Learn English with Home Alone (204WPM) Learn English With TV Series =英語教材のお話(その17)=

クリスマス映画といえば「ホームアローン」でしょうか

 メリークリスマスという挨拶はやめて、ハッピーホリデイズを奨励している割に、季節柄クリスマスの話題が多くなってしまって申し訳ありません。
 さて、クリスマス映画といえば、「ホームアローン」(1990)ですね。すでに古典のような位置にあるようです。

「ホームアローン」は家族映画ですから汚いコトバはなるべく避けている印象があります

 基本、家族映画ですから、汚いコトバは避けている印象があります。PG-13ではありませんが、一部保護者の指導・助言が必要な PG指定(Parental Guidance)になっているようです。とくに四文字語(four-letter words)の使用はなるべく避けて、よりソフトな表現になっている印象があります。たとえば、shit は避けて、shootを使う。damn は避けて、darn を使う。hell は避けて、heck を使う。God は避けてGosh を使う。Jesus は避けて、Jeez を使うという感じです。この辺は高校英語で教えることはあまりありませんね。

映画「ホームアローン」を使った Learn English With TV Series の授業動画は留学体験に近いものがあるかもしれません

 Learn English With TV Series の YouTube は何度か見た記憶がありますが、プロモーションもありこれまで熱心な視聴者ではありませんでした。
 今回、クリスマスつながりで「ホームアローン」を使った授業を見たところ悪くない印象を持ちました。映画で使われている語句表現やリンキングを学ぶことができます。イーセン (Ethan) さんという講師による約30分の授業でした。イーセンさんの動画は以前二三度見たような気もしますが、あまり記憶になく、講師を評価できるほど見ておりません。
 本授業は一般の高校生には難解だと思われますが、高校生のあなたがいきなり留学したとしたら、こんな感じの体験になるのではないでしょうか。ちょっとした絶望感が味わえます(笑)。アメリカ英語ですね。だから、高校生のあなたがアメリカ合州国に留学したら授業はこんな感じになると思います。

 この授業には、テキストも出てきますので、リスニングだけでなく、速読もできないといけません。

高校生のあなたはそもそも説明に使っている英語がわからないという状況に置かれることになるでしょう

 授業として映画で使われた語句の説明をしているわけですが、そうした学習項目よりも、むしろ英語による説明のほうがわからないのではないかと思います。
 実は、リスニングの力をつけようとして、生の英語を聞き始めると、こうした状況に置かれることは案外多いのです。
 たとえば、幼児番組の、セサミストリートのように、学習単元の ABC や123は既習事項としてわかるのに、説明の英語がさっぱりわからないという閉塞状況。
 テレビの連想ゲームのようなクイズ番組のように、問題部分はなんとかわかっても、ゲスト俳優や視聴者の紹介やら、挟み込まれた通常会話がさっぱりわからないという取り残された感。
 逆にいえば、挟み込まれた説明箇所の英語がよくわからずとも、そこは流すしかないということで対応する、やり過ごすことから、その言語環境で、生活するしかないということです。
 それでも、リンキングだけを勉強しても、日常英語のリスニングには役立つでしょう。少しずつやって行くしかありません。まさにサバイバル英語状況ですね。

アメリカ留学をしようとするチャレンジ精神旺盛な高校生にはうってつけかもしれませんが

 アメリカ留学をしようとチャレンジ精神旺盛な高校生にはうってつけかもしれません。間違いも多いのですが、YouTubeの文字起こし機能を利用して、テキスト作成し、何度も読んだり聞いたりするのも学習方法としては悪くありません。
 ただし、さっぱりわからないと感じた高校生、わからないものを聞いても時間の無駄じゃないかと思った高校生は、別の教材に向かったほうがよいと思います。
 でも、こんなのがわかったらいいなと刺激を受けることは無駄にはなりません。長期的展望で考えましょう。
 WPM計測はプロモーション部分の1分間だけを測りましたので、全体的な計測ではありませんが、フォーリナートークという感じではありません。

 


いいなと思ったら応援しよう!