2024年5月10日(金)

昨夜は消灯ギリギリまで村上龍氏の「MISSING失われたもの」という小説を読んでいたのだが、消灯になって15分も経たないうちに寝てしまったと思う。
今日は42歳最後の日だが、朝、昨日と同じ爺さんが2回私の部屋に入ってこようとして、2回目に及んではなぜかゴミ箱を取って行こうとしたことと、午前中お風呂に入ったことくらいで、特別なことはなかった。
あとは、さっき看護師長さんに「エドさん、入院生活大丈夫?ほかの病院と違って色々あると思うけど…。休めてる?」と声をかけられた。
「実は私、精神保健福祉士の実習で9月にここでお世話になるんで、半分勉強させてもらってる気分で入院させてもらってます。全然大丈夫です。休めてます」と答えると、「それはすごい偶然だね!」と驚いていたと同時に「うちはユルユルだからちょっと特殊かもしれないけど…笑」と言っていた。
たしかにここには大学病院のようなきちんとした雰囲気はないし、兎にも角にも病院がすごくボロい。でも私は結構このボロい病院での入院生活が結構気に入っている。ほかの病院だったら、もっと「休まないと!」「病気と向き合わないと!」という強迫観念みたいなのが強かったと思う。
あとは、毎回これを書いているのは病院のロビーなのだが、さっき主治医のK先生が通りかかって、廊下で「便秘の薬を増やして欲しい」と相談したり、先生から、出身地の話とかなんで福岡に行っていたのかといったことを聞かれて雑談をしていた。そんな感じでユルい。たしかにユルいと思う。
今日もまぁそんな感じで、42歳最終日だからといって何もない。あえて42歳を振り替えるとしたら、精神分析的心理療法をやって、結果的にどうだったんだろう、最後はめちゃくちゃな終わり方をしたけど、どうなんだろう、みたいな、答えを出す必要はないけど、なんか生きてりゃこういうこともあるよな、みたいな、そんな1年だったと思う。
コウセイさんとの再会のこととか、精神保健福祉士の実習先の就労移行支援所のこととか、スペースを始めたこととか、テレビに出たこととか、ODしたこととか、今こうして入院してることとか、なんかとにかく別にそれぞれから得た教訓というか答えじみたものはないのだけれど、とにかく色々あったなという感じだ。
きっと43歳もそんな感じで過ぎていくのだろうと思う。
明日の誕生日は、別居夫の仕事の都合で、午後に子どもたちと一緒に追加の本を桜木町まで持ってきてもらうか、もしくは私が自宅に荷物を取りに帰るかのどっちかになりそうだ。別居夫の仕事の都合さえなければ桜木町一択だったのだが、ギリギリまでどうなるかわからなさそうだ。
あとは何があっただろう。
学校のレポートを書くのが終わってから取り憑かれたように積読になってた本を読んでいるが、本を読み過ぎている気がするので、なにかアウトプットできればと思う。
まぁそれも結局頭を使うことなのだが、私は多分頭を使ってないと気が済まない人間なんだろう。何もせずにゆっくりと時間が過ぎるのを待つのとかが無理なタイプなんだろうなと思う。
そんなわけで42歳の日記はこれで最後とする。
明日は日記を書く時間がないかもしれない。
さようなら42歳。

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