高1夏休み中)進路を見据え塾に通っています

子すずめは学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校の通学コース生(新入:中学卒業からダイレクトにN高入学したパターン)で高校1年の夏休みの話です。

子すずめの現時点での進路希望は…医療系専門学校で国家資格を取るか、もしくは4年制大学への進学です。大学に行きたいのではなく、大学で研究してみたいのだそうです。専門学校へ進学する場合は最速で手に職をつけたい、できれば医療系専門学校で国家資格を取ることが希望とのこと。専門学校に入学した後に数学や理科がわからなさ過ぎて授業についていけなくなって退学というオチは阻止したい。でも中学の頃の不登校期間で「勉強をしていなかった時期」があるため、数学や理科に不安があります。

保護者の私は子に対して大学に行ってほしいというよりも、この先子すずめが[学んでいきたい分野の学習をするにあたって必要な基礎知識]をコツコツ積み上げて習得した上で、次なる進路へ羽ばたいてほしいと願っています。

学力というか学習の積み重ねに不安のある子すずめは、高1の夏休み中盤ごろから、個別指導塾に週3日通っています。「中学での約2年間のまだら不登校によって勉強を積み重ねてやって来ていないため、高校分の授業の土台がなくて苦戦していることを自分自身が痛感している」「でも家ではついダラダラしてしまうので、塾か予備校かどこか強制的に勉強しなければならない環境に身を置いて、今までの抜けを何とか埋めて追いつきたい。自分一人で勉強していて追いつけるとは思ない」「しばらくの間は塾の力を借りて、学習習慣を整えたい」ということを、夏休み前に相談されました。月々の個別指導塾へのお支払いを考えると「うおおおおおおお…教育産業への課金、痛い…爆死!」と思ったものの、一斉指導塾で学ぶにしても、中学2年分の不登校による「学習の抜け」がある限りは一斉に学ぶタイプの塾では難しいだろうと思い、まずは個別指導塾に見学へ。結局、その塾へ入塾しました。

たぶん、高1夏の時点で子すずめが大手有名予備校に通っても、基礎学力不足で効果が薄かったと思います。

子すずめにとって人生で初めての通塾です。小中と塾には通っておらず…あ、小学生時代に珠算塾には行ってましたが、学習塾は初めて。小学校から中1にかけては、学校の宿題をこなし、提出物もそれなりに提出できていて(提出物を出さねばならないという使命感を持っていて、少し努力すれば提出しなければならない課題を独力でやり遂げることができるタイプの子どもでした)、中学での成績も中の上くらいだったと思います。基礎力を問う問題よりも応用力を問う問題の方を好む(好むのであって、正答率が高いというわけではない)挑戦心に富んだ子どもでした。私もそうなのですが、子すずめも「勉強することが好き」属性です。(*我が家での「勉強すること」の定義は「知らなかったことを知る」というゆるいものです)

さすがは個別指導塾、こういう教材を勉強していきましょうという取り組むべき教材の指示が明確!…ほら私(保護者)は大昔に大学受験した旧人類なので、今、どの教材がよいかわからない。全日制高校で、進学校を自称するところだと、チャート式だの、総合英語Evergreenだの、学校推奨副教材(紙の書籍)を買わされるけれど、N高にはそういう推奨教材はない。所属高の推奨教材がある場合は、その教材のレベルとわが子のレベルがあまりにも乖離していないのであれば、淡々とその教材を進めていけばよいのだろうけれど、N高には紙の推奨教材はない。(メンターへその辺りを具体的に相談したら、この教材やってみるのがいいんじゃないか?とアドバイスしてもらえるかもしれないけれど)

