揚げ物はしたくない。だから焼いてみた「チーズベーコンの焼きがんも」
近年、全く揚げ物をしなくなっている。
油の処理が大変っていうのもあるし、素材がガンガン油を吸っていく様は恐ろしいし、油は高くなっているし、肉や魚は中までしっかりと火を通さないといけないし、でもカリッと揚げて中はふわっと仕上げたいしで目を離せないし…。(言い訳だらけ)
技術が必要な割に、面倒くさがってあまり経験を積まずに40代になってしまった。
私が子どもの頃、母が月に何度もおいしいから揚げや天ぷらやメンチカツなどを皿いっぱいに揚げてくれていたというのに、なんという体たらく。
でも、もういい。
年に数回だけだが、子どもからのリクエストでから揚げを作っているし、サッカー少年の長男は揚げ物よりサラダチキンが好きだし、夫は揚げ物をあまり好まない。
それなりに揚げ物と向き合ってきたし、たまに作っているから、これが私と揚げ物の適正な距離感なのだろう。
そういうわけで、がんもどきの話だ。
仕事柄、がんもどきを作ることが多い。
豆腐を潰してで作った生地を揚げて作るがんもどきだが、手作りのがんもどきは本当においしい。
だけど手間を惜しんで焼いてみたら、これもこれでおいしくって…。
だったら自宅でがんもどきを作るときは、焼きがんもでいいじゃん! ということにした。
豆腐を身近に、がんもも身近に! そんな気持ちでこのレシピを紹介します。
焼きがんも(チーズベーコン)材料
豆腐の選び方
がんもどきは木綿豆腐で作ります。
味を左右するので、国産大豆、しかも銘柄つきの大豆を使っていると、リッチな味わいになるので特におすすめです。
北海道ユキホマレ、九州産ふくゆたかなど、スーパーでもよく見かけますので探してみてください。
焼きがんも(チーズベーコン)作り方
1. 豆腐を水切りする
木綿豆腐を容器から取り出し、クッキングペーパーで包み、重石をして30分以上かけて水切りする。
しっかりと水切りができたら、ボウルの中で指先を使いながらぽろぽろに崩す。
2. 材料を切る
長芋は皮を剥いてすりおろし、ベーコンは千切りにする。
3. 長いもなどを加える
長芋・白身・片栗粉・粉チーズ・塩を加え、ゴムベラでしっかりと混ぜ合わせる。
ベーコン・ブラックペッパーを加えてさらによく混ぜる。
4. 焼く
生地を10等分し、平らな丸型に整形する。フライパンを熱し、油をひいたら両面3分ずつ焼く。
完成!
豆腐がみちみちに詰まっていて、煮物やおでんでおなじみのがんもどきとは印象の違う一品のできあがり。
とはいえ、ハンバーグやナゲットとも違っていて、これはもう焼きがんもという食べ物だと思って食べてほしい。
表面の焼き目がカリッ。中は芯まで火が通ってほかほかで、上等な白身魚のような食感が。そしてチーズとベーコンとブラックペッパーが畳みかけるかのような刺激的な味わいで意外な満足感がある。
今回はチーズとベーコンを入れたけど、具材は組み合わせ次第で和にも中にも洋にも様変わりする。
そして興味が出たら、正統派の揚げるがんもどきにもチャレンジしてみてほしい。こっちもこっちで、できたてほ本当においしいのだ。
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こちらのレシピは、岡山で家づくりをされている工務店SPECIALABOさんが発行しているニュースレターに掲載させていただいたものです。
太っ腹にも公開してもいいよと許可をいただいたので、掲載させていただきます。
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