【帰国生受験】我が子の中学編入を振り返って
こんにちは!EDUBALアンバサダーのKeikoです。
久しぶりの執筆になりました!
今回は、我が子の帰国生受験・中学編入について振り返りたいと思います。
現在、当初全く考えていなかった学校に通っている、我が子の編入試験を通して感じたことをご紹介します。
どなたかの参考になったら幸いです!
在籍していたシンガポールのインター校では
我が子が英語力ゼロでシンガポールのIBインター校に入学したのは、小3の冬。IBのPYP(プライマリー)に入ったこともあり、学校生活はそこまで勉強、勉強という感じではありませんでした。
グループワークやプレゼンが多く、英語力が低くても「何とかなっていた(ように見えた)」状態。なんとなくやり過ごせていたのは、先生の理解と周りのみんなの支えがあったからこそに他なりません。
ただ!もちろん英語力が高くないので、何かと苦労したのは予想通り。
早く英語力を伸ばしてあげなきゃ、と、まずは英語のフォローをローカルの英語教室やオンラインでスタート。ですが語学については他の教科と違って成果がすぐに見えるわけでもありません。
本を多読するタイプの子でもありませんでしたが、何かと緩めなシンガポールのインター校、英語の先生も長い目で成長を見守ってくれました。
日系塾へゆるっと通塾スタート
滞在はほんの数年だろうと思っていたため、現地での生活を楽しむのが大前提!日本に帰るときはどんな学校に行かせるのがいいかなと思いつつ、日本のカリキュラムについては何かしらのフォローをしようと思っていました。シンガポールにいるのはせいぜい数年、あくまでも一時的なこと。帰国後、軸になるのは普通は「日本の教育」なのですから。
そこには、「まずは日本人としての学びや軸+英語もできる国際人であって欲しい。そこから先は本人次第」という親の気持ちもあります。(これ自体が時代に逆行してるのかも?そして、ハードル高いのですが。ごめん我が子よ!)
学校生活やスポーツの習い事に慣れ、時間的な余裕ができてきたこともあり、国算は学年相応のことをやっておきたいという思いから日系塾の「公立コース」に入れたのが、小4後半。週1回・国算のゆるゆるスタートです。小5になると、週2回になったように記憶しています。
ただ、シンガポールの日系塾の公立コースは、公立に進学する子向けとはいえ、中学受験相当の問題も時には扱うレベルでした。小6秋からは、中学数学の先取りを塾でスタート。その一連の流れが我が子にはとても合っていたようです。
日本で通塾の経験はありませんでしたが、通塾を始めて分かったのが、「国語はあまり得意ではなく、算数が好きな子」「月1回のテストが好きな子」ということでした。それが結局、我が子の強みとなっていきました。
伝統校?国際系?共学?それとも別学?
小6の初冬に本帰国が見えてきたときに、帰国中学受験の選択肢もありましたが、そこについては受験準備がおそらく間に合わず。
特に、ココ!と決めた学校もなかったこと。あと、帰国の時期は融通が効いたため、敢えて中1夏の編入を選びました。
そこで迷ったのが「学校選び」。
自分自身が伝統校女子校出身。上の子も幼稚園から一貫校、周りは似た価値感の友人たち。となると、なんとなく選ぶ学校が似通ってくるのです。
良くも悪くも、周りからの「学校や受験についての生きた情報」も多く、学校訪問に行かなくてもその学校を分かった気にもなってしまう…外からのイメージで学校を見て、選ぶときには、どちらかというと守りに入る(笑)これ、ダメですね!子どもの編入を機に、さまざまなタイプの学校を見たことで視野が広がりました。
最終的には、編入試験を行っている、算数男子が好きそうな伝統校男子校や、いわゆる国際系の学校も受けることとしました。
ただ、編入の学校選びは「試験のスケジュール」にも大きく左右されます。
7月の頭から中旬までが国際系の学校が多く、8月に伝統校や男子校の試験があり、我が家は7月の国際系から受験がスタートしました。
8月に行きたい学校の試験があったとしても、7月からトライする方が多いのではないでしょうか。ただ、帰国や一般受験のように、秋から冬まで長く時期を掛けて、何校も何校も受けたうえで比較して決める、ということは少なそう。「受けた学校=行く学校」という方も多数。反対に、一般・帰国受験じゃ絶対入れないあの学校に入れる?ということも編入では、あり。
編入の募集も少なく、出願時に入学を確約する必要がある学校も多いので、出願の際には注意が必要です。
カギとなったのは「数学の先取り」と「早い時期の編入だったこと」
我が子については、
この2点が揃ったことが、合格の大きな要因だったと思います。
塾の中1の数学のテキストを4‐5月くらいまでに1冊終わらせ、その後、私学で使われている中学数学の教科書や問題集を、繰り返しました。
編入は年によって問題の傾向がガラッと変わることもあると言われるため、どんな問題が来てもいいようにしたつもりです。幸い、範囲が狭かった!
