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英語力の差は環境の差?!
こんにちは、EDUBALアンバサダーのErinaです。今回は子どもたちの英語学習の歩みについて書きたいと思います。渡米当時、子どもたちは長女が小6、次女が年長。共に英語ゼロ。渡米後は同じ学区の異なる学校でありながら、ふたりの英語の学習環境はまるで違いました。
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ダウングレードする・しない問題
渡米が決まり、滞在先では小6の長女は小学校ではなく、ミドルスクールに入ることがわかったとき、私たちは長女の学年をひとつ落とすことを検討しました。長女が次女と同じ学校に一年間通えれば心強いし、またアメリカの学校生活にも慣れてきてからミドルスクールに進級した方がきっとスムーズ!(*子どもたちの学区は、Kinder〜5thまでが小学校、6〜8thがミドルスクール)
でも高校進学時に本帰国となった場合に、ダウングレードしたために現地校9年生を未修了で高校の志望条件を満たせなくなる可能性があることを、相談先で指摘されました。滞在期間が決まっていなかった私たちは、日本での高校受験も視野に入れて、そのままの学年に転入することを決意。
さあ、いざ渡米!
子どもたちはそれぞれエレメンタリーとミドルスクールに転入し、新生活がスタート。次女の学校は、日本人を含めESLを必要とするノンネイティブの子どもたちがたくさんいたので、ESLも充実していました。ところがミドルの方は、ESLに在籍していたのは長女のほぼひとり。そんな環境の違いもあり、英語教育に対する学校側の熱の入れ方もはじめから大きく違いました。
次女はまずフォニックスから習いはじめ、エレメンタリーらしく遊びをたくさん取り入れた学習方法で、どんどん言葉を習得していきます。長女の方は、まったく理解できない長文読解のプリントを泣く泣くこなす日々。ESLスタート時に、ふたりとも英語力を測るテストを受けていたので、それぞれの先生は娘たちの語学力を事前に把握していたものの、長女に関しては基礎を飛ばしていきなりの中級レベル。最初の3ヶ月がすぎると、アメリカもコロナ禍に突入。ふたりの学校でもリモート授業が始まってしまい、長女はさらなる厳しい試練の幕開けでした。(その話はまたいずれ!)
現地校のリアル
リモート中も、長女も次女もそれぞれESLがありました。フォニックスを習得した次女は、目の前の英文をひと通り読めるようにはなったものの、内容の理解には至ってはいませんでした。語彙力を増やす前に、まずは読めるようになろうというのが先生のやり方。たしかに言葉の意味はあとから紐づけていけば、どんどん吸収されていくので、ボキャブラリーを覚えるのもあっという間。
かたや成績や評価が重視されるミドルにいた長女。先生としてもレベルを落として教えるわけにもいかず、長女の方はスパルタ的に語彙力を増やす長文読解の学習が続いていました。また他の教科の課題提出も並行してやらなければならず、翻訳ツールに頼ることが増えて英語を習得するにもその時間も余裕もない、とても苦しい状況…。
ネイティブでない子どもたちは、年に2回WIDAという英語4技能を診るテストを受けるのですが、このWIDAのスコアにふたりの学習環境の違いがハッキリと表れていました。
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テスト結果に見る環境のちがい
WIDAのスコアを見ると、次女は4技能すべてがスタート時より驚くほど大きく飛躍。とくにReadingは1年で3倍に!また英語を身につけたことにより、その他科目への理解が深まり他の習熟度テストも成績アップ。とうぜんですが、学力全体が底上げされた形となりました。長女は、次女ほどではないですがSpeakingとListening、Readingに上達は見られたものの、Writingはきちんと基礎を学んだわけではないので、ほぼ横ばいという悔しい結果。
滞在中の子どもたちの英語学習は学校のみ。他に英語学習を取り入れるという選択肢もありましたが、子どもたちの状況からして、これ以上ふたりに負担をかけるのは胸が痛む。そして私自身が子どもたちと同じ帰国子女なので、どこかで「どうにかなる!」と思っていたところもありました。それは学習する環境はとても大切ではあるけど、それがすべてではないと私自身が思っていたから。本人の努力はもちろん、語学センスや性格もすべて英語力につながります。
現地で思ったほど伸びなかった長女の英語力ですが、それも通過点。子どもたちの英語学習は帰国してからも続いていきます。磨くかどうかも本人たち次第。発音のよさや内容の理解も重要ですが、英語はあくまでコミュニケーションのツール。一定の正確さも求められますが、英語を道具としてどんな形で活かすかをむしろ大切にしてほしい。そして、正しい知識以上に「伝えたい!」という強い気持ちこそが、さらに英語力を引き伸ばしてくれると信じています。
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