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自分が咲く場所へ行きなさい。
あなたと共にうたいたい。
元高校教師(国語)の
たこせん枝瀬です🐙
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教育は
自分が変わらないと
他人を変えることなんてできない。
=「主体変容」
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【たこせん枝瀬の発信の足】
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171683969/picture_pc_62e3ed1db5d8fdbe90e02eff0004df22.png?width=1200)
【"𝕏"でもタコ吹いてます(˶˙๏˙˶)♡】
そろそろやめない?『置かれた場所で咲きなさい』は好きな言葉。そうありたいと思ってた。でも、これからは『自分の咲く場所へ行きなさい』がメッセージとして断然、子どもに響くと思う。SNSもそうでしょ。繋がりたい人とつながる、自分が最も輝く場所を選べる時代だ🐙
— だい(タコせん枝瀬)@共育 (@edasedaidai) January 22, 2025
【スタエフの文字起こしverです】
ポスターセッションとは?
「ポスターセッション」
という言葉をご存知ですか?
最近、学校現場で
よく使われるようになったんですけど、
「ポスターセッション」というのは、
生徒がそれまでに研究した結果を、
ポスター1枚にまとめて、
発表するというイベントなんです。
イメージとしては、
大きなイベント会場に
たくさんのポスターが貼られてるんです。
そこで、参加者は、思い思いに
興味のあるポスターの場所に立って
発表者のプレゼンを聞きます。
そして、
プレゼンを聞いたあと、
その場で質疑応答、意見交換します。。
こんな雰囲気
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
![](https://assets.st-note.com/img/1737864585-8WsUMATVPdEaHLptQebzKOJh.png?width=1200)
元々は、
学術会議や学会など、
どちらかというと、大学とか大学院とか、
そういう専門的な教育機関で行われていた
イベントなんですけど、
ここ数年で
高校や中学、あるいは小学校でも
よく実施されるようになったんですね。
だから、最近の学校の先生なら、
聞いたことがあるかもしれないんですけれども、
学校の先生をやってないと、
なかなか馴染みのないイベントかもしれません。
「数学」の探究テーマ
先日、
高校生のポスターセッションの
見学に行ったんです。
テーマは「数学」。
数学をテーマにした探究活動で、
それぞれの高校生がポスターセッションを
しているんです。
数学っていうと、
計算や微分積分・図形などを
イメージするかもしれないんですが、
最近は統計(=データ処理)が
よく扱われるんですよ。
「データサイエンス」という言葉を
聞いたことがありますか?
数学や統計学
それから今AIが急速に発達していますから、
コンピュータサイエンスなどの技術を駆使して、
ビッグデータを分析し、
ビジネスや社会の課題解決、
あるいは
みんなが「いいね!」って思えるような
価値を生み出す学問が、
データサイエンスとして扱われていて、
その中で
数学の果たす役割は、
かなり大きい。
自分は恥ずかしながら国語教師なので、
専門的な数学の話になると、
正直よくわからなかった(苦笑)。
それでも、
ポスターセッションの雰囲気には、
ものすごく考えさせられることが多くて
一言で言うと、
楽しかったですね。
自分が理解できる範囲のところで言うと、
音楽を扱っている生徒が多かったです。
音楽って、
数学的にデータ処理できるんですよ。
例えば、ある高校生は、
時代ごとに流行した
J-POPのコード進行を分析してました。
そして、
どんなコード進行になると、
聞き手にどのような感情をもたらすのか?
ということを分析し、
******************
聴き手はどんな感情を欲しているのか?
******************
というテーマを、
仮説検証をしていましたね。
これ面白かったです。
あと、プロ野球が好きな高校生が
ドラフト会議は本当に効果的だったのか?
という観点で、
アマチュア時代の成績と、
プロになってからの成績で、
どれぐらいの相関関係があるのか?