ただ正直、対策はエンドレス。国算ともにきりがない!
編入試験については「過去問がない」学校がほとんどのため、対策がしにくいと言われていますが、その通りです。
そのため、一般受験の過去問も並行して解きました。算数のある程度の先取りと、国語の漢字・語句をやっていれば、もうそれ(一般・帰国入試の過去問)をやるしかない!
編入と受験の問題は違うよな~。と思いながらも、そこから、学校の出題の傾向と「学校からのメッセージ」を読み取る努力をしました(笑)
ただ、実際に出題されたのは、学校の授業の進度まで+思考力を見る問題、ではありました。思考力を見る初見の問題の部分が大きかった学校もありました。過去問を解いたのは、この問題で受験を突破してきたお子さんと一緒に学ぶという動機付け。あと、思考力を掘り起こす意味できっと意味があったのだろうと思っています。(多分。)
編入試験というと、明確な合格基準はなく、「授業についてこられるかどうかを見る」という学校が大多数。入ってみて「うん、そうだよな」とつくづく感じます。
個人的な体感としては、英語がある程度できていて、数学がある程度先取りできていれば、編入という道は「あり」だと思っています。入学後、どうしても個人差が大きくなってしまうのは数学なのでしょうから。
(もちろん、英語がダントツにできる子が欲しい学校もあると思います!)
そして、編入については当日の試験の出来、がとても大事なように感じます。これも学校によると思いますが、いくら成績表や志望理由書や課外活動が素晴らしくても、試験が出来ていなければ合格は難しいのではないでしょうか。
で、英語は?
国際系の学校を複数受験しましたが、「英語ありき」の試験ではなかったのと、インターに通っていたこともあり、英語についてはほぼ対策せず。これも編入の時期が早いからこそのメリットでした。一般的なカリキュラムの学校だったら、中1の編入なら。余裕をもって合格できるのではないかと思います。
ただ、学年が上がれば上がるほど、いわゆる日本式の英語の試験になり、帰国生は減点が増えることになりそう。ご注意ください!
難関レベルの英語イマージョン校を目指すには足りないレベル感の我が子。そもそも、我が家はフルイマージョンのカリキュラムを目指したわけではありません。なので難関を目指すのための特別な対策もしてきませんでした。
さいごに
結果的に我が子は、最初に合格をいただいた国際系の学校に通っています。
最初に数校合格をいただいた後は、当初考えていた学校への出願も取りやめました。
帰国生として英語を伸ばしながら、日本のカリキュラムもしっかり学べる、我が家にとってはとても良い塩梅の学校です。
もちろん、「学校」という大きな組織なので、大小なりとも不都合は無きにしも非ず。でもそんなことも気にならないくらい、周りの友人やママ友に恵まれています。しっかりした女子やママたちのネットワークで、頼りない+情報が入ってこない男子をフォローする協力体制もがっちり!(笑)
親子とも、学校生活を大いに楽しんでいます。
編入については、ここで書ききれないエピソードがまだまだたくさん!
またいつか、ご紹介したいと思います。
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