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はじめに

いらっしゃいませ!
我が家に代々伝わってきた江戸時代の普請帳の中身を、令和の事務員がエクセルで紐解く話。第1話目(全15話)です。


はじめまして!令和の事務員です。
我が家には、1788年に建てられた茅葺きの家と、その家の工事記録(普請帳)が残っています。

紙にズラズラと墨で書かれているのですが、令和の事務員から見ると、「文字ばかりで伝わらない資料」←会社でよく言われるアレです。
どうせなら、文明の利器「Microsoft エクセル」で、もう少し分かりやすい工事記録に仕立て直そうと思います。
江戸時代の工事の記録だけではなく、うちの先祖が酒好きのウッカリさん(←親近感しかない)であることや、大飢饉の際の村の雰囲気などをお伝えできる内容になっております。
よろしければ、お付き合いいただければ幸いです。

エクセルで分析…の前に、まずは我が家の歴史をかるーくお話しします。


昔々、丹波(兵庫県北部)の山奥にひとりの武士がおりました。
明智光秀の「丹波攻め」に巻き込まれ、落城を余儀なくされ、命からがら広島県まで落ちていきました。

これからどうしよう・・・。
残ったのは刀と槍(←盗まれましたが)。
いっそくわに持ち替えて心機一転ジョブチェンジしよう!
ということで、紆余曲折ありましたが努力のかいあって庄屋になりました。


華麗なるジョブチェンジから150年ほど経ち、時は天明8年(1788年)。
大飢饉のさなか、

「ワシ、家を建て替えよう思うとるんじゃけど。」

ということで、
村人総出で家を建て替えることになりました。

その際の、家の材料、お金の支払い、お祝いにもらった品物、工事に携わってくださった方のお名前等が記載された「普請帳ふしんちょう」が現在も残されています(←これだけは盗まれずに死守)。

この江戸時代に記されたものを、Excel(表計算ソフト)でカレンダーや帳簿にして紐解いてみたいと思います。

次回から、普請帳の内容に迫りたいと思います。
お読みいただきまして、ありがとうございました!

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