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忘れられたコーヒー。
娘が昼寝をしなくなってから、束の間のコーヒータイムが取れなくなった。
息子が生まれる前、娘がまだたっぷり2.3時間の昼寝をしていた時は、自分のためだけのほっとする時間が取れていた。
この時間だけを楽しみに、日々の子育てを頑張っていたようなものだった。
今日は、紅茶にしようか。
いや、牛乳たっぷりのコーヒーにしよう。
コーヒーのお供は、何にしよう。
やっぱりミレーかな。
まだ手付かずの小説でも読もうか。
いや、気軽に読める雑誌にしよう。
やっぱり、今週末にお出かけの予定があるから、ネイルしておこうか。
あー撮り溜めてたドラマも見たい。
なんて、あれこれ考えるのも楽しかった。
結局スマホを触ってたら娘が起きてきた...ということもざらにあったが、それでも気分転換できていた。
このほっと一息タイムがあるから、午前中の公園遊びも夕飯作りから就寝までのドタバタ時間も頑張れたのに。
今はというと、立ち飲みコーヒーのみ。
トイレもゆっくり入れやしないのに、休憩時間なんて取れるわけがない。
せめて座って飲みたいものだ。
今日、娘が
「ママ!コップになんか入ってるよ!」
と、教えてくれた。
コーヒーだ。入れたことすら忘れていた。
コーヒーを入れた瞬間に娘に呼ばれ、相手をしながら散らかったおもちゃの片付けに夢中になっていた。
コーヒーを飲みそびれて、ふと、
母ってこういうことなんだなと思った。
ああ。
早くゆっくりコーヒーが飲む時間が欲しい。