高2の夏)バイト先の先輩は49歳差!
子すずめは学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校の通学コース生でこの春高校2年生になりました。2022年4月からN高オンリー、N高純正品です。
子すずめは週4日3時間ほど、夕方に自転車圏内の和食処へ厨房補助のアルバイトに行っています。最低賃金の時給です。高1のGW明けから始めて、いまだに続いています。通学コースでバイトにいそしむ先輩たちから「バイト代が月8万超えると、親の扶養から外れるぞ!扶養外れたら、自分で社会保険料を払わないといけなくなるぞ、その社会保険料の額はでかいぞ」と散々聞かされているので、今のペースのバイトが扶養枠も超えないし、シフトとしてもちょうどよい感じなんだそうです。
バイト先の先輩は49歳年上のおじさん、ヤマダさん。調理人でもあり、和食処のvanを運転して仕出し弁当を配達に行ったり、業務スーパーに調理食材の買い出しに行ったり、お店の中の厨房界隈のマルチなお仕事をしているそうです。(和食処のオーナーさんではなく従業員の一人です)で、配達先から何かおやつ(心付け?)をいただいたり、買い出しの行きかえりに自分で菓子パンやジュースを買ったりするらしいのだけど…なぜかヤマダさんは子すずめに「これ、もらいものだけど、食べる?」「これ、配達途中で買ったんだけど、飲む?」とスルーパスをくれるんだそうです。ヤマザキのランチパックとか、いろはすとか、ピザパンとか、ヤクルトタフマンとか、ファンタグレープとか。配達先で、おつきあいで買わざるを得ない場面があるから、自分が食べないものをおつきあいで買っちゃうのかな?と思っていたけれど、ヤマダさんご本人が本当に食べようと思って買ったけど、数時間後に食べる気を失ったものが子すずめに回ってきている感じもあるらしい。
ご年配の人は年若の人に対して何かしてあげること(お菓子をあげることも含む)自体がうれしいらしいということを経験的に学んでいるので、子すずめはそういう時には「結構です」と固辞するのも無粋だと考えていて、「え?いいんですか?ありがとうございまーす!」(1オクターブ高い声で驚きと感謝を表す)とちゃっかり受け取ります。たとえ子すずめの好きではないもの、苦手なものをもらう場面であっても、そのまんまありがたく受け取ります。托鉢をする僧侶みたいな心持ちだそうです。受け取ること自体が、孝行に準じる行為だと思ってるそうです。受け取ったのちに、苦手なものや好きではないものについては、ヤマダさんの目の届かぬ自宅に持ち帰った後で、親に「食べる?」と繰り回します。ヤマダさんからの子すずめへの餌付けのおかげで、菓子パンはバイトを入れていない「通塾日の塾前のおやつ」に助かっていて、BOSS缶コーヒー微糖は私の喉を喜ばせています。ありがとう、ヤマダさん!
もちろん、常にもらいっぱなしなのも子すずめとしては気が引けるので、推しアイドルライブに出向いた先などで、ちょっとしたお土産をヤマダさんに買ってきます。どこかへ行くたびに毎回買うのではなく、ヤマダさんが恐縮しないぎりっぎりのラインの頻度でお土産を買い、そのお土産を選定することは…子すずめにとっては、ちょっとしたゲームみたいなもんらしいです。子すずめなりに「ここまでもらったら、そろそろお礼をしなければ、人としてどうよ?」と思うラインがあり、そのマイルールに則った頻度で「お返し」をしているらしいです。あらー、律儀だな、うちの子!
そういえば、最近聞いたラジオでの教育論の講演会で、「自分をひいきしてくれる存在がいることは、子どもの自己肯定感を高めます」と言っていて、それを聞いたとき、
ヤマダさ~ん~!ヤマダさんに餌付けされていることが、子すずめの自己肯定感を高めてるかはわからないけれど、年少という立場の者が自分よりもかなり年上の人生の先輩ともいえる大人の人とどう付き合っていくべきかを考えて行動するという能力の醸成に寄与しています。いつもありがとうございます!
と保護者はヤマダさんに念を送りました。