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⑤マインドマップ連想法(小説の作り方)-3. 物語の構成を書く
■その前に1日で行える量か?
今回の「物語の構成を書く」は作業量は6ノード分なので1日以内でできます。
この質問の意図は
これからの記事で行う作業で、中には1日で全て行うことができないものもあります。
次の記事から、そのアナウンスをしやすくするために
今回、この質問をさせていただきました。
■初めの作業
まず、以前作成したマインドマップファイルを開いてください。
titleと1 line(1文)がのノードがあります。
1 line(1文)のノードの後に6つの子ノードを追加してください。
その後、それぞれ以下の内容を入力します。
・起:
・承1:
・承2:
・転1:
・転2:
・結:

あれ?起承転転結じゃないの?と思った方
確かに前回、起承転転結を使いますと言いました。
今回、例を挙げようと模索していたところ
起承承転転結(+間)の方が構成しやすいのではないかと感じ、
変更させていただきました。
誠に申し訳ありません。
■物語の構成とは
ストーリーをある程度の大きさのブロックに分けて考えること。
物語の構成の種類としてよく挙げられるのが
・起承転結
・序破急
・3幕8場
です。
もし、この中から自分が理解しやすいものがあったら
【初めの作業】で追加したノード(起承承転転結)を
序破急の3つのノードに変更したり、
3幕8場の8つのノードに変更しても
大丈夫です。
やりやすい方法が一番ですので。
■検索すれば参考になる記事がある
「小説 起承転結」
「小説 序破急」
「小説 3幕8場」
と検索していた時期があります。
もう、どれを参考にしていたかわかりません。
ですが、1回調べてみるのも手です。
■起承転転結のとは
起承承転転結 は 起承転結 に 承 転 を1つずつ足したものです。
内容は
・起:導入:start
・承:きっかけ:in to
・承:行動:go to
・転:窮地:fall
・転:逆転:reverse
・結:結末:end
(・間:補足:info)
さらに詳しく説明すると
・起:導入:start
物語の設定(必要最低限)、世界観(必要最低限)、場所、登場人物を読者に伝える部分。
・承:きっかけ:in to
この話で起きる事件に巻き込まれるきっかけ、または巻き込まれる
・承:行動:go to
主人公が【承:きっかけ:in to】の事件に巻き込まれて、どんな行動を起こしたか
・転:窮地:fall
主人公のピンチ、窮地の状況。
・転:逆転:reverse
前の【転:窮地:fall】で書いた状況をどうやって、逆転するか書く。
・結:結末:end
結末。その話をどんな場面で締めるか。
・間:補足:info
起承承転転結のどれにも当てはまらない内容だけど、
この場面がないと物語が成り立たないというときに入れます。
間 は話によってはなくても問題ないです。
◎起承転転結の例
1文
「化け物に喰われる夢に悩まされている主人公が夢が現実だと知覚し、仲間に危険が及ばないよう化け物の元へ戻り、カラスに助けられる話」
↓
起:化け物に喰われる夢に悩まされる主人公
承:夢の内容が現実だったと思い出す
承:仲間に危険が及ばないように再び化け物の元へ喰われに行く
転1:主人公は化け物に再び喰われそうになる
転2:カラスが化け物を倒す。
結:カラスが主人公に自身の願いを伝える。
1文
「魔術の名家に生まれた魔法を使えない主人公が魔力を暴走させている少年の魔力を操って少年を救う話」
↓
起:魔術調べの儀で主人公は魔法が使えないことが判明する。
間:主人公は魔法が使えるようになる手がかりを求め、とある町へ行く。
承:その街で大規模な魔力暴走事件が起きる。
承:主人公は魔力暴走の渦の中に入る。
転1:渦の中は危険で、命の危険にさらされる。
転2:少年の魔力を操り、魔力暴走を鎮める。
結:主人公と少年がタッグを組むことになる
1文
「本の内容を変えることができる主人公が魔王を倒す物語の内容を変えてしまったため、世界が悪魔の世界になってしまう話」
↓
起:本の内容を変える秘術を知っている主人公たち。今日も部室(オカルト研究部)に1冊の本が持ち込まれる。
間:本の中に入る
承:主人公たちが行動したせいで勇者が魔王を倒せず、やられてしまう。
承:主人公たちは勇者の代わりに魔王へ挑む(ゲームで)。
転1:主人公たちはゲームで負けそうになる。
転2:主人公たちは勝ち寸前まで持ち込む。
転3:仲間の裏切りにあい、主人公たちはゲームに負けて、気を失う。
※転3は転2で主人公たちが勝たないため、展開を追加したものです。
結:目覚めたら、自身が悪魔になっていた。
■ノードの中に内容を書いてみよう
思いついた起承承転転結(他の物語構成でもOK)をマインドマップに書きましょう。
1文
「化け物に喰われる夢に悩まされている主人公が夢が現実だと知覚し、仲間に危険が及ばないよう化け物の元へ戻り、カラスに助けられる話」
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■起承転転結以外にも
Youtubeチャンネル、真島ヒロ.mashima Ch. の
「漫画のストーリーはこうやって作る!」の3:29で話している
「起最最最」:ずっとクライマックス
「起結最結」:1回終わってからのどんでん返し
「起助助助」:次回を面白くするための繋ぎ回
のように話の進め方にもいろいろな色々なパターンがありそうです。
もし、構成が合わないと感じたら、他の進め方を検討するとよさそうです。
ただ、今回は1話目を前提としているので起承承転転結(+間)が一番合っています。
■③の1 lineのノードを書いてない人へ
③の「1文で表す」で
1 line(1文)のノードの内容を書いていない人は
この段階で1line(1文)のノードの内容を書いてください。
改めて1文の内容を確認すると
・「(どんな)主人公が」
・「何のために / 何がきっかけで」
・「何をする」
です。
おそらく、起承承転転結で該当する部分が以下の通りです。
「(どんな)主人公が」:起
「何のために / 何がきっかけで」:承1
「何をする」:転2か結
■次の記事は、5Wを書く
次の記事は5W( Where & When と Who & Whom & What )を書きます。
Where & When の内容をノードに書いて、その後、Who & Whom & What の内容のノードを追加する作業を行います。
もし、物語構成以降の作業が思いつかない方の参考になればと思います。
ここまで見てくださりありがとうございました。