ロビンソン &アロニカ(2019)『CREATIVE SCHOOLS 創造性が育つ世界最先端の教育』
今日は、『脱学校の社会』を少し離れて気分転換に別の本を。以前から気になって買っていたが、なかなか読めていなかった『Creative Schools』を1章まで読んでみた。
読んでみてびっくりしたのは、現代教育に対する批判の論調が、イリッチ『脱学校の社会』とかなり共通する部分があるということだ。「公教育の工業的な性質」によって、今社会で必要とされている「変化への適応力」と「新しいアイディアを生み出す創造力」が失われていく。根深い矛盾を抱えているという指摘だ。
これは、イリッチが学校がただ免許を生産する機関に成り下がっていると批判したこととも結びつくと感じる。本来の人間の思考力・創造性を失わせ、マニュアル人間のような人を生産してきた「学校」という組織への警鐘であり、教育者としてはこの問題に挑戦し続けないといけない。
好きな言葉に、「言葉よりも実践だ」という言葉があるが、これからの教育、今後の社会では、言葉や知識ではなく、それを行う人、実践する人が求められている。実際にどのように行動するのか?どのように行う人なのか?それがその人の価値でもある。今はなかなか評価されにくい部分であったとしても、これからの社会では、どのように行なっている人なのかがきっと評価される時代が来ると思う。
ただ勉強ができる人を育てたいのではなく、常に他人の幸せ、自分の幸せを考えながら、より良いものを生み出すために行動できる人、常に感謝し新しくできる人を育てたい。
そのためには、どう実践していったらいいのか、何を子供たちに伝えていったらいいのか、もっと私も大胆に、本質を行う人にならないといけないなと読んでいて感じた。また具体的なことも含めて何を実践するのか考えていかなくては。非常に刺激を受ける本です。最後まで読みたいと思います。
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