プログレ・アニソンに影響を受けてると思う

あまり自分自身のことはこちらでは書かないのですが、

を拝読して私も書きたくなってしまいました。

80年代のアニソンの中には、プログレッシブ・ロックを意識したものがあります。
実は、私はそれにかなり影響を受けているだろうな、と前から感じていました。
なので個人的に思い出に残る主に80年代プログレアニソンについてご紹介したいと思います。
これからの曲について、若い方々が聞いたら、どのように聞こえるのか、興味があります。

まずは「銀河漂流バイファム」からTAOというバンドの「Hello VIFAM」

ネイティブによる英語詞というだけで斬新でしたが、世界観を反映した本格的な寸劇を挟んでかつ2拍子→4拍子というドラマティックな展開、エレクトリックバイオリンによるラテン調リフ&ソロ、衝撃的な曲でした。ラジオで聞いて子供心に感動した思い出があります。
この曲、主和音に戻ってないですよね?それが緊迫感を生み出していると思います。

次に「超時空世紀オーガス」からCasey Rankinさん「漂流 スカイハリケーン」

Casey Rankinさんはバンド「SHŌGUN」のボーカルとして活躍された日本に住んでおられたアメリカの方です。
ネイティブの日本人のような流暢な日本語で歌っておられるので日本人かと思われるかもしれませんが、プログレッシブロックバンド「Asia」を彷彿とさせるカラッとした曲調が日本のバンドの曲とはやはり違うと思います。

「機甲界ガリアン」からEUROXの「ガリアン・ワールド」

先に紹介したTAOから分裂したバンドなので似ているところがあります。
TAOの中心人物だったらしい日系アメリカ人の方がいらっしゃらないので、やはり空気感に日本的な湿り気を感じます。
プログレ的なお約束はそれほどではないのですが、芸達者なベースラインにはそれを感じます。

最後に「伝説巨人イデオン」から、すぎやまこういち先生による「復活のイデオン」

すぎやま先生ですし、たいらいさおさんによる歌もロックではないとは思うのですが、プログレバンド「カンサス」を思い出させるイントロ、ロック的ギターソロ、そして何よりこの独特の展開です。
この展開をどう捉えるかいまだにわからないのですが、イントロから緊張を高めてから一気に解放感を与える作り方はプログレ的だな、と思ったりします。
実は、作詞の井荻麟さんは監督の富野由悠季さんで、その無茶な歌詞にメロディをつけたらこうなったのではないかな、と思います。
それをなんとか形にしたすぎやま先生の作曲力、そしてシンフォニックでありつつロックの力強さを取り入れたアレンジが秀逸です。

以上、印象に残るプログレ・アニソンをご紹介いたしましたが、番組タイトルが必ず歌詞に入っており、当時のアニソンとしてのお約束を守っている点は注目です。
またすぎやま先生を除き、外国の方々の助力を仰いでいる、その影響を受けた人々によるものであることに注目です。
使われている技法、グルーヴや音が当時の歌謡曲から離れていると思います。私同様、当時子供だった方々への影響は少なくなかったのではないでしょうか。
自分はさりげなく凝った曲が好きなのですが、その背景に、これらのプログレ・アニソンとゴダイゴの影を感じます・・・
プログレよりこちらから先に凝った技法の世界に入ったのです。グルーヴもこれらから得たのかもしれません。そういえばゴダイゴも初期のリズム隊は外国人メンバーです。
これはもう幼少期からの呪縛とも言えるかもしれません。

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