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【18歳のころ③】人間の最小単位は「ふたり」
あなたと共に成長したい。
元高校教師(国語)の
たこせん枝瀬です🐙
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教育は
自分が変わらないと
他人を変えることなんてできない。
=「主体変容」
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【たこせん枝瀬の発信の足】
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【今回は主に「国語・文学」編】
前回からの連載シリーズになってます。
母親にタコ吹いてまで・・
1998年12月。
18歳の
たこせん少年は、
家で母親と二人きりになる
タイミングを見計らって、
「S予備校の冬期短期講習を申し込みたい」
と、
お願いした。
当時の僕は(受験生だけど)、
特に塾や予備校に通うことなく、
自学自習で勉強していたので、
母親は
「ぜひ行きなさい!」と
快諾し、
お金をくれたのだけど、
実は
冬期講習を受講するなんて
真っ赤なタコ吹き ɿ( ˙๏˙ )ɾ
真相は
ジョンレノンの未収録94曲を集めた
『ジョンレノン・アンソロジー』(CD4枚組)
が発売されるので、
それがどうしても
欲しくて欲しくて、、、、
苦肉の策で、
S予備校の冬期講習を利用したのだった。
(お母さん、ごめんなさい)。
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当時の高校生にとって
CD4枚組BOXなんて超高級品。
母親に
タコ吹く罪悪感は大きかったけど、
それ以上にジョンの未収録曲を
たくさん(94曲も!)聴ける
悦びが大きかった。
GOD
当時の僕は
ジョンレノンが好きとはいえ、
ビートルズ時代の作品しか聴いておらず、
ソロでアルバムを出していた事実すら
知らなかった。
だから、
ビートルズが解散してから
まもなくリリースされた
『ジョンの魂』という
アルバムの存在を知るのも、
その中の楽曲を聴くのも、
このときが初めてだった。
今でも
聴いたときの情景を体感として
はっきり覚えているのが、
『GOD』という曲。
鳥肌が立った。
God is a concept by which we measure our pain
しびれたのが、
冒頭のこの歌詞。
God is a concept by which we measure our pain.
神さまなんて、概念さ、
僕たちの痛みを測るためのね、
「神さま」なんて、
苦痛が強ければ強いほど、
求めよう、すがろうとする、
そんな「概念」にすぎないんだ、という
この歌詞は、
キリスト教社会の中では
かなり踏み込んだ
大胆な歌詞のように思う。
そう、
この曲は、
冒頭で
「絶対神GOD」を
否定するのだ。
その後、
畳みかけるように
ジョンレノンは
シャウトする。
I don’t believe in magic(魔法)
I don’t believe in I-Ching(易経)
I don’t believe in Bible(聖書)
I don’t believe in tarot(タロット)
I don’t believe in Hitler(ヒトラー)
I don’t believe in Jesus(キリスト)
I don’t believe in Kennedy(ケネディー)
I don’t believe in Buddha(ブッダ)
I don’t believe in mantra(マントラ)
I don’t believe in Gita(ギーダ)
I don’t believe in yoga(ヨガ)
I don’t believe in kings(王様)
I don’t believe in Elvis(エルヴィス・プレスリー)
I don’t believe in Zimmerman(ボブディラン)
まさに、
「信じない!」の
オンパレード(笑)
だけど、よくよく歌詞を見るなら、
ヨガやエルヴィス・プレスリー、
ボブディランなどは、
ジョンが傾倒し
のめこむほどに好きだったはず。
そんな存在まで
「信じない!」
とロックに叫び、
最後の最後、
自分のアイデンティティーまで
否定する。
I don’t believe in Beatles(ビートルズ)
飾り気のないシンプルなアレンジ
畳みかけるように連続する
「I don’t believe in 〇〇!」
のシャウト。
最後に、
「ビートルズ」を
力強く否定した後、
一瞬だけ
「ブレイク(曲の空白)」をはさんで、
今度は、
つぶやくように
ジョンは歌う。
I just believe in me
僕は、僕を信じるだけさ
・・・・・
タコ吹いていいですか??
