"My Grandparents"(101WPM) Improve Your English | English Listening Skills- Speaking Skills シリーズ=英語教材のお話(その2)=
本日、紹介する教材も、YouTube です
「YouTube はすごい!」というのが、最近の、ますますの、率直な感想です。英語学習教材といえば、YouTube をはずすことはできません。
Listen & Speak Academy ってよく知らないけれど
この 作り手の Listen & Speak Academy という団体(というよりプログラム名なのかな)は知りません。同じようなアニメを使った英語学習 YouTubeの English Skills Mastery っていうのもあったり、他にも同じようなものがあって、よくわかりません。それなりのグループが作成していると思うのですが、ビジネスモデルとしていくつか試しながら実験中なのかもしれません。そもそも、どういう目的や動機をもってこうした動画を作っているのか。前回書いたように、この Listen & Speak Academy のビデオを最近見始めたばかりなので、評価などすべき段階ではないのですが、それでも、このコンテンツと番組構成は悪くはないと思います。
ただ、同じ Listen & Speak Academy の他のコンテンツもいくつか観始めましたが、継続して見ていくと少し飽きるかもしれません。また、高校生向きという限定をかけると、高校設定の動画が少ないということはあるかもしれません。
番組構成自体は、リスニングとスピーキングの練習に、まぁ悪くないと思います。語彙も説明してくれるので、その点もよいと思います。
ただ、先にも触れましたが、仕方のないことですが、教材くさい感じがないわけではありません。もしかすると、かなりの部分を AI が作っているのかもしれません。
まぁ学習者用に作成するという意識が強くなってしまうところもあるのですが、発音は明瞭。内容は、重た過ぎず、軽め。総合的で合格点をあげられる YouTube 学習番組ではないでしょうか。
"My Grandparents"について
コンテンツは祖父母と孫の話で、ごく普通の話。「その1」で紹介した前の動画より、スピードは少し早めに感じるかもしれませんが、句や節や長めの文がかたまりとして学べます。単語と単語のつながり、リンキングの発音が学べるのがよい点です。リンキングに慣れていないととても早く感じると思います。water が名詞ではなく動詞として使われているので、名詞が簡単に動詞になる好例として学べます。過去の習慣をあらわす would do something や used to do something が学べます。けれども、そうした細々とした語彙や文法についてはひとまず気にしないで行きましょう。まずは内容を追って聞いてみることです。とりあえず、これを聞いて内容を追えればよしということで良いのではないでしょうか。リピートさせるときの音声の切れ目がブツッブツッと切れているのが少し気になりますが、ま、仕方ないでしょう。
語順のちがいを克服して英語の語順に慣れておくことがインプットの際の必要条件
これは「学習方法のお話」に書かないといけない内容なのですが、英語の聴き取りができる大前提は何か。それは、大切なことなので何度も繰り返し強調することになると思いますが、日本語と違う英語の語順に慣れて、日本語の母語話者として、その英語の違った語順を克服し、英語の語順に慣れるということが、リスニングやリーディングというインプットを試みる際の必要条件になります。
ここがまだ弱い学習者は、リスニングなどのインプットに取り組む前に、時間をたっぷりかけて、文法をしっかりやって、英語を精読したり、日本語の語順を克服し英語の語順に習熟する準備をしなければなりません。
内容的に、そして語彙的に簡単であっても、英語の語順で理解できる英語力がなければ、楽しく快適に英語を聞くことはできません。
楽しく快適に聞けるか否かは、英語学習のまさに到達度によります。
言うまでもありませんが、英語力は、他人と比較しても意味がありません。学年を考えても意味がありません。楽器練習などと同じく、始めの頃は、集中してやることが大切です。そして、あくまでも自分の英語力に向き合うことが大切です。
"My Grandparents" の WPM を計測してみた
さて、高校生のみなさんのために、キッチンタイマーを持ち出して、今回ご紹介した "My Grandparents" のWPM (1分間の語数)をはかってみました。
単語の数を数えてみると、全部で328単語でした。
解説を除いて、本文だけの時間は、195秒です。
328語を195秒で割って60秒をかけると、1分間の語数(WPM)が出てきます。
計算してみると、これが101WPM、約100WPMとなりました。
これは、はたして早いのか遅いのか。
"I Hate Monday"より早く感じたのですが、実際のWPMは約100WPMで遅かったのには予想外でした。
段々とわかってくると思いますが、スピードを意識することが大切です。
英語のレベルが合わないと思った人は自分に合った別の教材を探しましょう
とてもじゃないけど早すぎる、とてもじゃないけど難しいと思った人、レベルが合わないと思った人は、聞き続けても効率は悪いものです。全く意味がないわけではなく、あなたの脳は英語の音に反応しているけれど、効率的には悪く、その意味で時間の無駄となてしまいます。よい教材であっても、今のあなた向きではないということです。そんな教材はさっさと捨てて、もっと自分にあったやさしいインプット教材を選びましょう。もちろん、やさしすぎる、内容がつまらないという人にとっても、この教材は捨てて、他のインプット教材にあたるべきということも言うまでもありません。