教師の仕事を楽しく!先生シェアハウス「わいが舎(や)」に行ってきました
昨日は枚方市で「先生シェアハウス わいが舎(や)」を建てて学校の先生を応援するプログラムづくりや研修を行う(株)わけわけの野中健次さんにお声かけいただき、視察と意見交換会に参加しました。
香里園駅から少し歩いた閑静な住宅街に、築1年の一軒家がありました。
シェアハウス用に1から建てているので、流しもコンロも2つ並んでいます。
個室はしっかり区切られ、庭にはバーベキュースペース。毎日帰って誰かがいる安心感と、プライベートの空間を両立させています。
週末には近所の人や異業種の人を巻き込んだイベントがしょっちゅうあるそうで、家と職場の往復で広がりにくい教員の視野が広がる場となっています。
住んでいる人もいれば、住まずにチームとして関わっている教員や大学生もいるそうで、いいアイデアだなぁと思いました。
教師が職業として人気がなくなっていて、採用に頭を悩ませる自治体がほとんどです。その中で生活だけでなく「学びも悩みもシェアする」場が日常的にあることで、「教師になって楽しく暮らす」モデルが見える化されるといいですね!
「わいが舎」は新築ですが、空き家リノベーションの1つの形としても参考になりました。
その後はいろんな立場で「教育」に関わる参加者で意見交換会。
どうせならと教育奨励賞の特別賞を受賞したばかりの北鶴橋小学校の光井校長先生もお誘いしました。
光井先生は『町の幸福論』という授業を実践して区長である私も授業に参加させてもらいました。区内の全校に声をかけて、こうして呼んでもらえるのは本当に嬉しいんです。
授業の様子は、生野区役所の教育チームがnoteにわかりやすくまとめてくれているのでぜひ!
そして先日、フォーラムに呼んでくださった(株)Learn moreの坂口雄哉代表や
国際エデュティメント協会の森俊介代表や、
枚方市山田中学の山本俊夫校長先生、豊中市の教育担当の行政職員である上野正彦さんも入って、教員の働き方改革や、ICTを活用した授業づくり、組織の在り方、地域と学校の関係について話をしました。
まず、大前提として「一人ひとりが幸せと思える人生を送ってほしい」。
その上で、
「地域課題や社会課題を自分ごととしてとらえ、解決しないとと思える子どもを育てる」
必要がある。自分が誰かの役に立ったという経験が、またその子の自信を高めます。
そのためには大人が課題意識を持たないとダメだし、解決する意欲を持って取り組む姿を見せないとダメですよね……と、お互いの経験や質問をぶつけながら考える機会になりました。
そもそも、こどもの前にいる大人代表の「先生の元気(または余裕)」が無いと話にならないし、そのために教育委員会や行政や地域・企業ができることは何だろう?と、それぞれの立場で実践している解決策も共有しながら意見交換をしました。
お互いの情報や悩みをシェアし、対話の中で深めていく時間を持つことの意義を体感し「先生シェアハウス、やっぱりいいなぁ」と思いました。そこに多様な人がいると、より飛び交う情報量や種類が変わります。
私も人をつなぐ場を、わりと小まめに作っています。ただやってて思うのは「勉強になりました!またお願いします」って言うだけの人って、自分からはまずプロデュースしないんですよね。
いつも自分で場づくりをする側ばっかりなので、今回、呼んでもらえて視野の広がる機会をもらえて嬉しかったです。
先日、区長スナックをやった時にはるばる築港まで来てくれた野中さんの行動力に、お返しできた感じです(笑)。
※「区長スナック」についてはまた改めて。
仕事を終えてリラックスした場で、知恵や愚痴を「わけわけ」できる場が日常的にあるといいですよね。
先生たちが疲れ切って外の世界に出にくい分、学校の業務改善と並行して、こうしたシェアハウスが増えたり、いろんな立場の社会人が学校に関わったりする必要性も感じました。
野中さんの会社の名前が「(株)わけわけ」なの、サイコーです!