PSPとは?決済代行会社の仕組みと導入メリットを解説
お疲れさまです。イーディフェンダーズの10月オープン社内報です。今回は業務中に疑問に感じた 決済代行会社 の仕組みについてお伝えします。
普段はオンライン決済の不正と向き合う私たち。チャージバック被害や不正を防止するうえで加盟店と決済代行会社の連携はとても重要。「そもそも決済の仕組みって?」と原点に戻ってみんなで考えた10月だったので、オープン社内報であらためて共有します。
当記事では
・決済代行会社とは
・決済代行会社と契約するメリット
・決済代行の仕組み
をご紹介します。
事業をはじめる際に重要となるのが、PSP(Payment Service Provider)呼ばれる決済サービスプロパイダーの選択です。ここでは決済サービスプロパイダー=決済代行会社と呼びます。どの決済代行会社を導入すればよいのか。ECサイトの場合、決済手段の豊富さや使い勝手で売上を左右することもあるため、はじめて導入する方も安心して理解できるようにまとめました。
▼筆者ポイント として決済初心者である私の解釈も一緒にまとめたので、よろしければ参考にしてください。
▼筆者ポイント
飲食店やアパレルショップなどのお店で数種類の国際ブランド(VISAやMasterCard)が使えることが当たり前な昨今。当社に入社するまであまり知らなかったのですが、お店がVISAやMasterCard社と直接契約しているわけではないのです。決済代行会社と契約することで、複数の国際ブランドやQRコード決済など、多岐にわたる決済手段を利用可能にしています。
決済代行会社とは
決済代行会社 = PSP(Payment Service Provider)とは、クレジットカード決済・コンビニ決済・口座振替・携帯キャリア決済など、様々な決済手段を提供するサービスプロパイダーです。決済サービスを導入したい「事業者」と「決済機関」の間に立ち、契約手続き・入金処理・決済システムの構築を行います。
■決済代行会社と契約するメリットは主に3つ
メリット
・各金融機関との手続きややりとりを一元化できる
・決済代行会社の決済システムを利用できる
・売上や入金管理を一元管理できる
・メリット1 各金融機関との手続き/やりとりを一元化できる
窓口を一つに集約できます。複数の決済手段を導入する場合も、やりとりを行うのは決済代行1社のみとなり、運用手間を軽減できます。
例えば事業者がVISAやMasterCardなど複数の国際ブランドに対応するためには、本来それぞれの国際ブランドと個別契約を結ばなくてはなりません。各国際ブランドによって、手続き内容や審査基準が異なるため、一つ一つを確認して手続きを行う必要があります。複数の決済機関との手続きは煩雑かつ時間と工数が膨大にかかる可能性が高いため、一般的には決済代行会社を利用する事業者が多いのが現実です。
・メリット2 決済代行会社の決済システムを利用できる
セキュリティ課題をクリアした決済代行会社の決済システムを利用できるため、自社決済システムを新たに構築する必要がありません。また導入時も決済代行会社のシステムのみと接続設定を行えば良いため、導入時の工数・コストを抑えることができます。
本来VISAはVISAのシステム、MasterCardはMasterCardのシステム・・・と、各決済機関が提供する決済システムはそれぞれ仕様が異なります。個別契約で導入する場合には、各決済機関のシステムに対応し、かつセキュリティ課題をクリアした自前のシステムを構築する必要があります。しかしこれでは導入まで膨大な時間とコストがかかってしまうため、現実的ではないでしょう。
・メリット3 売上や入金管理を一元管理できる
売上を決済代行会社の管理ツールで一元化できるため、運用手間を軽減することができます。
仮に事業者がそれぞれの決済機関と個別契約を結んだ場合は、VISAはVISA専用の管理ツール、MasterCardはMasterCard専用の管理ツール、JCBはJCB専用の管理ツール、コンビニ決済はコンビニ決済専用の管理ツールを使いこなす必要があります。また、それぞれ入金サイクルが異なるため、売上管理にミスが生じやすくなってしまいます。決済代行会社を利用すれば、管理ツールを一元化できるうえ、売上金額をまとめて入金してもらえます。
■決済代行会社の契約形態
決済代行サービスには様々な契約形態が存在していますが、国内の決済代行会社は 包括代理店型 の契約が大多数です。決済代行会社は、アクワイアラと加盟店間を取り次ぎます。その場合加盟店が国際ブランド(VISAやMasterCard)を利用できるようになるまで、3つの契約が存在します。
・契約① 国際ブランド(VISA/MasterCard他) × アクワイアラ
ライセンス契約 を結びます。アクワイアラは 加盟店契約会社 と位置づけられ、加盟店の開拓や管理を行います。
・契約② アクワイアラ × 決済代行会社
包括代理店契約 を結びます。包括代理店の場合、加盟店の審査はアクワイアラではなく決済代行会社が行う。アクワイアラと決済代行会社の違いとして、決済代行会社は加盟店の契約手続き、売上入金管理を代行するのが主な役割です。
※クレジットカード決済を希望する加盟店を、アクワイアラに紹介するだけの あっせん業務も存在します。
・契約③ 決済代行会社 × 加盟店
加盟店契約 を結びます。上記の通り、加盟店は決済代行会社と通して、複数の決済手段が利用可能になります。
▼筆者ポイント
国際ブランドと加盟店の間には2社(アクワイアラ/決済代行会社)いる。VISA/MasterCard等の国際ブランドを取り扱う権利/ライセンスを持つのがアクワイアラ。VISA/ MasterCardのライセンスを持つAアクワイアラ、JCBのライセンスを持つBアクワイアラ・・・と複数の国際ブランドを利用可能にするために、決済代行会社がアクワイアラ数社と提携しているケースが多い。取りまとめ役ですね。
決済代行会社を利用するデメリット
契約や管理を一元化でき便利な一方、デメリットも存在します。デメリットとは手数料です。金融機関の他に、決済代行会社へ手数料を支払う必要があります。様々な工程を決済代行会社へ委託することでコストが発生し、売上に対して利益が減ってしまう可能性があります。
とはいえ上記の通り、複数の金融機関と直接個別契約を結ぶには時間と手間がかかりすぎてしまいます。業務効率化を考え決済代行会社を検討する場合は、いくつかの決済代行会社の資料をダウンロードしてみると良いでしょう。
まとめ:決済代行会社を選ぶ基準として不正対策も確認しよう
加盟店と国際ブランドの間には、アクワイアラと決済代行会社が存在していることがわかりました。チャージバックを回避するためには、加盟店と決済代行会社の連携が重要なカギとなります。
決済代行会社によってチャージバック対策は異なります。独自の不正対策を講じていたり、支払いを拒否をするクレジットカード名義人と交渉を行ってくれたりと、不正対策に関するサービス内容も契約前に確認しておきましょう。
おまけ:ランチビュッフェに行きました!
なんと・・・!決済ソリューション事業のメンバーと社長でホテルのランチビュッフェに行ってきました!(社長ありがとうございます)しばらく納会や歓送迎会をできていなかったので、久々にゆっくりお話できる時間になりました。
社長の将棋の腕はプロ並み
それぞれの趣味や休日の過ごし方トークに花が咲きます。
どれを食べても美味しいのでダイエットは小休憩
ダイエット中のメンバーもいましたが、今日は忘れて舌鼓。
女性陣大喜びのマカロン
レストランを選ぶ決めてになったデザートの充実度!
企画・ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。ランチ会の前には全体ミーティングも行いました。目標に向かってみんなで力をあわせて、2021年を駆け抜けたいと思います。
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