「どうでもいい」と思えたら、望むものを引き寄せる
どうでもいい小話をひとつ。
「わけぎ」っていう野菜があります。
僕が小学生の頃だったか、
母親に「わけぎを買ってきて。ニラと似ていて区別がつかないから、お店の人に「わけぎをください」って言うのよ」とおつかいを頼まれました。
子ども心に僕は「ワキ毛と響きが似ているなあ。間違いようにしなきゃ。わけぎください、わけぎください、わけぎください。くれぐれもワキ毛って言わないように・・・」と入念にシュミレーションしながら、ご近所の八百屋へ足を運びました。
オチは・・・もうおわかりですよね(苦笑)
思いっきり
「ワキ毛ください」と言ってしまいました。
よくあることなんでしょうね。八百屋さんは顔色一つ変えず、「はい、これだよ」と差し出してくれました。
僕は顔から火を吹く思いでした。
◯◯しないように、しないように、と念じれば念じるほど、◯◯をしてしまうこと、よくあります。
卑近な例ばかりで恐縮ですが、
忘年会シーズンは、飲み過ぎないように心がけて
まっすぐ帰ろうと思えば思うほど、「ちょっと一杯」が美味すぎて、おかわりしてしまう・・・。
まことに人間はおろかな生き物です(自分だけ??)
ところで、その逆もよくありますね。
望めば望むほど、欲しいもの、手に入れたいことが遠ざかること。執着し、固執すると、かえって望まない事態ばかりが引き起こされること。
恋愛しかり、
過干渉な母親しかり、
人間関係に限らず、
いろいろな具体例で説明できるのですが、
いずれにせよ、そういうときって
「・・もう、どうでもいいや!」と思ったら、
実はそこから、引き寄せの扉が開いて、ひょいと望むものが手に入るんじゃないかなーと最近思うのです。
どうして、こんな話をするかというと、学校の先生あるあるで、部活動に熱心な先生ほど、家庭との両立、特に配偶者との関係で悩んでいる人が多いです。
つい先日も
部活動やりすぎていて、妻とずっと険悪だった。
機嫌をとろうと家事や子育てを手伝っても、逆効果で、こっちが精神的に疲れちゃってさ。
そんな愚痴を言う先生がいました。
おもしろかったのがその話の後半で、
ついにオレもキレて離婚でもなんでもなってしまえ。本気で別れてもいいや、子どもの親権もくれてやる。もう、どうでもいい!!と本気で思ったときがあって、そしたら、かえって妻との関係が回復していったんだ
そんなお話をするのです。
どうでもいい!
というと言葉の響きが悪いけど、
執着や固執から解き放たれて、
腹をくくると、
物事が好転することって確かにあります。
これって、なんでしょうかね??
一つの視点として、
僕は「適切な距離」が大切だと思うのです。
カラオケで、あまりにもマイクを近づけて歌うとノイズが走ります。聴く人にとっては音量が大きすぎて不快に思うかもしれない。適切なマイクとの距離をとることで、ちょうどいい、聞き取りやすい音になる。
それと人間関係も似ていて、
あの人をどうにかしてやろう、
あの人の◯◯が気になる、やめさせたい
なんて思い詰めてしまうときって、
お互いに窮屈でしんどいです。
それって距離が近すぎるんじゃないでしょうか?
そんなとき、
「どうでもいいや!!」
と(いい意味で諦めて)
あなたはあなた、
わたしはわたし、
と適切に分離して、
距離をとって、
腹をくくれると、
そこから関係が再構築されます。
わけぎの話から大分それてしまいましたが、
「どうでもいい」って結構大切なことだよな、
という気づきのお話でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
これを読んでくださったあなたの少しでもお役に立てたら嬉しいです。