保護者が教えるという[最も安価な選択肢]もあるにはあるものの、まずはどの教材がわが子の学習レベルに合っているのか、どのように段階的に進めていくのかを吟味することに対してべらぼうな時間を食いそうなこと、それに加えて思春期の子が親から学べるわけない(精神発達、心理発達的に)ので、そこらへんは塾の指導力のノウハウ蓄積をそのまんま買わせていただいた感じです。アウトソーシングです。安価ではあるが、私自身がプロフェッショナルではないので[保護者が教える]案は労力がかかる割に効果が薄いリスクがものすごく高い。

ということで、個別指導塾へ入塾しました。

個別指導塾では、プレースメントテスト受けて、子すすめのレベル判定をして、今は大体このレベルにいるから、〇か月かけて教材Aをやっていきましょう、それが終わったら教材Bを…って段階的に攻略していくべき教材を示してくれるんですよね。その塾での使用実績がある「良き教材」を的確に指示してくれる!それって…塾産業で生活している塾講師でしかできない技、保護者ではできない技ですよね…なるほど、教育産業のそういう部分には私も専門家へのコンサルフィーとしてお金を払ってもいいかもなあと感じました。(そうは言っても保護者の希望としては、「塾に行かずとも、自ら学んでいける子になってほしい」という希望をもっているので、使う教材も自ら選んで自学自習で何とかやっていってほしかったりします、その方がお金もかからないし。「お金をかけなきゃ学べない人間にだけはなるなよ!」とは常々申し渡していますが、子すずめの脳には届いているのだろうか?)

入塾する前に子すずめと共に考えたり話し合ったことは…

まずは、子すずめには算数の問題を解いてもらいました。

[塾の月謝(施設管理費込み)]÷[最少の通塾頻度であろう月(≒2月)の通塾日数11日]÷[2時間]…

つまり塾に行って1時間指導を受けるためにいくら支払っているのか、塾へ支払っている時給はいくらなのかを計算してもらいました。「あなたは1時間これだけのお金で指導を受けるのだから、それを100%回収してこいとまでは言わないけれど、70‐80%しっかり学んで課金分を回収してきてほしい」と出資者として要望を投げかけ、それに対して塾に支払うお金や時間を無駄にしないと子すずめ本人が誓ったので、入塾書類に署名捺印、銀行引き落とし口座の講座インを押しました。

ちなみに、N高のネットコース分の学費、通学コース分の学費についても、時給算出してもらっています。「ひと月〇円、〇万円分学んで来いや!」という親の気持ちを押し付けています。子すずめは通塾日ではない日には最低賃金でバイトしているので、授業1時間を受けるために自分が何時間(何十分)働かなければならないのか、そのお金に対する自分の労働力をお金に換えた場合にはどれくらいなのかということを体感として感じているようです。

幸いながら子すずめは塾への課金を無駄にはせず、通塾できない予定の時や体調不良の時は事前連絡を入れ、補講の権利をしっかりと行使して埋め合わせ、何とか塾での学習は淡々とこなしているようです。(塾に行くだけ行って、塾内でぽやーんと心ここにあらずの状態で何も学んでいない時間帯も多いのかもしれないけれど)

学習を自主的に独力でやれているわけではないものの、やっている限りは積もっていくものがあります。中学時代の不登校分の学習の積み残しがあったので、そこを乗り越え、高1の学習分を定着させて…なので、結構な時間はかかるだろうなあ、その間に子すずめ本人が挫けてしまうかもしれないなあと思っていましたが、高1の秋ごろからは、塾で指示された教材をN高通学コースの自習時間に取り組むようになってきて、高1の終わりごろ…2月か3月頃、入塾して8か月経過した時に、子すずめなりに[積み重ねてきたもの]が少しだけ結果として芽吹いたように感じることができました。子すずめの学力が花開くのはまだでしょうが、受験の際にそれがタイミングよく花開くよう、そういう息の長い長期戦を闘うための訓練を、個別指導塾とN高通学コースの自習時間とで、積み重ねていっている途上です。子すずめが学習したものはちゃんと積みあがっていって、子すずめの希望の進路に導いてくれますようにと願うばかりです。

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