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高校生の悩みや不安にどう関わればいいのだろうか?

あなたと共にうたいたい。

元高校教師(国語)の
たこせん枝瀬です🐙

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教育は
自分が変わらないと
他人を変えることなんてできない。
       =「主体変容」

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【たこせん枝瀬の発信の足】

タコマンダラ

【今回から、河合隼雄『で』語ります!!】


はじめに

河合俊雄『100分de名著 河合隼雄スペシャル』より

河合隼雄は、

人々の悩みや病に寄り添い、
半生をかけて心の深層を見つめ続けた
臨床心理学者です。

1965年、
37歳の時にスイスのユング研究所で

日本人として
初めてユング派分析家の資格を取得し、

箱庭療法をはじめとする
心理療法を日本に導入しました。

以来、
2007年に79歳でこの世を去るまで、

臨床での経験や知見を礎として、
日本人の精神構造や日本の文化を
独自の視点で洞察しました。

学術書から
親しみやすいエッセイまで、
実に200冊を超える著作があります。

河合俊雄『100分de名著 河合隼雄スペシャル』

これから3か月間、
河合隼雄『で』語り合おうと思っている。

河合隼雄『を』語ろうとは、
思っていないので、

はじめにお断りしておきたい。


心理学を専攻したわけでも

カウンセラーの資格を
もっているわけでもなく、

まして、

ご本人と直接お会いしたこともないし、
著作や講演の音声を通してしか、
僕は河合隼雄を知らない。

そんな素人同然の人間が
河合隼雄を学術的に論じるような
身の程知らずなことはできないし、

僕が理解できる
河合隼雄の思想や言葉は、

「井の中の蛙」が見た世界に
すぎないことも承知の上。

それでも、
「井の中の蛙」目線ですら、

河合隼雄の思想というのは、

広大で愉快で、
さまざまな気づきを
与えてくださるものだから、

この記事をお読みになっている方々と
これからも『共に成長していく』うえで、

きっと役に立つだろうと
考えている。

気負いしすぎず、ゆるゆると。

まず、今回は
どうして枝瀬が河合隼雄に傾倒したのか?

そのあたりから、はじめてみよう。

それは『なんのはなしですか?』

高校教師を15年務めてきた。

その間、生徒から、
本当にさまざまな
質問・相談をうけてきた。

一番、多いのは

どうやったら
国語の成績が伸びるんですか?

それがわかれば苦労はしない

など
成績や勉強に関わること。

だけど、
それだけじゃない。

むしろ、
はっきりとした言葉として
質問や相談を受けることはまれ
で、

本当に困ったり悩んだりしている生徒は、
それらを言葉にはできず、

別の形で表現しようとする

たとえば、
28歳で教育実習生をしたときは、

初日の部活動見学時に、

先生、見て、見て~。

テンション明るめ

と言って、
無邪気にリストカットした手首を見せてくる
陸上部の女子生徒もいたし、

高校教師を務めて3年目のときは、

父親がトラックで家出したんだ。

めちゃハイテンション

とあっけらかんと暴露する
高校2年生のダンス部の子もいた。

どれも、

え、それ、
なんのはなしですか?

とツッコみたくなる
内容なのだけど、

教師として
目の前の生徒が
そのような言動をしたとき、

どのように反応するべきか?

たとえば、

先生、(リストカットした)手首見て~。

と言ってきたとき、

そんなことしては、いけません!

と叱るのか?

その手首、どうしたの?

と聞くのか?

まじまじと手首を見つめて、

ざっくり切っているねえ

とユーモア交じりに
(リストカットしていることについて)
理解を示すのか??

その瞬間の
教師の反応、

つまり、

教師の言葉遣いや、
表情、言葉のトーンをはじめとする
細かいボディランゲージを、

生徒は、
しっかり見ているわけだし、

その後の対応をどのように
進めていくのが正解なのか?

たとえば、

生徒が
リストカットしているという事実を、

管理職はもちろん、
養護教諭やスクールカウンセラーを含む他職員に
共有することは必須だとしても、

その事実を
保護者に連絡するかどうかになると悩ましい。

一般的なマニュアルに従えば
保護者に連絡するべきなのは
(頭では)よくわかる。

しかし、

自傷行為の原因が
保護者の在り方や関わり方に
起因している場合だってあるわけで、

保護者に伝えることで、
生徒がさらに苦しむ可能性も否定できない。

じゃあ、
児童相談所に連絡するのか?

・・・
うーん、、、
悩ましい。

『正解はない』と
いっていいかもしれない。

先生、(リストカットした)手首見て~。

という
彼女の振る舞いは、

彼女にとっても、
教師にとっても、

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
これは、
なんのはなしですか?
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

と問いかけているのかもしれない。

むしろ、

生徒本人と担任と、
同僚職員と保護者等とが、

これを契機に

関係を深めていき、

それぞれの
新しい物語が
はじまっていく

予感なのかもしれない。

河合隼雄は高校教師だった

上記のように、

生徒の悩みや相談や、
言葉にならない苦しみや訴えに
関わるという仕事柄、

僕は、
そのヒントを
切望するようになった。

本もたくさん読んだし、
気になるセミナーにも足を運んだ。

その中で、
『これだ!!』と膝を打ったのが、
河合隼雄だった。

この動画は、
少なくとも100回は聴いたと思う。

教材研究しながら、
ランニングしながら、
お風呂で半身浴しながら、

ずっとずっとリピートしたものだ。

なぜ、ここまで、
この動画に惹かれたのかといえば、

河合隼雄自身、

かつて、
高校教師という立場でいらっしゃり、

生徒の悩みや相談に、

どのようにアドバイスすればいいのか?

という問題意識を
ずっとずっと考えてきた方だったからだ。

私自身はですね、
実は高等学校の教師をしておりました。

高校の教師をしておりますと、
高校生の人がすごく相談に来るんですね。
いろんな悩みを持って相談に来る。

それに
いろいろ答えねばならないので
答えてるんですが、

私は元々数学科の出身なんですね。

だから答えても心配になるんですよ。

こんなもん、僕の主観でですね、
ぱっと答えてるけども、
本当は科学的に答えるべきではないか?

(中略)

例えば
ある生徒が「高校をやめるわ」って言いますね。

僕らは、何となく
「(高校を)やめんと続けた方がいいよ」
と言うけど、

それが科学的に正しいでしょうか?

高校行かずにやめて
詩人になった谷川俊太郎なんて
人もおられますからね。

ひょっとしたら、
この子は、高校をやめたら
詩人になるんじゃないかと思うと、

(アドバイスって)なかなか難しいんですよ。

だから、(アドバイスを)言ってるけどね、
すごく心配なんです。

というわけで、
大学行って、
科学的に勉強するために、
心理学の勉強を始めました。

動画スタートして9分18秒くらいです

河合隼雄の言葉には
『生きた』『体温』を感じるから、
好きだ。

今日は、ここまで。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。
嬉しくてタコ吹いちゃいます‪(˶˙๏˙˶)♡‬


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