いじめ被害と保護者の苦悩：疑問が消えない
子どもが複数人からいじめを受けていました。学校の門の近くで通学路をふさがれ、嫌がらせをされ、持ち物を取られる――。
何度も繰り返されるいじめに、母子ともに苦しみと不安を抱える毎日でした。
ある日、近所の公園で、いじめ加害者である一人の親と会いました。お互い顔と子どもの氏名くらいは知っている関係でした。こちらが被害者なのだから、何も悪いことはしていない。堂々としていればよいのに、その姿を見てなぜかとても緊張していたのを覚えています。
すると、その親は何事もなかったかのように、「こんにちは」と笑顔であいさつをしてきました。その瞬間、胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちになりました。
学校は「加害者の保護者に事実を伝えている」と言っていたはず。それなら、なぜこんなにも普通に接してくるのか？本当に学校から話が伝わっているのか？
疑問が頭をよぎりました。
再び起こるいじめ、学校の対応に感じる不信感
しばらくして、子どもが再び通学路で嫌がらせを受けました。加害者はいつもと同じ複数人。ランドセルを取られたり、蹴られたりする被害です。すぐに学校に電話をし、状況を説明しましたが、学校の反応はいつもと同じ。「学校内ではそのようなことはありません」と強調され、加害者の保護者にはきちんと事実を伝えていると言われました。さらに、「加害者の親も謝罪しています」と間接的に伝えられました。（謝罪の言葉を実際に聞いたわけではありません。）
再び公園で顔を合わせて感じた違和感
その後、また加害者の親と公園でばったり会いました。今度は勇気を振り絞って自分から声をかけてみましたが、彼女は笑顔で会話を始めました。悪びれる様子もなく、むしろ話題は普通の日常のことばかり。学校は、いじめのことを本当に伝えているのだろうか？と思わずにはいられませんでした。
もし学校から、加害者側に正確な情報が伝わっていないとしたら、被害者側としてどう動くべきなのでしょうか。
いじめを受けている子どもを守りたいという一心で学校に連絡しているのに、何度も疑問が残る対応に直面するのは、親として本当に苦しいことです。
一方で、加害者の親も、事実を正確に知らされない限り、問題の深刻さに気づけないと思います。学校がその場しのぎではなく、責任を持って事実を伝えることが大事だと考えています。