という課題について
データ処理している生徒もいました。
トリッキーで面白いなと思ったのは、
(これは中学生なんですけど)
昔話で「桃太郎」ってあるじゃないですか。
お話に出てくるのは犬・猿・キジですね。
この犬・猿・キジに
桃太郎は「きびだんご一つ」で
鬼退治に行かせるわけなんですけれども、
鬼退治を「労働」とみなしたときに、
果たして犬・猿・キジの時給は
いくらになるのか?
というテーマで調べている生徒がいました。
面白い視点ですよね。
結論は「6円」でした。
時給「6円」だから、
犬・猿・キジは割に合わない仕事を
させられているという結論でした(苦笑)。
誤解なきように言いたいのは、
自分は数学的理解力が弱いので、、、、
今紹介している内容は
かなり限定的なんですけど、
実際のポスターセッションは
もっともっと「数学」してました。
テーマだけかいつまんで言うと、
・『部分積分から生まれる無限級数の考察』
・『2次関数の虚数解の図示』
・『凸図形と凹図形同士の交点の個数』
そんなテーマで
探究活動を進めている学生もいました。
正直、(僕には)理解は難しかったですが、
多くの生徒たちがその発表を聞き入っていて、
「面白い発想だな」なんていう意見も
聞こえましたね。
かつての生徒に出会う
前置きが長くなりました。
ここからが本題!
そのポスターセッションで、
自分が教師をしていた頃の学生に会ったんです!
「あの子だ!」って
見た瞬間すぐわかりました。
その生徒は、
職員会議で度々取り上げられていたんです。
ていうのは、
その生徒は、
・クラスに馴染めない。
・授業中よく寝てしまう。
・なにより発表を嫌がるんです。
常に1人でいることが多くって、
担任の先生や学年の先生の見解としては、
「コミュニケーションに課題あり」
僕は直接教えてはいなかったんだけれども、
廊下ですれ違うことがたびたびあって、
顔は知っていたし
様子も知っていたんですけど、
その生徒がポスターセッションで
発表していたんですよ!
*****************
非常にイキイキと発表していました。
*****************
僕が知っている
その生徒のイメージは、
いつもうつむいて、
つまらなそうな表情だったんですね。
それがね、
ポスターセッションでは
他校の生徒に質問されて、
「よくぞ!聞いてくれました!!」
という表情をしていたんですよ。
この
「よくぞ!聞いてくれました!」
という表情が、ものすごく良かった。
ていうのは、発表の中で、
深い共感が、生じているんです。
「このテーマ面白いよね!」と
意気投合できるわけだし、
自分の意図、
自分の発表内容が伝わったからこそ、
的確な質問を受けたわけで。
やっぱり、
それが嬉しかったんでしょうね。
その質問の答えはね、
お互いわからないことなんです。
わからないんだけれども、
わからないことが面白いよねって
語り合う喜びをすごく感じたんですね。
ちなみに、テーマは
「床関数による無限級数の積分表示」
(わ、わかる人、おしえて、、、、)
おそらく、
これは大学レベル以上の数学の話。
ちなみに、この生徒は中学2年生です。
中学2年生が
大学レベルの数学を
嬉々として語って、
他校の中学生が、
それを質問して、
「よくぞ!聞いてくれました!!」って言って
2人できゃっきゃお喋りしてるんです。
すごくいい光景だと思いました。
彼の、
そんな表情を
僕は初めて見ました。
ポスターセッションはSNS発信に似ている
でね、
ポスターセッションは
SNSの発信と似ていると思いました。
SNSって、
noteやスタエフがそうですが、
それぞれの発信者が
自分の興味のあるテーマで
発信をするわけじゃないですか。
例えば自分(枝瀬)は、
人の「こころ」に興味があるので、
ここ最近は
「河合隼雄」先生という
尊敬する心理学者を取り上げて
記事にしていました。
共感してくださる読者が
集まって語り合うのは楽しかったし、
自分の知見がさらに広がる感覚がありました。
当然、河合隼雄先生に
興味のない人もいるんだろうと思います。
そういう人は、僕の記事を読まず、
他の方の発信を楽しんでいるわけ
なんですけれども、
僕はそれで全然構わない。