・・・・・
えらそうなことを言えば、
ここまでの
歌詞の流れは
ある程度、
連想できるっちゃできるんです。
ジョンレノンは
作詞のやり方として、
「全否定のあと」の
「一つだけ肯定」て
パターン、
けっこう多いから。
高校生でも、
実は、
そこまでは読めた。
だけど、
次!
次の歌詞で
僕は鳥肌が立った。
Yoko and me
ヨーコと僕を信じるだけなんだ
「僕だけ」を信じるっていったら、
まったくよくあるパターンで
ああ、そうなのね、、、、
と
卑屈な高校生は
感じたことだろう。
ひねくれた高校生の
たこせん少年に
ドストレートで
響いたのは
ヨーコと僕(ジョン)という
「ふたり」を
ニコイチのセットで
「信じる!」
と宣言したところ。
その瞬間、
僕は、
ああ、
人間の最小単位は
「ふたり」なんだと感じた。
「自分一人を信じる」なんていったら、
それはタコ吹きの大マヌケ。
だけど
「君と僕」のワンセットを
「信じる」といえば、
すごくすごく
リアルに「愛」を感じられたのです。
18歳の日記より
仲川光さん×三鶴さんの共作
『白い春~君に贈る歌~』
この作品を読んでいる最中、
僕自身の通底に流れていたのは、
ジョンとヨーコの「信じ合う愛」で、
作中の登場人物
「蓮」と「紗良」の
ほのかな恋愛に重ね合わせながら
どっぷり
感情移入していた、という
感想文にもならない
自分語りの全3回でしたー(苦笑)。
さてさて、
「中2病」みたいな文章を
書いたついでに、
僕が18歳のころ
『GOD』を聴いて感動したときの
文章が日記にあったので、
引用してみようと思います。
読み直してビックリしましたよ。
精神年齢が上がっていないことに(苦笑)。。。
98年12月10日
ジョン・レノンの『GOD』に深く感動した。
俺は今まで間違っていた。
本当の創造とは
自分の真実から生まれなくてはならない。
オノ・ヨーコに対する
ジョンの溺愛が理解できたし、
彼もまた自分の劣等感を
認めてくれる人を欲していた。
その空気、
ジョンとヨーコの空気がおぼろげだが
わかるような気がする。
偉大な才能には、
それに伴う大きな欠落も存在していて、
その欠落を認めてくれる人が
最初はポールで、
次はヨーコだったのだ。
彼は信じられないほど、孤独だった。
生きることの痛み、
他人と決して、
絶対的な共感の出来ない痛み、
それがジョンの真実で
それがあんな作品を生んだのだろう。
人間の、決して避けることの
出来ない、絶対的な孤独。
本当の閉塞感。
だけど、
それに抗おうとする
ある男とある女の真実の愛。
とてもうらやましく思う。
シンプルでいこうと思う。
自分の本当のフィーリングは
別に隠す必要がない。
俺の真実は胸に残っている
曖昧だけど巨大な感情だ。
中学3年の合唱コンクール。
役員会が終わって先生に送ってもらったときの
夜の空気。
〇〇先生に怒られた帰りのバス、
くもった窓ガラスをこすって
にじんだ雨を眺めたあの感じ。
後夜祭。
高校での劣等感、孤独、挫折。
修学旅行前、空港に泊まった夜。
〇〇が泥酔して嘔吐した公園で見た枯れ木。
他人を嘲り笑いながら見た月。
小樽のオルゴール。
冬の凍るような空気を
「ホワイトクリスマス」を歌いながら
歩いたあの夜の雰囲気。
俺が今まで感じた感動。
それだけを正直に生きていく。
(根本がまったく変わってない…💦)
たこせんを紹介くださり感謝!!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
この記事を最後まで読んでくだったあなたは
本物の「たこせんワールド」ファンだと
認定します(笑)
嬉しくて嬉しくて
タコ吹いちゃう(˶˙๏˙˶)♡
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ぜひご参加ください!
【追記2】
ついでにkindle本出版してます!
こちらも是非、お読みいただけたら嬉しいです。