高3の1Q始まりの時の話)怖くても自分の立ち位置を見つめる覚悟を持つ

子すずめは学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校の通学コース生でこの春高校3年生になりました。2022年4月からN高オンリー、N高純正品です。

今更ですが…昨年の晩冬から春先の頃の話。子すずめは高2の3月から高3の4月にかけて、ものすごく考えさせられる体験をふたつした…らしい。

その1。まあまあ仲が良くてなんとなく進学して勉強したい分野が似ている通学コースの先輩子ねこさん。その子ねこ先輩が…どうも受験した大学全落ちしたらしい。もしかしたら全落ちしていないのかもしれないけれど、少なくとも通学コースのキャンパスには子ねこ先輩が受験しそうな大学の合格報告が上がってこなかったのだ。(あるいは子ねこ先輩自身が合格した事実をキャンパス内で広めないよう、通学コースメンターに口止めしたのかもしれないという可能性はあるけれど)

子ねこ先輩とはSNSで繋がっていたけど、子すずめも気軽に受験結果を尋ねるようなメッセ送ることが憚られて、結局、子ねこ先輩が大学へ進学したのかどうかはわからぬまま。

高3の通学コースが始まってしばらくすると、通学コースキャンパスには「大学・短大・専門学校合格実績」が貼り出されたのだけれど、子ねこ先輩が「●●大学受験するんだ」「●●の方面を勉強したいんだ」とこっそり教えてくれた大学名や志望していた学部名のある大学は書かれていなかったそうです。

子ねこ先輩は放課後も某塾の対面授業と映像授業を組み合わせたコースで頑張っている様子だっただけに、子すずめにも衝撃が走りました。子ねこ先輩と全く同じ分野ではないものの自分も似たような分野の学部学科を目指している…つまり受験科目も子ねこ先輩同様に理数科目が多いので、子すずめにはかなりのショックでした。ついでに言うと、N高で履修できる理数科目は…ごくごく基礎レベルの科目なので、理工系や医療系を目指したい生徒は受験科目として予備校や塾や自学自習でその教科を勉強して受験に備えるしかない。ここ2年ほど前からはN高生の勉強ニーズに応えるN塾という別課金の教育産業が誕生したけれど、一昨年(2023年)冬の段階で[高2以上で大学受験を考えている生徒]は大きなターミナル駅前にある既存の大手受験産業…K塾とかYゼミとかS台とかT進とかY学院とかに通学コース授業後の放課後に通う(あるいは週3生で登校しない曜日はびっちり塾へ通ってる)生徒が殆どでした。で、子ねこ先輩は子すずめに自分が通っている塾の長所短所を教えてくれ、もし子すずめが同じ塾に入塾したいなら友達紹介キャンペーンがあるよと教えてくれたりしたそうです。「あんなに理数系科目を外部受験産業で頑張って勉強していた様子だったのに、あんなに時間を投入していたのに、志望している大学学部の合格がもらえないなんて!」と、子すずめはかなりショックだったようです。

その2。2024年の春4月。子すずめが通っている個別指導塾へ、子うま先輩が入塾してきました。子うま先輩は大東亜帝国や産近甲龍と言われるレベル大学の文系学部に合格したものの、日東駒専や関関同立、可能であればGMARCHのレベルの大学で学びたいという希望が強く、その思いから浪人することを決めたそうです。それまでは、子うま先輩は大手の対面一斉授業型の予備校に通ってたらしいのですが、個別に演習を解いていく時間が足りなかったと自己分析した上で個別指導塾…子すずめと同じ塾の門戸を叩いたようです。

という感じで、子すずめ自身が高3の春先に遭遇した通学コースの先輩の[希望する大学への進学が叶わなかったらしき先輩]の事例は、子すずめを深く考えさせるものだったようです。

子すずめは考えたそうです。おそらく、先輩達が今春、ご自身が希望していた大学へ行くことができなかったのは、自分の立ち位置をしっかり見つめた上で勉強を重ねてなかったからなのではないか?自分を過大評価してしまってたんじゃないか?と。あるいは、立ち位置をしっかり見極めたけれど、希望の大学の学力レベルに達するための準備時間が物理的に少なかったのではないか?と。

確かに、自分が思ったよりも頭がよくなかったという事実を受け止めるのは、キツイ。自己肯定感が削られる。でもそこから目をそらしたら、積み上げていくものも積みあがって行かないのではないか?「自分の立ち位置、学力、偏差値を正しく知ろうとしよう、たとえ自分が思ったよりも学力がなかったとしてもその事実を受け入れた上で、自分の受験戦略を立てて、それを粛々と実行しよう」「夏以降にぐんと伸びる…かもしれないけれど、夏以降にぐんと伸びなかった場合でもなんとかなるように志望校のチューニング(チューンダウン)をしつつ、しっかり足掻こう」「私は自分の学びたい分野が決まっているのだから、自分の学力に応じてどこを受験するのか考えよう。すべてを犠牲にして勉強して合格できたとしても、入学後に周りの学生のレベルが高すぎて勉強についていけなくなって留年とか退学になったら本末転倒だ!だからこそ、受験科目としての勉強は[大学で学ぶための前提知識としての勉強]だと自覚して、知識固めをしたらどんどん演習問題を解いて[大学で学ぶための前提知識を自在に活用できるレベル]を目指そう。演習問題が解けなかったら、テキストの該当部をしっかりと読み込もう」「私は受験突破のために勉強しているんじゃなくて、大学合格した後に学び続けられる基礎学力の土台をつくってるんだという自覚を持とう!」

ってなことを考えていたらしいです。「浪人前提で大学入学までの準備期間を長く取って、本当に行きたい大学へ進学する」というのも、ご家庭によってはアリだと思う、だけど卒業が遅くなると生涯に働くことができる年数も少なくなる、それくらいなら入れるところに潜り込んで、その先で学業優秀者として名を馳せ本当に学びたい大学へ3年次編入とか、入りたい大学の院へ進学する(学歴ロンダリング)方が時間という有限な資源を有効に使うことができるだろう、というのが子すずめの将来ビジョンなんだそうで。子すずめの将来ビジョンに浪人はないのだろうで。(親にとってはありがたいことだ)

ってことで、全然上がっていかない模試の成績(偏差値)、結果が出ないなら出ないなりにどう自分をチューニングしていくか?ってのを、春先から夏頃までの数か月頑張っていた…ようです。

10月を過ぎた頃からやっと「大学受験をします!とか受験生です!と名乗っても恥ずかしくない偏差値(本人による自己申告。私から見たら、まだまだ伸び代がたっぷりある(-.-;)、そんなに高い偏差値とはいえない値でした(°▽°))にやっと達してきた」らしいけど。(正直、「この成績なら模試を受験することは意味がないんじゃないか?」というような成績をたたき出しまくっていた高1から高3の10月までの日々でした)

先輩の動向から我が身を照らし合わせて考えて、最悪の場合の3月に二次募集受け付けそうな大学や専門学校(志望学科ありのところ)をも目星をつけて励んでいる子すずめを見ていて、「この子は失敗を失敗で終わらせない気概があるから、どう転んでも致命傷は負わず、与えられた場所で花を咲かせられるんだろうなあ」と思って、私は金策に粛々と励むまでです。

ということで、共通テスト受験が終了した今、今後は子すずめの受験レースは2月初旬の一般入試のみ、を残すのみです。

いいなと思ったら応援しよう!