
残念なのは少し履きにくいという点は否めない。
またこのバーキンの金具は実は特殊で巷にある同型の金具は裏からのビス留めや金具を挟み込む形になっているのに対して、エルメスは職人がカシメを打ち込んで止めるタイプとなっておりスリムで金具の重なりが少なく傷になりにくい点がある。
そしてエルメスのこだわりの神髄である革はきめが細かく艶がありつつも滑らかで柔らかなカーフレザーには基本血筋や生前の傷などは一切見られない極上の一品。
使うレザーを絞りそしてそのレザーの美しい部分のみを贅沢に使ったエルメスらしい造りである。
履く毎に刻まれるトゥの履きじわも様になる、そんなマテリアルを採用している点もニクい。
シンプルながらも、質の良さがしっかりと伝わるエルメスの代表作である。
また同型のメンズタイプも出ているため男性の皆さんは是非エレガントな足下になってみてはいかがだろうか?
金具はブラックを採用したメンズライクな造り。
使用方法・コーデ基礎・こんな人におすすめ
コーディネイトは多岐に渡るが王道3種類をまずはご紹介。
デニムTシャツ、を取り入れたカジュアルライクな服装の引き締め役に
艶感やとろみのある記事を使ったロングスカートやテーパードパンツにブラウス・ジャケットを合わせたエレガントスタイル
ニットワンピースやニット+スカートに合わせるちょっとゆとりカジュアルスタイル
基本はストリートやスポーツライクなコーデ以外に差し込むと映えるのがこのシューズの特徴。
シューズメインのコーデを考えるならとにかく服装はシンプルでメリハリがあるシルエットがオススメ。
親和性の高いブランドは
CHANEL・Celine・Max Maraなど
オススメな方は
エレガントを極めたい
リペアしながら長く愛用できる靴が欲しい
シンプルな服装で決めたい
とにかく足下をまわりと差別化したい
バーキンモチーフが好き
注意点
完璧に思えるこのシューズにももちろん注意点があります。
あえていうと下記が少し悩みどころ。
木型が合わない場合はサイズアップで履くなどするとバランスが悪い
靴づれが起こりやすい
レザーに傷が付くと目立ちやすい、スレが目立つ
着脱が少し大変
雨の日には滑りやすい(ソール強化で解決)
などです。
是非一度マスターピースを検討してみてください!
今回の学美はここまで!また更新をお楽しみに!
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