【アメリカ駐在】自己PRの書き方から考える帰国生に求められるもの
あなたの強みはなんですか
帰国生に求められるもの
願わくばアイスになって溶けてしまいたい...と思うような太陽の照りつける夏が終わりを告げ、冬支度を始めたリスのように街中も忙しく動きだすそんな秋がようやく訪れた今日この頃。受験生にとっては学校見学へ足を運んでみたりオンライン説明会へと参加をしてみたり、夏の終わりと共にある程度の志望校も決まりつつある時期でしょうか。長女の高校受験を経験した去年の秋を振り返りつつ、綴っていけたらと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いします🤗
あなたの強みはなんですか
帰国生受験に欠かせないものとしてある”面接”そして”自己PR”。我が家も受験予定高校は全て面接必須でした。本命校については試験は面接のみであり、事前に提出をする成績及び自己PRがかなりの重要度を占めるという学校でした。
自己PRで求められたものは、海外で何を学んできたのか。あなたの強みはなんですか。そしてそれをどういう形で貢献してくれますか。そんな内容でした。
対策はというとこれは自力ではできない..と判断我が家は専門の先生にお願いをして入試までの3ヶ月間面接対策をしてもらいました。
その中で打ちあたった壁は”あなたの強みはなんですか”という質問でした。
アメリカに長く住んでいるからといって皆が皆自己主張しっかりものの性格になるわけでもなくおっとりのんびり一家の我が家はなんだろうねぇ...えっと...とすぐに答えが出ないのが現状でした。
子供だとか大人だとか関係はなく全ての人にその人にしかない魅力がある。それでも自分の事について深く考える事は日常の中でする機会もなく難しい事でした。それでも尚、自分だけしか感じられない気持ちはきっとあるはずです。そんな事を伝えてくださった塾の先生と共に日々の生活を振り返り、日常を話し、そんな時間を繰り返しました。
少し話は変わりますが、同じ住宅街に住んでいた次女の同級生のアフリカ系米国人の男の子は、共働きの両親と歳の離れた姉の元手持ち無沙汰になる放課後や夏休みになると殆どの知り合いの家のドアホンをピンポンしては、遊ぼう〜と誘い、みんなに断られ、そして最終的にうちに来て我が物顔で遊んでいました。笑
元気があまり学校でも手に負えないようだった彼でしたが、子供の話す早口の英語がわからなくなる私と話す時は、いつもゆっくりわかりやすい言葉で話してくれる、そんな優しい一面もある子でした。どんな子にも良い所はあってそれを大切にする事で良い芽はどんどん伸びていく。
その男の子はそのうち近所で遊び友達が出来てうちにピンポンしに来る事はなくなりましたが、道ですれ違えば大きく手を振ってくれたり変わらず素直で優しい男の子でした。
側から見ると手に負えないヤンチャ坊主でも心の根っこには優しさがちゃんとある。そんな根本にあるものこそが、その人の強みになるのかな、なんて思います。
もちろん、大きな大会に出て賞を取った。成績優秀者として表彰された。などはとても大きな強みになると思います。努力をしてそれを形にするという事は決して簡単な事ではなく、ましてや異国の地でそれを成し遂げる事はなかなかできる事ではないでしょう。
帰国生に求められるもの
帰国生に求められるもの、それは何を成し遂げてきたのかという結果だけではなく、根本にあって知りたい事、そして求められている事は今この場所で一生懸命生きてきたという事で。
それがこれから先も乗り越えられるそんな力にきっとなる。
自己PRを書く、という事は中学生は勿論小学生にとっては更に難しい事と思います。その中で自分と向き合う事が出来た事により、真っ直ぐな道ではなかったけれど転んだり戻ったりでこぼこな道ではあったけれど自分らしく一生懸命生きてきたんだなぁ。結構いいところいっぱいあったなぁ。と気付く事ができ、そして勉強を積み重ねる事の大切さと共に自分は愛されて認められて過ごして来たという事を知るいい機会となりました。
受験はゴールではなくこれから新しく始まる日々のスタートでそこから進みゆく道にはもしかしたら更なる困難があるかもしれない。それでもあの時頑張ったんだというその日々がきっと自分を支えてくれるはず。生きていく力になるはず。親に出来る事は限られていますが、どんな時でも自分自身を信じる力をサポートしてあげられる、そんな存在でありたいと願います。
現在進行形で中学受験に挑む次女の歩みの日々も今の努力が未来に繋がると信じ、そして全ての受験生そして親御さん達の過ごす日々が心の土台となり糧となっていきますようにと願いを込めて。
最後まで読んでくださりありがとうございました🤗
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