詩集「屋久島」 その1

文責:Taka


再びの島


迫る島 暗い島

太陽は雲の裏 今日ぐらい照らしてくれよ

きっと鬼ヶ島 行こうか鬼退治

お天道様に首級掲げよう


春田浜にて


寄せては返す波よ

どうか僕を取り込んではくれないか

その大いなる不完全性に

その偉大なる非再現性に

空に浮かんだ一番星

愛を届けてはくれないか


没世界


人は語る

人は歌う

人は生きる

僕は焦がれる

ああ 世界よ 僕に分けてくれよ

ああ 世界よ 俺を赦してくれよ


ひとみ


大人の責任

語る彼の瞳

少年の瞳

輝く瞳

まっすぐな瞳

希望の瞳


光線


雲の切れ間から太陽光

山をグラデーションに照らす

空から差し込む祝福

眩い祝福

きっとそれは優しさ

背を向け飛べよ海鳥

愛を背中に受け止めて


つづく…

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