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小学生の保護者の方へ「いくみん教育だより」WEB版

生野区の小学生の保護者のみなさん、こんにちは!生野区長の山口です。毎月、学校を通じて「いくみん教育だより」をお届けしていますが、3学期から続く学校休業で、22号の後がなかなか発行できずにいます。

 そこで、今日はWEB版「いくみん教育だより」をお届けします!元小学校の校長であり、そのまた昔は中学・高校入試の進学塾の校長もしていました。そして、今まさに小2と中1のこどもの親でもあります。その立場から、今の保護者の方にメッセージをお届けします。

休みの間に鍛えたい、3つの力

 「明日から学校休みになったよ」と伝えてから、はや1か月以上……最初は喜んでいたこどもたちも、すっかりダレてきました。なかなか運動もできず、少しぽちゃっとしてきたような……。それでも、今は命を守るために「うちで過ごそう!」。ご協力いただき、感謝しています。

 娘の卒業式も人数が限られた中、入学式が延期になった学校もあるかと思います。だからこそ、全力で言います。「ご入学、ご進学、おめでとうございます!」

 いよいよ、新しいスタートです。こんな状況だからこそ、一生忘れられない新しいステージです。もらった教科書に名前を書き、勉強道具を整えて気持ちを切り替えてください。

 今回は「休みの間に鍛えたい、3つの力」のお話をします。

1.時間管理をする力

 まず朝、いつも学校に行く時間に起きることです。顔を洗い、着替え、朝ごはんを食べて、できれば窓を開けて日の光に当たる。何らかの睡眠障害で朝が苦手なこどももいますが、「学校があるつもり」で朝はきちんと起きてほしいのです。

 うちでは学校休業が始まった時から「時間割」を作っています。なかなか、その通りにできないこともありますし、WEBカメラでのぞくとゲームの音がしていることもあります(笑)。それでも、毎日書いて、ふり返るようにしています。

PDF版をつけておきますので、ご家庭で使いたい方はどうぞ!プリンターが無いおうちなら、コンビニで印刷できるサービスもあります。我が家では、枠の中に書いた課題が終わったら、休憩していいことになっています。

 大阪市教育委員会も授業動画を用意していますので、活用してください。我が家では「NHK for School」アプリを活用し、毎日、息子と娘にプレイリストを用意しています。「しぜんとあそぼ」「えいごでがんこちゃん」などは、見尽くしてしまいました……。大人が観ても面白いコンテンツがいっぱいですよ!

先生が選んだ、学年別のおすすめプレイリストもあります。高学年なら「スマホリアルストーリー」は必見!

2.体を支える力(体幹を鍛える)

 勉強も大事ですが、休みに外に出られないのでどうしても運動不足になります。親子で体力が落ちていきますよね。そこにスマホやタブレット、ゲームやマンガでどうしても腰や首を起こした姿勢が取れず、体を支える筋力が弱っていきます

 大人も、デスクワークでどうしても前かがみになります。私も腰痛とストレートネック持ちなので、意識しないと姿勢を保てません。

 有酸素運動がなかなかできない分、体幹を鍛える運動をしましょう!「A4の紙の上で片足で立って、紙から出たら負け」というシンプルなゲームでも鍛えられます。それから、ラジオ体操を思いっきりのびのびやるのも効果的です。

 学校生活に戻ると「机とイスに座る」のが、しんどいと感じるはずです。そうすると、授業を受ける気力もなくなっていきます。腰を起こした正しい姿勢を維持する力を、親子で鍛えておきましょう!

姿勢を支える力をつける遊びを紹介した記事です。ご参考に!

3.チャレンジする力

 3つ目は、時間があるからこそ「家でできる新しいこと」にチャレンジしてください。お手伝いや料理、手芸や図工、コンテストへの挑戦もいいですね!

 このサイトには、ネーミングや小学生向けの絵画・作文などのコンテスト情報がたくさん掲載されています。今は、ネット検索や動画ですぐに学べる時代です。ぜひ、大人もこどももチャレンジする機会にしてください。

 これから想定外がたくさん起きます。前例にとらわれず「やってみる」精神は生きる力です。

 今、新型コロナウイルス対策でミシンが売れているそうです。マスクを作ろうと、家庭でミシンを買う人が増えているんですね。予想しなかった出来事の中で、小さな「チャレンジ」が広がっているのだなと感じています。親子でこの期間に何かに挑戦し、「できた、やった、うれしい!」を体験してください。

★最後に、区長からの「作文チャレンジ」のフォームがあります!

【親子de読書】『学校では教えてくれない大切なこと12 ネットのルール』

 前も紹介しました本ですがが、今は強く「スマホ・ネット・ゲーム」との付き合い方に敏感になっている方が多いと思うので再度紹介します。

 私自身はITツールが好きですし、仕事にも活かしていますので、ネットの可能性を体験することも大事だと考えています。息子が「スーパーマリオメーカー」で、ドイツの若者が作ったコースをクリアしたり、自分が作ったコースにスペインの女の子が「いいね!」をされて喜んでいるのを見ると、こどもたちが軽々と国境を越えていくプラスの面も感じます。

 今のこども達は、スマホとネットのある世界で生きていきます。「溺れずに使いこなす力」を育てるのは、環境を与える家庭の責任であり、学校や行政に管理や指導を求めるのは、努力はしていますが基本的には無理です。

 この本は、マンガで小学生の気持ちやよくある会話を盛り込んで、リアルにリスクや使い方を学ぶことができます。先ほど紹介したNHKの動画を見るのも、親子で考えるきっかけになります。この機会に話し合い「家庭のルール」を決めてください。

★おまけ★区長からの宿題「作文チャレンジ!」

 こどもたち新型コロナウイルスにより社会が大きく変化しているのを、どのように感じ、言葉にするきっかけとして、「生野区の小中学生作文チャレンジ!」を開催します。

 テーマは「新型コロナウイルスで変わったこと」。生野区在住の小2~中3生から募集します。メールアドレスも書かなくていいように、フォームにしています。スマホから入力して応募する中学生もいるかもしれません。文章を入力できないお子さんは、作文用紙に書いたものを保護者の方が代理で入力してくださって構いません。

※区役所が開催しているのではありませんので、作文チャレンジに関するお問い合わせはこちらのフォームからお願いします。

※Twitterやインスタでも同様のお願いをしていますが、区政に対するご意見は組織的な対応が必要ですので、このフォームやコメントからはお答えできません。

 デジタルツールを使って書く力と、鉛筆で書く力のどちらも必要な時代です。「作文は好きではないけれど、パソコンやスマホなら気軽に書ける」というお子さんもぜひチャレンジしてほしいです!一度、メモアプリなどに入力してからコピペして投稿するのが楽です。

最後に:相談窓口や支援を頼ってください!**

 こんな異常事態が長期化すると、大人だって気持ちが落ち込みます。先が見えなくて不安にもなります。今は電話やメールが基本ですが、大阪市の相談窓口や支援情報をぜひ活用してください。わかりにくい内容は、お電話で問い合わせてもらえると助かります。

 あと少し、「#うちで過ごそう」へのご協力をお願いします!

大阪市生野区長 山口照美                      Twitter:https://twitter.com/terumiyamaguch1