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組合せ

6千万のアイテム数は5文字の文字列(数字とアルファベット)で識別できる。
36の5乗は60466176で、約6千万のアイテムを識別できる。
これを6文字にすれば、約20億アイテムを識別できる。
そもそも地球上に20億もの識別コードを必要とする商品があるのだろうか?

2023年は地球の人口が80億人を突破したが、これを識別するには上記の文字列は何文字必要なのだろう?
36の6乗が2176782336(約20億)
36の7乗は78364164096(約700億)
現状では、地球上の人間は、7文字で識別できてしまう。

遺伝子の数は約23000個(かずさDNA研究所より)
26の3乗は17576。
26の4乗は456976。
36の3乗は46656。
人の遺伝子は数字とアルファベットを使用した3文字で識別できてしまう。

約23000個の遺伝子から多種多様な人間が生まれてくるのは不思議なものある。
個々人は一体どのように識別されているのだろうか?
鍵と鍵穴のように微妙な形の違いが個々人の識別子になっているのだろうか?
自己と非自己の区別のメカニズムを知りたいものである。

地球上にどれだけの遺伝子があるのだろうか?
それらを識別する為には何文字の文字列が必要なのだろう?

世界が非エルゴート的ならば、未だ出現していない遺伝子もあるはずである。いずれ全ての遺伝子が判明する時が来るのだろうか?経験的に生じた物の蓄積だけはその出現は偶然に依存する気もするが、世界がフラクタルのような現象であるならば、世界生成点から生じた世界は必然性を有し、未知の遺伝子の出現も時間に依存しているのかも知れない。人からは新しい遺伝子はほとんど発見されないだろうが、ホットスポットに生息する生物からは発見されるかもしれない。植物だって、解明されているのはごく一部である。未知の有用な成分を失われることがないように、種の多様性を保持することは人類の責務のようにも思える。一度失われたら二度と戻せない自然を大切にしたいと思う。

2023/6/23追記
抗体分子のように、個体の個性も遺伝子の組み合わせとして解明される時が来るのだろうか?頭と身体と手足、目口鼻など。個々の特徴を決定する遺伝子もいずれ特定されて、原点の遺伝子から生成される身体特徴が事前に再現できるようになるのかも知れない。生まれたてから死ぬまでの身体特徴がコンピュータ上で再現されてしまう社会も近い将来くるのかもしれない。男性と女性の生殖器で減数分裂から生産されたDNAがどのように組み合わさり、子供へ受け継がれるのか解明される日が来るのも現実味を帯びている気がする。父母の精子と卵子の組み合わせから生じる子供もコンピュータ上で再現されるようになったならば、社会はどうなるのだろう?日本はロランバルトが指摘しているように形式重視の社会なので、容姿ファーストの子供が選択的に生まれるようになるのかもしれない。しかし、形式的な側面は不立文字的であり、現実とは乖離しているとも思う。世界は自然上に成立しているのだから、想定外の事態が起きると、選択が進めた社会では人間種が滅びてしまうかも知れない。想定内上に生じた種では、自然の変化に耐えられず淘汰されてしまうだろう。何がベストなんかなんてその結論を下した時点で分かるはずがない。「絶え間無い努力が未来を開く」、それだけは言える。想定に合わせて、行動しているだけでは駄目なのだ。絶えず目標を状況に合わせてreviseする必要がある。状況は刻一刻変化する。その変化に追いていけなければ、その個体は世界から消えていくのだろう。平家物語の平家のようなものなのかも知れない。栄枯盛衰、生者必滅。刻一刻と変化する世界に適応する柔軟性が必要なのだろう。

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