****************
自分の興味関心に合う人もいるし、
合わない人もいる。
****************
それでいいですよね。
それは当たり前の人間関係です。
僕はなるべく、
自分の興味関心のある人と過ごす時間を
長く確保したいなって思うだけ。
一方で、
興味関心の合わない人も
当然いるんですけれども、
そういう人たちのことは
否定しないように心がけたい。
僕が先日参加したポスターセッションは、
まさにそういう形だったんですね。
みんなが思い思いのポスターを貼って
好き同士が集まって語り合う。
めちゃめちゃマニアックな数学の話題もあった。
僕はそれが理解できないから
J-POPの話だとか
プロ野球選手の統計は理解できたので、
そこに集まっていくわけなんですけれども。
好きな場所、好きな時間に、好きな人と出会う
これからは学校も企業も
ポスターセッションみたいな形式に
変わっていくんだろうなって思ってます。
学校って、
同じ年齢の同じ地元の子が
たまたま集まっただけの、
ある意味、
(言い方は不適切かもしれませんが)
寄せ集めの集団なんですよ。
その世界に
仮に馴染めなかったとしても、
「その子が駄目だ」という証明には
全くならないですよね。
リアル空間で、
学校という場で、
人間関係を作るとなると、
どうしても限定的になるんです。
でも今は、
リアル空間の外にオンライン空間が
無限に広がってるじゃないですか。
オンライン空間でも
温かい人間同士のコミュニケーションは
十分、可能ですよ。
ということは、
さっき例に出した中学2年生の学生は
学校という場には馴染めなかったけれども、
数学好きが集まるコミュニティーでは
初対面の他校の生徒であっても、
目をキラキラさせて対話ができるわけです。
だから本当に最近思うんです。
「自分の咲く場所へ行きなさい」
が大切だなって。
これは、もちろん、
「置かれた場所で咲きなさい」
という言葉が下敷きです。
「置かれた場所で咲きなさい」
という言葉も大切だと思います。
わたしたちは、
なるべく今ある状況の中で
最善を尽くすよう努めてきたし、
今までは生徒たちにも
そんな言葉を伝えていたけれども、
ポスターセッションの様子を見ていると、
「自分の咲く場所へ行きなさい」という
言い方のほうが、これからの子供たちにとっては
説得力があると思うんです。
繰り返しますが、リアル空間は、
どうしても時間や空間に制約がある。
人間関係も閉じられたものになりがち。
今までの大人は、
そういうリアル空間の中で
「置かれた場所で咲きなさい」を
美徳にして頑張っていきました。
でも、
これからの子供たちは、
オンライン空間の方が、
ひょっとしたら
メインになっていくかもしれない。
リアル空間を
否定してるわけじゃないですよ。
でも、
リアル空間と同じぐらいの割合で
オンライン空間も、
子供たちにとって
リアリティのある空間なんです。
オンライン空間なら、
時間も空間も飛び越えて
本当に驚くほど多様で、
豊かな人間と繋がることが可能。
自分の好きなこと
得意なことに共感してくれる人は
「必ず」いるんですよ。
自分の才能が輝ける場所も
「必ず」あるんですよ。
そういう場所を探していくことが、
これからの子供たちにとってはミッションです。
これは、
どちらが楽とか、
簡単ってことではなくて、
実はどちらも
非常に大変な努力が
必要だと思うんですけれども。
今ある環境が
仮にツラかったとしても、
それは環境が悪いだけで、
だったらその環境を飛び越えて、
自分が輝く場所に行きましょう。
これからの教育は
ポスターセッションみたいな形が
主流になっていくと思いますので、
ぜひ興味ある方は
ポスターセッションという言葉で
検索かけて調べてみてください。
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。
嬉しくてタコ吹いちゃいます(˶˙๏˙˶)♡
敬愛する教育者
河合隼雄先生を仲立ちにして、
それぞれの体験談を
書いてくださる方。募集しています!
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