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ある日から、ある日まで。1
プロローグ
空の色は確か、水色。
そうであったはずだった。
時計の短針が左隣の数字に位置を変えると同時に、空の光が絞られていく。まるで誰かが世界を狭くしているかのように、空が黒く染まり始め、青空の中で雲と同色で存在していたはずの月も、暗闇を照らすライトのように光っていた。
月は1人の男を照らし、彼もまた、その月をじっと見つめている。右手に小さな銀色の懐中時計を握りしめながら。
「あと少し。」
男
ライトで照らしに。3
「心の底から、僕は願ってるんだ。だから僕は、行くんだよ。」
彼は笑顔でそう言っていた。
でも僕はあの時、彼の真意が分からなかった。
もし、今、彼の心が見つかったなら、
彼の心の底はどこまで続いているんだろう。
深くて何も見えないとしたら、僕はどうすべきだろう。
僕は知りたい。
なぜ、彼は行ったのか。
たった一人の君のために、なぜ必死になれたのか。
僕は知らない。だから、知りたい。
僕が彼を探し当て