勝手に勉強する子はいない!就学に向けた準備が超重要なワケ【解説】
stand.fmで配信している【中山まち子の気ままにラジオ】の台本です。
・今日のテーマ
小学生になったから勝手に勉強するわけでない。就学に向けた準備をしておくべき理由を説明。
1.保育所、子ども園、幼稚園とのギャップ解消
園生活の団体行動とは異なり、時間割で区切られつつ勉強もスタート。これまで登園時間が9時台という園児にとっては朝の支度が早くなるなど、生活面でもガラリと変わる。
学校生活に慣れるのに精いっぱいで、勉強は二の次になりがち。【4月から始めればいい】という考えは甘い。
学校生活のスタートと並行して学習習慣の定着を目指すのはかなりリスクが高い。
学校が始まる前から、家庭でコツコツと勉強の準備をしていくのがベターではなくベスト。
2.スムーズに宿題に取り組めるようにする
GW後に国語と算数の宿題(プリント)配布。教科書の音読や計算カードを読むので、意外と忙しい。
スムーズに宿題に取り掛かるには、勉強に対する抵抗感を持たないことが大切。
とくに学童組の子は入学後から自分で宿題に取り組めるかどうかは大きなポイント。公立の児童館では宿題させることを第一目標にはしていません。
塾などが運営している学童では【勉強もみます】を売りにしているところがほとんど。公立では学童の職員さんが付きっきりで勉強の指導をすることはありません。
そのため【ここなら宿題もさせますし、プラスアルファもします】と大きく掲げて宣伝している節もあります。
帰宅後に宿題する時間はほとんどないので、いかに児童館で宿題を消化できるかがカギ。就学前から、勉強することが当たり前という状況を作っていきたいです。
3.勉強系の習い事も低年齢化しているので出来る子はかなり出来る
⇒周囲の子を気にするタイプの子は、入学早々に自信を失いかねない。多少なりとも、家庭で勉強の先取りをしていく必要がある。
公文で九九まで習っている、という子もいれば英検5級持っているという子も探せばいるレベル。住んでいる自治体の大きさによりますが、県庁所在地でわりと教育熱心な地域ならけっこういると思います。
全員がそういう先取りしているわけではありませんが、勉強系を幼児期からしている子は入学前から漢字も書けるし、繰り上がりも繰り下がりもお手の物。九九もスラスラ。
対抗心メラメラ燃やす必要はありませんが、ちょっと他の子が気になるタイプの子は入学早々「自分はできなのかな」と思ってしまいがち。
そこを家庭で事前にコツコツとフォローしていると、「自分は勉強苦手かも」と感じにくくなるようにしましょう。
女の子向けだと、すみっコぐらしのドリルもあるのでキャラクターものを上手に使うのアリです。
4.家庭学習の定着が楽になる
家で勉強する習慣を就学前から身についていると、宿題以外の学習も取り組むようになる。つまり、家庭学習習慣の定着が楽になる。
しっかりした学力を身につけさせたい。または小学4年生前後から塾通いを考えている時は、宿題+アルファの勉強が不可欠。
よく言われる学年×10分を目標に、毎日10分から15分程度の勉強をする。それが習慣となれば生活リズムに入ってしまい、もはや勉強するのは当然、となります。
そんなに簡単に、順調にいかないかもしれませんが、就学前から少しでも勉強する時間を設けている。家の勉強をしていると、学校で宿題が出されても「家の勉強もしなくちゃ」と子どもは受け止めてくれます。
5.親子ゲンカが少なくなる
子どもの年齢が上がると、自我が芽生えて親に反抗するようになります。これは自然なことですが、小学3,4年生になって「勉強しよう」というのと就学前の年長で「勉強しよう」では子どもの反応が全く同じということはない。
年長になると「小学校に入ったらお勉強をする」と漠然と思うようになります。周りに公文や学研に通っている子もいると、勉強の話を口にする子もいますし。
その頃からコツコツと無駄なく家庭学習をしていく方が、親子がいがみ合う可能性が格段に低くなります。
勉強のことでケンカすると、簡単に言えば高校受験の頃まで絶え間なくケンカします。これでは家庭内の雰囲気が悪くなる一方なので、先を見越した行動をしたいですね。
おわり
とにかく、就学前の準備は親が思う以上に重要です
100均のドリルや、冬になると店頭やネット書店に並ぶ市販の準備ドリルなど教材は豊富なので積極的に取り入れていきましょう。