【働き方】 日本にもようやく根付いてきた事業モデル“スタートアップスタジオ”について
覗き見防止フィルムを貼りまして、電車で自信満々に作業していた数時間後隣に座ってる人からだとなんとなく見えてしまう事実に気づきました。笑 #流石に重要なやり取りはしてなかったけど #油断禁物
“あなたよりあなたごと”
エコノミック作家の木場 晏門です。
私は、スタートアップスタジオにという所に籍を置いています。
主な取引先としては Gaiaxさん R-Startupstudioさん の2社です。
これからエコノミック作家としての活動をよりパワーアップさせていくにあたり、このスタートアップスタジオでの経験は大きな財産になると確信しています。
本日はそもそもスタートアップスタジオとはなんなのか。改めてお伝えしていこうと思います。※以下の内容はこの書籍を参考にしたものです↓
ちなみにこの本の著者であるアッティラ・シゲティさんは、全世界の50以上のスタートアップスタジオを調査している専門家です。
スタートアップスタジオとは?
スタートアップスタジオはアメリカのシリコンバレーを筆頭に広がっていった事業モデルで、その形態はハリウッドによく似ています。
ハリウッドのスタジオには監督・脚本家・演出家・カメラマン・照明・編集など、映画製作に必要なリソースが揃っています。新たな映画製作案が出ると、即座に適切な人材を割り当てて最も効率の良い方法で制作に入ります。さらにハリウッド映画スタジオの魅力は膨大なデータ収集にあります。年間200本以上もの作品を世に出しているので、売れる作品の傾向を社内で蓄えることができます。内製の資産を上手く利用しながら成功確率を上げていくのがハリウッド映画スタジオの仕組みです。
スタートアップスタジオはこのモデルに非常によく似ています。スタジオ内には経営のプロフェッショナル、プロダクト開発を担うエンジニア、PRや売り方の専門家マーケターなど、新規事業を立ち上げる際のノウハウが詰まっています。そのノウハウを共有されて実際に事業を走らせるのが外部からの起業家です。スタジオには事業立ち上げ経験者が揃っているので、事業に合った適切な問題解決方法やスケール方法を実践し、成功確率を上げていくことができます。
スタートアップスタジオの定義
アッティラ・シゲティさんはスタートアップスタジオを以下のように定義されていたので、その内容をご紹介します。
① スタートアップスタジオとは、同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織である
② スタートアップスタジオとは、起業家やイノベーターが新しいコンセプトを次々に打ち出す上で理想的な場を提供する組織である
① 同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織
スタートアップスタジオの1つ目の定義を簡単に説明すると、「一気に沢山会社を創る」ということです。なぜ会社を沢山つくることが大切かというと、世の中に現存している課題を解決することに繋がるからです。
会社や事業は社会のペインを解決して幸福な社会をつくるために創出されます。しかし、新規事業の立ち上げには費用やリソースが必要です。その足りない要素を一緒に埋めていく支援役を担うのがスタートアップスタジオです。スタートアップスタジオはこの支援を効率的に行うことで同時に多くの起業家をサポートし、より多くの企業を創出することを可能にします。
② 起業家やイノベーターが新しいコンセプトを打ち出す上で理想的な場所
「この課題はこうやれば解決できる」「こんなサービスがあればもっと楽しい世の中をつくれる」といったアイデアは生まれても大半は挑戦することなく忘れさられていきます。スタートアップスタジオではそういった突発的なアイデアをもれなく形にするための全面的なサポートを実施しています。
「挑戦のハードルを下げるのがスタートアップスタジオの役目」といっても差し支えないでしょう。
スタートアップスタジオの役割
役割の要素は大きく分けると以下の3点に分類することができます。
① 人的資本
② 経営構造
③ 資金調達
① 人的資本
プロダクトやサービスの制作を行うエンジニアやデザイナー、成果物を世の中にだす手法を伝授するマーケッターなど、起業家の思いや意思をより早く効果的に形にする資本を派遣します。
② 経営構造
経営構造とは、アイデアを進める、失敗に対処する、人材を管理する、別分野の事業に乗り出す(ピボット)といった、事業を成功させるための手法や決裁のことです。スタジオのメンバーには事業立ち上げ経験者が揃っているので、起業家は経営や事業スケールについてのノウハウを得ることができます。
③ 資金調達
資金に関しては、基本的にスタジオ自体から出資されることが多いですが、外部の個人投資家やVCから出資を受けて資金を増やす場合もあります。事業を運転するための資金調達の面でもスタジオは創業者のサポートをします。
この点では似た組織としてVC(ベンチャーキャピタル)があります。VCはアドバイスやありえて「人の紹介」を主としていますが、スタートアップスタジオではスタジオ内のメンバーが創業者の社員として働くケースが多いです。「リソースを与えるだけでなく一緒に作り上げる」というイメージです。
スタートアップスタジオの支援ステップ
① アイディエーション
事業アイデアに価値があるのかを精査する「アイディエーション」では、チーム内の起業家、デザイナー、エンジニア、マーケター、プロダクトマネージャーが集まりそれぞれのアイデアを共有します。
② 検証
アイデアがまとまったら実際に効果測定を仮説検証しながら進めていきます。検証手段は以下の通りです。
市場調査・・・どれくらいのマーケット規模なのか、競合はどこなのか調査
技術分析・・・どんな技術を使って形にするのかを考察
プロダクト制作・・・MVP (最低限のコストで最低限の機能のプロダクト制作) を実施してテストユーザーに体験してもらう
ユーザーフィードバック・・・体験談や感想を収集する
③ 拡大
収集したデータを集めて適切な調整を行いながら、さらに多くのボリュームを集める施策に入ります。拡大フェーズではスタジオ内のマーケティングリソースを活用して顧客の幅を広げていきます。
SEO対策 (検索エンジンからの流入)
広告配信&最適化 (Google/Yahoo広告、SNS広告など)
オーガニック集客の強化(SNS運用など) UIやUXの変更
いかがでしたでしょうか?
なんとなくスタートアップスタジオについて理解できましたか?
一般的に、安定期に入った事業の一部を担う仕事がほとんどですが、スタートアップスタジオではその始まりから、全ての工程に携わる事ができます。その経験によって、自身のキャリアの考え方はもちろん、経験幅や、成長スピードが大きく変わってくると私は実感しています。
スタートアップスタジオに関する具体的な掘り下げも、今後していこうと思いますので、投稿次第ここにも関連記事として記載しようと思います。